【日本生協連 2021年度重点施策 進捗発表】生協の横断的な取り組み「DX-CO・OPプロジェクト」および コープ商品のエシカル消費対応商品、プラ削減の進捗を発表

日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、2021年度の重点施策である、生協の横断的な取り組み「DX-CO・OPプロジェクト」およびコープ商品のエシカル消費対応商品、容器包材のプラスチック削減に関する進捗を発表しました。

  • 「DX-CO・OPプロジェクト」進捗

 「DX-CO・OPプロジェクト」は、日本生協連が、コープ東北サンネット事業連合、コープデリ連合会、東海コープ事業連合と4者共同で組合員の新しいくらしの実現を目指す、生協の横断的な取り組みです。
 2021年4月からは、同プロジェクトを推進するために策定した3つのコンセプトと具体的施策について、3つの連合会下での検証を行っています。これらの検証結果をもとに、成果が確認できた施策から順次、日本生協連を通じて全国の生協へ導入を進めていきます。

ご参考:2021年2月25日発表ニュースリリース
組合員の新しいくらしの実現を目指す、生協の横断的な取り組み「DX-CO・OPプロジェクト」本格始動
https://jccu.coop/info/newsrelease/2021/20210225_01.html

①レシピから注文できるWebサービス「コープシェフ」がコープ東北サンネット事業連合全体へ拡大

 お好みのレシピをタップすると、レシピに使われている食材を注文できるWebサービス「コープシェフ」は、2021年5月3日からみやぎ生協で本格運用を開始。5月31日からはコープ東北サンネット事業連合の会員生協全体に拡大しました。

 今後、組合員の利用をさらに促進するとともに、「コープシェフ」の機能をより充実させ、組合員の好みに合わせたおすすめのレシピや一週間分の献立をAIが提案し、一括で必要な食材を注文できる仕組みを実現してまいります。
※本取り組みは、コンセプト1:「家族との豊かな関係構築を支援するパートナー」デジタル中心の生活者に向けた、あたらしいくらしの実現 に紐づく具体的施策の検証です

 

「コープシェフ」利用者の声
「人数によって注文数を変えることができたり常備食材を注文から外すことができたり、大変便利と感じました」
「初めてでも操作が分かりやすく、沢山のメニュー提案があり、購入目当てだけでなくても使えると思いました。食材もひとつだけでなく変更もできるのが嬉しいです」

 

②配達コース最適化:コープあいちでの実験で配達時間・走行距離短縮などの効果を実証

 全国生協の宅配のコース設計は現場管理者の手作業やシステムによって行われていますが、必ずしも生産性が高いとはいえず、より効率的なコース設計を行うことで職員の負担を軽減することが求められていました。
 2021年5月より、コープあいち三好センターで行われた実証実験では、AIソリューション「Loogia」を使ってより生産性の高いコース設計を行い、実際にコースを確認しながら配達時間や走行距離の短縮の効果があるかを検証しました。
 その結果、配達コース数は3コース(13.6%)削減、総配達時間は22時間34分(15.0%)削減、総走行距離は54km(9.7%)削減を実証しました。
 今回の実証実験結果を受け、効果や課題を精査し、今後も導入に向けて検証を続けてまいります。
※本取り組みは、コンセプト3:「安心して生協のサービスを利用いただくためのサポーター」配達コースの最適化と組合員へのサービス品質向上 に紐づく具体的施策の検証です

  • コープ商品事業 進捗

①エシカル消費対応商品の20年度供給高(売上高)が2,009億円(前年比116%)に

 日本生協連は2018年6月、全国の生協とともに「コープSDGs行動宣言」を採択し、コープ商品のエシカル消費対応を進めています。
 2020年度のコープ商品のエシカル消費対応商品の供給高(売上高)は、前年比116.0%となる2,009億円となりました。 ※組合員供給価格ベース(推計値)

 

②再生・植物由来プラ包材を使用した商品は286品目。1年で1.5倍以上に

 2020年度は再生・植物由来プラスチックを使用した包材への切り替えを順次行い、容器包材における石油由来プラスチック使用量削減を進めています。
 再生・植物由来プラスチック使用包材の品目数は、172品目(2020年7月時点)から286品目(2021年7月時点)と、1年間で1.5倍以上となりました。