2021年7月20日 14:00
「東京2020オリンピック」の開幕が近づいています。松戸市に所縁のあるアスリート3名が出場、1名がサポートメンバーとして参加します。本号では、各選手のプロフィールのほか、出場競技の日程とテレビの放送予定について紹介します。競技会場やパブリックビューイングで観戦できない分、画面越しに自宅からエールを送りましょう。
また、開幕に先だって「聖火イベント」が松戸中央公園で開催されました。3年後のパリ五輪への出場が期待される若きアスリートが参加しました。
※「東京2020パラリンピック」については、8月発行号で特集します。
※掲載情報は2021年7月19日時点のものです。
NHK・民放の地上波放送種目を除き、ほぼ全ての競技がライブ配信されます → https://www.gorin.jp/
1999年6月30日生まれ、22歳。男子バスケットボール・八村 塁 選手とともに、日本選手団の旗手を務めます。
松戸市出身の須﨑選手は、小学1年生の時に地元のレスリングクラブでレスリングを始めました。瞬く間に上達し、小学3・5・6年生の時に全国大会で優勝。中学時代は国内外全ての試合に勝利するなど著しい成長を続け、東京オリンピック強化選手に中学生として唯一選ばれました。快進撃は高校時代も続き、高校2・3年で全日本選抜レスリング選手権大会を2連覇し、3年時には世界選手権でも優勝。大学でも数多くの大会を制してきました。
国内での熾烈なオリンピック出場争いを乗り越えた須﨑選手は、4月にカザフスタンで開催されたアジア予選で優勝。2位以内に与えられるオリンピックの出場権を勝ち取りました。 「オリンピック閉会前日の8月7日(土)に金メダルを獲得して、東京オリンピックを締めくくりたい」と意気込みを語る須﨑選手の活躍に、大きな期待が集まります。
主な戦績
2016年:全日本選抜選手権 優勝、全日本選手権 優勝
2017年:ヤリギン国際大会 優勝、アジア選手権 優勝、全日本選抜選手権 優勝、世界選手権 優勝、全日本選手権 3位
2018年:クリッパン女子国際大会 優勝、全日本選抜選手権 優勝、世界ジュニア選手権 優勝、世界選手権 優勝
2019年:全日本選抜選手権 優勝、世界ジュニア選手権 優勝、全日本選手権 優勝
2021年:東京オリンピックアジア予選50kg 優勝
日にち |
時間 |
試合 |
放送・Web |
8/6(金) |
11:00~13:30 |
1,2回戦 |
テレビ朝日、BS朝日4K |
18:15~21:30 |
準決勝 |
NHK BS1 |
|
8/7(土) |
18:40~21:30 |
敗者復活戦、3位決定戦、決勝 |
NHK BS1 |
1987年8月19日生まれ、33歳
画像提供/クリナップ株式会社
2017年から松戸市内に在住している皆川選手は、レスリング女子76kg級での出場が決定しました。
中学・高校・大学と各世代で全国制覇を達成。明治杯全日本選抜選手権の初戴冠は2012年(72kg級)で、以降2019年まで現在8連覇中(2012年・2013年:72kg級、2014年~2017年:75kg級、2017年~2019年:76kg級。2020年は中止)。また、世界選手権では2017年から3大会連続でメダルを獲得し、昨年2月に開催されたアジア選手権では5年ぶりに優勝を果たしました。初めてオリンピックに出場する東京大会で、日本人初となる女子レスリング最重量級での金メダル獲得に挑みます。
主な戦績
2012年:明治杯全日本選抜選手権 優勝、2012年から2019年まで8連覇中
2017年:世界選手権銅メダル
2018年:世界選手権銅メダル
2019年:世界選手権銀メダル
※この大会の結果によって、東京2020オリンピックへの出場が内定
2020年:アジア選手権 優勝
日にち |
時間 |
試合 |
放送・Web |
8/1(日) |
11:00~13:00 |
1,2回戦 |
gorin.jp |
18:00~19:15 |
準決勝 |
NHK Eテレ |
|
8/2(月) |
11:00~13:30 |
敗者復活戦 |
gorin.jp |
18:10~22:30 |
3位決定戦・決勝 |
NHK総合、NHKBS4K |
1987年8月19日生まれ、33歳
画像提供/日本航空株式会社
千葉県野田市出身の戸邉選手は、現在の男子走高跳の日本記録【2m35cm】を保持するアスリートです。
