2023年1月18日 13:00

2023年 年頭所感 Littelfuseジャパン合同会社 代表 亥子正高

産業界では部品不足が続き昨年もコロナの影響が見られましたが、世の中は影響を最小限に抑えつつもコロナとの共存へ進んでいることを実感しております。
わが社におきましては、思いもよらない用途のご相談や、新しいお客様からお話をいただくというありがたい機会が増え、変化の兆しを捉えることができました。
この数年の混乱でビジネス界に生じた数々のパラダイムシフトは2023年、新たなチャンスの到来となり、さらなる困難を克服する原動力となり、そして飛躍の年になることを期待しております。

飛躍への鍵となるのは、やはり“ものづくりニッポン”の粘り強い成長なのではないでしょうか。
マーケットやプロダクトのグローバル化が推し進められ、コモディティー化が進み、昨今は「日本製」である理由を見出すことが難しくなってきているようにも思えます。
グローバル基準や価値観の多様性への対応といった21世紀の標準を遵守する必要はありますが、日本の大きな強みである知識資本、生産性、それを支える社会的責任感は、依然、製品の安全性、操作感、ブランドへの信頼性の根源となるはずです。
ものづくりニッポンの持ち味を磨き上げ、新たなバリューを創造しグローバルへ発信しつづけていくことが、日本の将来に変革をもたらすに違いありません。

リテルヒューズは、日本のお取引先の品質に関する細やかな要望にお応えするため、また、需要の増加を見越した安定供給のため、昨年、日本の生産、開発拠点である筑波事業所への積極的な投資を行いました。
世界トップシェアのヒューズ・ポリスイッチを中心に、あらゆる市場で先端の保護部品を提供するテクノロジーカンパニーとして2023年もお客様のバリュー創出に貢献し、日本での存在感を強めてまいりたい所存です。