2025年5月14日 11:00

フードロス削減に貢献する食品包装材のスタートアップFreshr社に出資

三菱ケミカルグループ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:筑本 学)はコーポレートベンチャーキャピタル子会社のDiamond Edge Ventures, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:カーティス・シックナー)を通じて、食品の品質を保持できる期間を延ばし、フードロス削減に貢献するアクティブフードパッケージ※1の先駆的なスタートアップであるFreshr Sustainable Technologies(本社:カナダ、CEO:ミナ・メカイル、以下「Freshr社」)に出資しました。

2017年に設立されたFreshr社は、食品包装用プラスチックフィルムに天然由来の活性成分を固定化する独自の技術によって、食品の品質保持期間の延長や、サプライチェーン全体のフードロス削減に貢献する食品包装材の技術プラットフォームを開発しました。この技術プラットフォームは、より持続可能で機能的な包装材ソリューションの提供を可能とします。
このたびの出資は、資金調達ラウンドを主導したInvest Nova Scotia、Diamond Edge Ventures、Climate Tech Fund、Nadarra Ventures、Blue Tide Capital Venturesの5社が共同で行いました。この共同出資により、Freshr社のさらなる技術のスケールアップとグローバル展開の加速が期待できます。

・Diamond Edge VenturesのCEOカーティス・シックナー氏のコメント:
「三菱ケミカルグループは経営ビジョン『KAITEKI Vision 35』において、『食の品質保持』を注力事業領域のひとつに位置づけています。Freshr社の技術プラットフォームと三菱ケミカルグループの食品包装材や食品機能材の知見をつなぐことで、『食の品質保持』に貢献するイノベーションを推進します。」

・Freshr社の共同設立者兼CEOミナ・メカイル氏のコメント:
「三菱ケミカルグループとの提携は、Freshr社の持続可能な包装材技術を世界に展開する絶好の機会です。三菱ケミカルグループの素材や食品包装材の知見・技術力によって、当社のFreshrPack™技術の生鮮食品分野における採用が加速すると信じています。」

本出資および提携は、三菱ケミカルグループにおけるコーポレートベンチャー活動の一環であり、今後もスタートアップ企業と連携して事業化を進めていきます。

・Freshr Sustainable Technologies:https://freshr.tech/

※1包装済み食品の品質に悪影響を及ぼす特定の化学物質を放散・吸収・固定する機能を持つ包装のことで、食品の保存期間を延ばし品質を保持する役割を持ちます。