2022年2月3日 11:00

コロナ禍の買い物行動アンケート調査:節約を強く意識している人の約6割が野菜・生鮮品や日用品の安さを重視

✓家庭での利用機会が増える冷凍食品の安さを重視する割合は33.8%にとどまる ✓買い物は「短時間で済ませたい」が8割。一方でリアル店舗での「確認・体験」が楽しみな層も36.4%

日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋 敏夫)は、この度「買い物行動についてのアンケート」の調査結果を取りまとめましたのでご報告いたします。

日本生協連では、現在の買い物行動の実態を把握することを目的に全国の組合員を対象にWEBアンケート調査を実施しました。(調査期間:2021年11月30日~12月6日、有効回答数:4,479件)

~調査結果の主なトピック~

■節約を「意識している」と回答した割合は87.9%。
節約を強く意識している人の約6割が野菜・生鮮品や日用品の安さを重視。

日頃、節約を意識していますかと尋ねたところ、「意識している」と回答した割合は87.9%にのぼりました。また普段の買い物場所を選ぶ時に重視することを尋ねたところ、節約を「強く意識している」人のうち、約6割が「野菜・生鮮品」(60.4%)や「日用品」(59.8%)の価格が安いことを重視していると回答しました。

一方、新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナ)の流行により家での食事が増え、利用が増えている冷凍食品の価格を「重視している」と回答した人は、全体で3割程度にとどまる結果となりました。

買い物の楽しみトップ3に「商品を見ること、選ぶこと自体」(50.2%)、「新しい商品との出会い」(45.1%)「ポイントを貯めること」(38.9%)がランクイン。
また「商品を実際に確認・体験できること」(36.4%)など、リアル店舗ならではの楽しみをあげる声も。

普段の買い物で、楽しみにしていることについて尋ねたところ、トップ3に「商品を見ること、選ぶこと自体」(50.2%)、「新しい商品との出会い」(45.1%)、「ポイントを貯めること」(38.9%)がランクイン。また、「商品を実際に確認・体験できること」と回答した割合も4番目に多い36.4%となり、コロナ禍でネット通販の利用が増える中でも、リアル店舗ならではの体験を楽しみにする人もいることが分かりました。

■ネットショッピングで一番困ることは「サイズ感・量感・質感がつかめない」(31.3%)
「セキュリティに不安がある」割合は60代・70代でも10%台にとどまる結果に。

ネットショッピングや通販を利用したときの困りごとは「サイズ感・量感・質感がつかめない」が最も多く31.3%でした。他にも「送料が高く感じる」(25.1%)、「品質に不安がある」(16.0%)などの回答が2位と3位を占めました。年代別に見ると20代では「買いすぎてしまう」が21.6%と、全体の平均よりも13.1ポイント高い結果となりました。また、「セキュリティに不安がある」と回答した60代・70代はそれぞれ16.7%、14.6%にとどまりました。

■買い物ではコロナ感染予防を重視する人が多数。
「時間をかけずに済ませたい」は80.3%、「1か所で済ませたい」も67.2%にのぼる。

新型コロナ感染予防の対応が続く中、買い物への考え方にあてはまるものとして「時間をかけずに済ませたい」を重視していると回答した人は80.3%と最多となりました。また、「1か所で済ませたい」を重視している割合も67.2%となりました。さらに「いくつかの店を回ってでも安く済ませたい」ことを重視している人は3割程度で、コロナ禍では価格の安さにこだわるよりもコロナ感染予防を重視する傾向が見られました。

※「重視している」および「やや重視している」と回答した層

調査概要
「買い物行動についてのアンケート」
調査方法:インターネット
調査対象:全国の組合員アンケートモニター 21年度登録者計7,559名
有効回答数:4,479件
実施期間:2021年11月30日~2021年12月6日

※調査グラフや詳細についてはPDFファイルをご参照ください。