2019年2月5日 11:25

サイプレス、2018年度第4四半期と通期の業績を発表

サイプレス、2018年度第4四半期と通期の業績を発表
組み込みソリューションのリーダーであるサイプレス セミコンダクタ社 (米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: CY) は2019年1月31日 (米国時間)、2018年度第4四半期および通期の業績を発表しました。

 通期の売上高は24億8,000万ドルで前年比6.7%増
 車載分野における通期の売上高は、前年比13%増
 第4四半期の売上高は6億450万ドルで、GAAPおよび非GAAPの粗利益率はそれぞれ37.3%と47.8%
 第4四半期のGAAPおよび非GAAPの希薄化後1株当たり利益 (EPS) は、それぞれ0.72ドルと0.35ドル
 2018年度通期の営業キャッシュフローは4億7,170万ドルで、前年比16.9%の増加

サイプレスの社長兼最高経営責任者であるHassane El-Khouryは、「2018年度の当社の統制のとれた経営実行によって、記録的な売上高を、2017年のAnalyst Dayイベントでコミットした利益率改善とともに達成しました。また、EPSは売上高よりも大幅に増加し、当社のビジネスモデルの強力なレバレッジ効果を実証しています。現在の需要環境は引き続きやや不安定ですが、当社はコントロール可能な事業に注力し、今日のメガトレンドである車載、産業、IoT市場において引き続きしっかりとした投資を行っていきます」と述べています。

第4四半期および2018年度通期の売上高および利益を過去の比較数値と併せて以下に示します。
(単位:千、ただし1株当たりの数値を除きます)

1. 2018年度には、一定の費用が売上原価の一部として分類変更されました。過去の業績は、2018年度の表示に合わせて調整されています。
2. 詳細は英文リリースの「GAAP財務指標から非GAAP財務指標への調整について」の諸表 (「非GAAP業績表」) を参照してください。

 

事業レビュー
第4四半期にサイプレスは、民生向けIoTと車載アプリケーション向けのConnect (通信) および Compute (コンピューティング) ポートフォリオの拡充と、ソフトウェアの強化を行いました。以下はそのハイライトです。

• サイプレスは、超低消費電力でセキュアなPSoC® 6ファミリに新しいマイクロコントローラー (MCU) 製品を追加して、IoTエッジ処理に対するニーズの高まりに対応しました。新しいPSoC 6 MCUには、コンピューティング集約型のアルゴリズム、コネクティビティ スタック、データ ロギングをサポートするための拡張組み込みメモリが搭載されています。

• サイプレスは、当社初のWi-Fi® 6 (802.11ax) およびBluetooth®コンボ ソリューションを含む車載インフォテイメント向けの3つの新製品をリリースし、業界をリードするワイヤレス コネクティビティ ポートフォリオを拡充しました。Wi-Fi 6によって、ギガビット レベルのスループットの実現と、複数デバイスの同時コンテンツ ストリーミングの信頼性が向上します。Wi-Fi 6 コンボ ソリューションを利用すると、複数のユーザーが、サイプレスのReal Simultaneous Dual Band (RSDB) アーキテクチャを通じて同時に最大10台のモバイル デバイスに接続し、個別のコンテンツをシームレスにストリーミングすることが可能になります。また、2つのWi-Fi 5 (802.11ac) およびBluetoothのコンボ ソリューションもリリースしました。このソリューションはさまざまなタイプの車両に対応するため、開発およびシステム統合のコストを最小限にする統一ソフトウェア アーキテクチャを実現し、スケーラブルなプラットフォーム ソリューションとして自動車メーカーや車載システム サプライヤーを支援します。

• サイプレスは、Wi-Fi民生製品向けのCirrentソフトウェアとクラウド サービス プラットフォームの提供を開始してIoTポートフォリオを強化しました。これら製品を使用すると、IoT製品のホーム ネットワークへの容易な接続と接続の維持によって卓越したユーザー エクスペリエンスを提供できるようになります。返品を減らすことによってサポート コストを抑え、OEM企業は非常に高い投資収益率を実現することができます。Cirrent’s ZipKey® Wi-Fi OnboardingとIoT Network Intelligenceを使用すると、ユーザーはパスワードを入力せずに製品をセットアップすることができ、ネットワーク名やパスワードが変更された場合でも製品の接続が確実に維持されます。

