2025年7月1日 11:00

豊富な自然・地形が織りなす「食のみやこ熊本」 食材の宝庫である熊本から、初夏~秋の食材をご紹介

熊本県は世界最大級のカルデラを有する阿蘇山から、海に囲まれた大小120余の島々からなる天草諸島まで豊富な自然を有し、菊池川や球磨川といった一級河川が流れていることから水資源にも恵まれています。そんな「山」「海」「水」の自然を背景に、熊本県では農林畜水産物と食文化が持つポテンシャルを最大限に活用し、関係者が一丸となって高付加価値化や販路拡大を推進することによる、「食のみやこ熊本県」の創造に取り組んでいます。今回は初夏~秋に旬を迎える熊本県の食材をご紹介いたします。
生産者の方へのご取材・収穫現場へのご取材についても熊本県PR事務局にて調整可能ですので、ご希望の際はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

熊本県産食材 イメージ

豊富な自然・地形が織りなす「食のみやこ熊本」

 熊本県は山間地域から海に面した沿岸地域まで、変化に富んだ地形や気候、豊富な水資源の恵みを活かした多様な食資源が存在します。漁業においては、豊かな自然環境を活かした水産業として養殖が盛んに行われています。
 また、からし蓮根、阿蘇高菜漬け、球磨焼酎など各地域の豊かな風土、そして人が育てた郷土料理や伝統食、県産酒が多くあり、本県ならではの食文化を持っています。

【数字で見る熊本の食】

■農業の現状

・農業産出額 :全国5位、九州2位(R5年 3,757億円)
・生産農業所得 :全国2位、九州1位(R5年 1,554億円)
・生産量日本一:トマト、すいか、不知火類(デコポン)等

■漁業の現状

全国有数の養殖県として以下の実績を誇ります。
・養殖産出額: マダイ、しまあじ
 全国2位 / ふぐ類、くるまえび 全国3位 / のり類、真珠 全国4位
・海面養殖業産出額: 全国5位(R5年 381億円)
※参考: 熊本県HP (「食のみやこ熊本県」創造推進ビジョン有識者会議)https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/221/238365.html
※参考: 農林水産統計

 

熊本県 初夏~秋 食材紹介 「農産物・林産物」 編

 生産量全国1位の「トマト(通年)」や「生きくらげ(5月下旬~9月中旬)」、全国2位の「なす(3月~9月中旬)」、「くり(8月下旬~9月)」など、熊本県には全国的にもトップレベルの生産量を誇る農産物・林産物が複数あります。また、夏から秋の味覚として大人気の「なし(7月中旬~10月中旬)」、糖度が高く夏に最盛期を迎える「ぶどう(7月~8月)」など、初夏から秋にかけて豊富な自然や変化に富んだ地形を活かした食材がそろいます。
(※カッコ内の表記は食材ごとの最盛期を記載しています)

 

■Pick Up食材「くり(8月下旬~9月)」

秋の味覚の代表。県北に位置する山鹿市は全国でも有数のくりの生産量を誇り、8月下旬から収穫が始まります。
また、県南に位置する山江村で生産される「やまえ栗」は、昭和天皇にも献上された名産です。南向きの丘陵地帯にあり、朝晩の気温の寒暖差が大きい盆地特有の気候がくりの栽培に適しています。令和6年3月には「やまえ栗」が地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

※参考 「地理的表示(GI)保護制度」とはその地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。なお、熊本県のGI登録産品数は10産品であり、全国一位の登録数を誇っています。

 

■Pick Up食材 「なし (7月中旬~10月中旬)」

県央の熊本市、県南の八代、球磨、県北の玉名など、熊本県各地で7月~10月まで収穫されます。特に「秋麗」は、食べると芳醇な香りと際立つ甘さがあり、大変食味に優れています。

 

熊本県 初夏~秋 食材紹介 「水産物」 編

 熊本県は、有明海、不知火海、天草灘に囲まれた海産物の豊かな地域で、栄養素が豊富に流れる海域は様々な魚介類が獲れる「魚介類の宝庫」です。特に天草地方においては、様々な食材の養殖漁業が盛んに行われています。

 

■Pick Up食材 「まだい(養殖:通年/天然:2~4月10~11月)」

海域の環境の良さから、養殖においては全国2位の産出額を誇り、品質にこだわって育てられた養殖のまだいは年間を通して脂乗りが良く、甘みと旨味が詰まっており、日々日本の食卓を支えています。

 

■Pick Up食材 「くるまえび(養殖12月/天然6~8月)」

熊本県の県魚である「くるまえび」は、天草が養殖業の発祥の地と言われており、その産出額も全国3位を誇ります。栄養豊富な天草の海で育ったくるまえびは身が引き締まってプリッとした食感が特徴です。

 

■Pick Up食材 「はも(7月~9月)」

鋭い歯を持ち、強く「食む(はむ)」ことから名づけられた魚。上天草市大矢野町で水揚げされるハモは黄金色をしていることから「黄金のハモ」と呼ばれ、ブランドハモとして関東、関西方面へ出荷されています。