中学3年時に全日本中学校陸上大会で優勝するなど、学生時代から将来の活躍が期待されていた戸邉選手は、中学卒業後に専修大学松戸高等学校に入学。在学中にはインターハイと国民体育大会で優勝し、2冠の偉業を達成しました。筑波大学進学後は、2011年の2年次に第95回日本陸上競技選手権大会で優勝。大学卒業後も日本選手権での2度の優勝(2015年、2019年)、アジア大会での銅メダル獲得を果たし、2019年には13年ぶりに日本記録を更新しました。オリンピックは今大会が初出場。貪欲に金メダル獲得を狙います。
主な戦績
2018年:セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪 優勝
2019年:IAAFインドアミーティング・カールスルーエ 優勝 日本記録樹立(2m35cm)、セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪 優勝、第103回日本陸上競技選手権大会・福岡 優勝
2021年:READY STEADY TOKYO-陸上競技(東京2020テストイベント)優勝、第105回日本陸上競技選手権大会 優勝
日にち |
時間 |
試合 |
放送・Web |
7/30(金) |
9:00~12:30 |
予選 |
フジテレビ |
8/1(日) |
18:40~22:30 |
決勝 |
NHK総合、NHK BS4K、NHK BS8K |
1994年7月6日生まれ、27歳
2016年のリオ五輪に出場し、サクラセブンズ(女子7人制ラグビー日本代表の愛称)での総キャップ数33を誇る大黒田選手がバックアップメンバーに選出されました。これまで培ってきた豊富な経験を活かし、チームを支えます。
日にち |
時間 |
試合 |
放送 |
7/29(木) |
10:30~11:00 |
予選ラウンド① プールC |
NHK Eテレ |
18:00~18:30 |
予選ラウンド② プールC |
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7/30(金) |
10:00~10:30 |
予選ラウンド③ プールC |
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16:30~19:30 |
9-12位決定戦、準々決勝 |
gorin.jp |
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7/31(土) |
9:00~12:00 |
11-12,9-10,5-8位決定戦、 |
|
16:30~18:30 |
7-8,5-6位決定戦、 |
東京2020オリンピックの聖火をつなぐ点火セレモニーが、7月3日(土)に松戸中央公園で行われました。
本セレモニーは、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった聖火リレーのランナー走行に代わり企画されました。千葉県内での最終日となった3日は、連日の雨模様から一転し、太陽が顔をのぞかせる好天に恵まれました。
当日は、松戸市のほか、浦安・船橋・鎌ヶ谷・柏・我孫子の各市から聖火ランナーが参加し、トーチからトーチへ聖火を受け渡す「トーチキス」で聖火をつなぎました。ステージ上で思い思いのポーズをとる聖火ランナーの様子を、会場に訪れた家族や知人の方々が温かく見守っていました。
県内最後の聖火ランナーは、松戸市立第五中学校出身で、現在は茨城・土浦日本大学高等学校2年生のハッサン・ナワールさんが務め、日本各地から千葉県までつながれてきた聖火を聖火皿に灯しました。
ハッサンさんの専門種目は陸上・短距離100m・200mで、中学3年時には全日本中学校陸上競技選手権大会で両種目を制覇。とくに200mでは3連覇を果たしており、将来のオリンピック出場が期待されている女子短距離界の逸材です。
県内最終点火者の大役を果たしたハッサンさんは、「走りたかったという気持ちはありますが、今回このような貴重な機会をいただけたことに感謝しています」と感想を述べました。また、「次は聖火ランナーではなく、選手としてオリンピックへという気持ちが強くなりました」と決意を新たにしていました。
トーチキスの模様
挨拶する本郷谷 健次 松戸市長
ハッサン・ナワールさん