• サイプレスは、車内でポータブル電子機器を高速に充電できるUSB Power Delivery (PD) を搭載した車載規格準拠のUSB-Cコントローラーをリリースしました。車載向けEZ-PD™ CCG3PAコントローラーは、現行および旧式の充電規格をサポートしており、車載装置の充電ポートに対するプラグ アンド プレイのユーザー エクスペリエンスを提供します。規格は継続的に進化しているため、それら規格への対応と相互接続性が常に課題となりますが、プログラマブル コントローラーはファームウェアの更新によって、この課題を克服します。さらに、このコントローラーは高い統合性を実現しているため、複数のディスクリート コンポーネントの置き換えを可能にし、部材費を最小限にしながらデザインの簡素化を実現します。

• サイプレスは、業界で最もエネルギー効率の高い不揮発性RAMであるExcelon™ LP Ferroelectric Random Access Memory (F-RAM™) をリリースしました。この製品は、実質制限のない耐久性を持った即時書き込み機能を備えています。このソリューションは、消費電力をできる限り低くする一方で、ますます増加するユーザー データとセンサー データを継続的に記録するため、不揮発性メモリを必要とする最新世代のポータブル医療機器やウェアラブル デバイスなど、IoTアプリケーションに最適です。Excelon LP F-RAMによって、これらのアプリケーションはバッテリー寿命を最大限にする一方で、ミッション クリティカルなデータ記録要件を満たすことができます。

• サイプレスは、総額3,970万ドル、1株当たり0.11ドルの現金配当金を、2018年12月27日の営業終了時の当社普通株式の登録保有者に支払いました。この配当金は、2018年12月28日時点で年間利回り3.5%に相当します。同配当は2019年1月17日に支払われました。

売上高概要
(単位:千、ただし%を除きます)
(未監査)

1. マイクロコントローラーおよびコネクティビティ部門 (「MCD」) には、マイクロコントローラー、オートモティブおよびコネクティビティの製品が含まれ、メモリ製品部門 (「MPD」) には、RAM、FlashおよびAgigA Tech製品が含まれます。

 

2019年度第1四半期の財務見通し
サイプレスの2019年度第1四半期における財務業績は、次の通りとなる見通しです。

1. GAAP財務見通しには、SK hynix system ic Inc.の合弁会社への、予定されている当社のNAND事業の売却による影響は含まれていません。この売却は、2019年度第2四半期に実施される見込みです。

非GAAP財務指標および将来予測の記述につきましては、原文リリース (英語) を参照してください。

再編費用、資産減損、繰延報酬資産および負債の価額の変化、株式付与の変更による株式報酬の影響、非GAAP調整の税金への影響など、GAAP財務指標の将来予測に必要な特定の重要項目の時期と額は本質的に予想不可能なものであるか、当社の統制が及ばないものであり、当社の財務業績に大きな影響を与えることがあります。

サイプレスとつながろう
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サイプレスについて
サイプレスは、世界で最も革新的な車載や産業機器、ホーム オートメーションおよび家電、民生機器および医療機器製品向けに、最先端の組み込みシステム ソリューションを提供するリーディング カンパニーです。サイプレスのプログラマブル システムオンチップや汎用マイコン、アナログIC、ワイヤレスおよびUSBベースのコネクティビティ ソリューション、高い信頼性と高性能を提供するメモリ製品は、差別化製品の開発と早期市場参入を支援します。サイプレスは、ベストクラスのサポートとエンジニアリング リソースをグローバルに提供し、世界各国のイノベーターおよび独創的なユーザーが、従来市場を破壊しまったく新しい製品カテゴリを歴史的なスピードで市場投入できるよう支援します。詳細はサイプレスのウェブサイト (japan.cypress.com) をご覧ください。

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CypressやCypressのロゴは、サイプレス セミコンダクタ社の登録商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

サイプレスお問い合わせ先:
サイプレス セミコンダクタ
マーケティング コミュニケーション 竹腰 美優紀 TEL: 044-920-8175/E-mail: miou@cypress.com