クラシエ薬品株式会社

クラシエ薬品は、人間のからだのトータルバランスを重視した医療として近年注目を浴びている漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで健康を総合的に守るための医薬品を自社一貫体制の下で幅広く提供しています。

<医療用漢方製剤「KB2スティック」誕生20周年>コロナ禍における“暮らしの不調”に漢方薬をご提案

『コロナ禍における“暮らしの不調”実態調査』の結果も発表!/~3人に1人が心身の不調を医師に相談していないことが明らかに~

 漢方薬を中心とした医療用医薬品と一般用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社は、医療用漢方製剤「KB2スティック」シリーズの誕生20周年を記念し、全国の医師や薬剤師を中心とした医療従事者に向けて、コロナ禍で増える“暮らしの不調”をテーマとした新しいコミュニケーション施策を2022年2月より開始します。

「KB2スティック」20周年ロゴ

「KB2スティック」20周年ロゴ

 当社では1981年の医療用漢方エキス製剤発売以降、患者様本位の医療の中で漢方薬による治療提案を行って参りました。その中で、患者様の「1日の服用回数を減らしたい」「お昼の飲み忘れが多い」という声にお応えして2002年に誕生したのが、医療用漢方エキス製剤としては初となる、1日2回服用製剤の「KB2スティック」です。

 今回、「KB2スティック」の発売20周年を機に、コロナ禍で増加傾向にある肩こりや目の疲れといった“暮らしの不調”に注目し、漢方薬を通じた解決策をご提案してまいります。不調に苦しむ患者様の生の声を医療従事者にお届けすべく、「KB20周年パンフレット」の制作や、当社が運営する医療用医薬品ウェブサイト「漢・方・優・美」内に特設サイトを開設します。

 “暮らしの不調”啓発活動開始に先駆けて、病医院に定期的に通院されている患者様を対象に実施した『コロナ禍における“暮らしの不調”実態調査』では、新型コロナウイルス感染症流行後に不調を実感した人は各症状で平均4割に上る結果となりました。また、定期通院者の3人に1人は受診目的以外の不調を医師に相談していないことも明らかになりました。今回の調査では、不調の早期発見において、医師と患者のコミュニケーションの重要性が改めてわかる結果となりました。

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<『コロナ禍における“暮らしの不調”実態調査』主なトピックス>
● コロナ禍で様々な“暮らしの不調”が増加
  新型コロナウイルス感染症の流行後に不調を実感した人は平均4割に上る結果に

● 3人に1人が受診目的以外の不調を医師に相談していないという結果に
  相談しない理由の約半数は「主治医の専門ではない/相談していいかわからない」

● 受診目的以外の不調についても相談したいという方は約7割
  医師からの「不調はありませんか?」の声掛けが不調への気づきに
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■『コロナ禍における“暮らしの不調”実態調査』について
 新型コロナウイルスの流行により生活様式が変化したことで、これまでなかった体の不調を改めて感じている人が増えています。一方で、日頃おこる心身の不調については、「医師に相談すべきか悩む」「病院に行くほどではない」と考える方も多く、主治医の先生方も実態をよく把握していないこともあります。 そこで、実際に患者様がどのような不調を抱えているのか、また医師・病院とはどのように関わっているのか、について実態調査を行いました。

<調査概要>
○対象者:全国20-69歳男女で、現在、定期通院中 性・各年代均等(各100)で1,000人
○日程:2021年12月17日(金)~12月19日(日) 3日間
○手法:インターネット、調査会社:楽天リサーチ

● コロナ禍で様々な“暮らしの不調”が増加
  新型コロナウイルス感染症の流行後に不調を実感した人は平均4割に上る結果に

 現在、感じている不調の有無について質問したところ、「非常に感じる」「感じる」と答えた方の割合が最も高かったのは、「目の疲れ・かすみ」(62.4%)という結果になりました(図1)。テレワークやスマートフォン・PCを見る時間が増えたことによる影響と考えられる「目の疲れ」「肩こり」といった体の不調だけでなく、「やる気が起こらない」「気分が落ち込む」といった心の不調もランクインしており、心身全体に及ぶ不調が見られています(図2)。

【図1】

【図2】

 

