2024年12月13日 11:00
『真空保温調理器シャトルシェフ』は、今年で発売から35周年を迎えた当社のロングセラーアイテムです。シャトルシェフは、短時間火にかけた調理鍋を保温容器で丸ごと保温し、余熱で食材に火を通す「保温調理」ができる調理器具として、発売以降長年に渡って愛されてきました。サーモスが培った真空断熱技術により、調理鍋に火をかけ続けることなく余熱でじっくり煮込むので、煮くずれせず、素材本来の風味や旨みを生かしながら味をしみこませることができます。保温調理中はガスや電気を使わず、コンロにつきっきりになる必要がないので、省エネ&手間が省けます。さらに、保温して煮込むことでCO2削減に貢献できる地球にやさしいアイテムです。
シャトルシェフは“お豆と熱湯を魔法びんに入れて煮る”という使い方をヒントに1989年に誕生した魔法びん構造を活用した調理器です。これまで時代とともに顧客のニーズに沿って進化を遂げてきました。
1998年、家庭でのIHの普及に合わせてIH対応のモデル(KPLシリーズ)を発売。1999年にはステンレス多層鋼を採用し、調理鍋表面が焦げつきにくい仕様(KPKシリーズ)に変更しました。2004年には、保温容器フタ上部に温度計が付き、再加熱のタイミングがわかりやすいモデル(KPXシリーズ)を発売。その後、2011年には調理鍋の口元を広げたストレートのタイプ(KPEシリーズ)が発売され、使用後のお手入れがしやすくなりました。2017年には、調理鍋内側にふっ素コーティングを施し、さらに調理がしやすくなりました(KBJシリーズ)。そして、2024年に、調理鍋のコーティングを高い硬度で傷がつきにくく、耐久性が高い「セラプロテクトコート」にリニューアルしました。これまで、調理鍋を中心に改良が重ねられさまざまなモデルを発売し、長年にわたって愛されているサーモスの製品の一つです。
シャトルシェフのあゆみ
シャトルシェフを開発した際、課題の一つだったのが「調理鍋+保温容器」の構造でした。調理鍋をそのまま保温容器に接着させて使用すると、調理鍋の中身と本体の重さで、外側の保温容器が変形してしまいました。また、変形しないように保温容器のステンレスの板厚を厚くすると重くなり、コストも上がりました。
この問題を解決したアイデアが「調理鍋を上から取っ手で吊り下げて、鍋の底を宙に浮かせる構造(図-1)」でした。そして、鍋を宙吊りにするために、保温容器の縁(口元)を「巻き締め」という金属を折り重ねることで、保温容器の構造も強化。当時の開発担当者の斬新なアイデアで、シャトルシェフの構造が出来上がりました。
シャトルシェフの構造を利用した、おかゆやとうふなどをつくる製品や、イージースモーカーやパスタクッカーなどユニークなアイデアから派生製品も生まれました。
“シャトルシェフが長く愛される理由”は、料理時間の短縮にあります。火にかける時間が少なく済むため、特にお子さまがいるご家庭では、その時間を他の家事や育児にあてられると、大変ご好評いただいております。また、自身の使用経験をきっかけにお子さまへプレゼントとして贈るなど、世代を超えてご愛用いただいている方も多くいます。昨今の電気代やガス代高騰もあり、シャトルシェフは時短・節約・省エネといった機能性の高さから、世代を問わず多くの人に利用され、発売から35年がたった今でも多くの方に愛されています。
発売以降、調理鍋と保温容器の二つからなる『シャトルシェフ』の基本的な構造を変えず販売していますが、2024年には、調理鍋のコーティングを高い硬度で傷がつきにくく、耐久性が高い「セラプロテクトコート」にリニューアルしました。白色のセラミックコーティングなので、煮汁や食材の色を簡単に確認しやすく、より煮込み料理に適した仕様となりました。
<シャトルシェフの使い方>
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