● 3人に1人が受診目的以外の不調を医師に相談していないという結果に
  相談しない理由の約半数は「主治医の専門ではない/相談していいかわからない」

 病院を受診した際に主な受診目的とは異なる不調や悩みがあった場合、医師に相談しているか尋ねたところ、3人に1人は「相談していない、できていない」と回答しました(図3)。また、相談できない理由の約半数は「主治医の専門ではない/相談していいかわからない」という結果になりました(図4)。この結果から、普段通院している医師に対しても、自身のちょっとした“暮らしの不調”は相談しづらい傾向にあることがうかがえます。

【図3】

【図4】

 

● 受診目的以外の不調についても相談したいという方は約7割
  医師からの「不調はありませんか?」の声掛けが不調への気づきに

 病院を受診した際に、医師からどのような説明を受けたいか質問したところ、受診目的以外の不調や健康全般に関することも話してほしいと答えた人が全体の7割に上りました(図5)。また、医師から「お困りのことはありませんか?」と聞かれたら受診目的と異なる不調を相談したいと答えた人は全体の95%にも及ぶ結果となりました。自分からは積極的に“暮らしの不調”について相談はできないが、医師から尋ねられると相談したいという人は多く、不調の発見においては医師からのアプローチが重要であることが改めて分かる結果となりました。

【図5】

【図6】

■「KB2スティック」20周年企画の紹介
▶ 20周年特設サイトを開設

 「KB2スティック」の20周年を記念した特設サイトを、当社が運営する医療用医薬品ウェブサイト「漢・方・優・美」内に開設します。特設サイトでは、KB2スティック 20年の歩みや医療用漢方エキス製剤の服用回数と服薬コンプライアンスに関する文献紹介を掲載しております。今後、会員登録頂いた医療従事者を対象に「暮らしの不調」の実態についての調査結果や暮らしの不調」にお役立ていただける漢方製剤について情報提供してまいります。

「KB2スティック」20周年特設サイトURL:https://www.kampoyubi.jp/kb20th/

▶ 20周年記念パンフレットの制作
 医師や医療関係者の皆様に向けて、「KB2スティック」20年の歴史や『コロナ禍における“暮らしの不調”実態調査』の結果、“暮らしの不調”の症状についてまとめたパンフレットを制作しました。また、1日2回服用と1日3回服用の違いによる服薬コンプライアンスの比較など、医師の皆様が漢方薬を処方する際の参考になるようなエビデンス資料も紹介しています。本パンフレットは医療従事者を対象に全国の医療機関や調剤薬局などに配布します。

パンフレットイメージ

 

■医療用漢方薬について
▶ クラシエの医療用漢方薬
 当社では、古来より日本独自に発展してきた漢方薬を1981年に医療用漢方エキス製剤として発売しました。漢方薬は従来、煎じて服用されてきましたが、エキス製剤にすることで、患者様が漢方薬を手軽に服用できるようになりました。また、細粒剤に加え、漢方薬の味やにおいが苦手な患者様のために錠剤タイプの製品もラインアップに加えました。

 その後「1日の服用回数を減らしたい」「お昼の飲み忘れが多い」という患者様の声にお応えし、医療用漢方エキス製剤として初の1日2回服用製剤の「KB2スティック」を2002年に発売、2022年で20周年を迎えます。コンパクト設計で、飲み口が小さいため服用しやすく、持ち運びに適したスティック包装を採用しました。現代に生きる人々の多様なライフスタイルにマッチした1日2回服用タイプは、医療用漢方エキス製剤の中で唯一当社のみがラインアップしています。これからも、患者様のライフスタイルに合わせて選べる製剤を提供してまいります。

「KB2スティック」

 

▶ 医療を通じた取組み:「フレイル漢方薬理研究会」
 クラシエ薬品では、西洋医学だけでは解決できない医療課題に対して漢方薬を通じた貢献を目指しています。中でも高齢者医療としての「フレイル」や「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」に対する基礎研究、臨床研究を進めています。「フレイル」は、加齢により身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指しますが、当社では「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」が「フレイル」の改善に有効である可能性があることを見いだし、専門医によって立ち上げられた「フレイル漢方薬理研究会」とともに、医療用漢方の側面から研究開発の取組みを行っています。

■クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。