2022年12月12日 14:00

CDS.とifLinkオープンコミュニティが白馬インターナショナルスクールにて初めてのサーキュラーエコノミー×IoTの授業を実施

CIRCULAR DESIGN STUDIO.とifLinkオープンコミュニティが教育現場でのサーキュラーエコノミー×IoT実践の取り組みを開始

自治体や企業のサーキュラーエコノミー実装を支援するCIRCULAR DESIGN STUDIO.(株式会社新東通信、代表取締役会長兼社長:谷 喜久郎 以下、CDS.)は、長野県白馬村で開催してきたサーキュラーエコノミーカンファレンスGREEN WORK HAKUBAに参画した一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ(代表理事:岡田 俊輔)と協働で、サステナビリティ教育を行う学校「白馬インターナショナルスクール」(所在地:長野県白馬村、代表理事:草本朋子、校長:クリス・バーム 以下、HIS)にて、2022年11月21日にIoTによるサーキュラーエコノミー実装をテーマにした授業を実施しました。

授業は、三部構成で、これからの時代に必要と考えられるサーキュラーエコノミーとIoTに対して、気付きをもって持ってもらうことを目的に行いました。第一部「サーキュラーエコノミーとは何か」、第二部「IoTとは何か」で講師から説明を行い、第三部「HISをIoTでサーキュラーエコノミー化するワークショップ」を実施。IoTデバイスの体験や先生も交えたワークショプを通じて「課題を発見し、持続的なソリューションを考える」という未来に必要な力を養う体験をしていただきました。

第一部「サーキュラーエコノミーとは何か」

CDS.の祐川 幸子により、「世界人口が日本と同様の生活をしたら地球が何個必要か?」など、Q&A方式を用いながらサーキュラーエコノミーがなぜ必要か、そして世界のサーキュラーエコノミーはどのように動き出しているのかを事例を交えながら解説しました。

 

CDS.による「サーキュラーエコノミーとは」

第二部「IoTとは何か」

ifLinkオープンコミュニティの梅原 正教より、CO2濃度のモニタリングによりキャラクターがマスク装着のお願いや検温結果をお知らせする実際の事例などを通じて、IoTは生活を豊かにし、身の回りの不便を解消する手段であるということを説明しました。

 

ifLinkオープンコミュニティによる「IoTとは何か」

第三部「HISをIoTでサーキュラーエコノミー化するワークショップ」

ifLinkオープンコミュニティのオリジナルツール「ifLinkオオギリ」を活用したワークショップは、サーキュラーエコノミーの視点でHISの課題を考える、解決アイデアを考える、解決アイデアをIF/THENに分解する、という三つのステップで行われました。

ifLinkオープンコミュニティの資料より引用

4つのグループに分かれた生徒たちは、短い時間ながらも残飯、虫の侵入、電気の消し忘れなどの課題を数多く上げていき、その中から解決したい課題を選定。HISの先生やifLinkオープンコミュニティのアドバイザー、CDS.スタッフなども交えて活発なディスカッションを行い、ソリューションアイデアをまとめていきました。

 

ワークショップ「HISをIoTでサーキュラーエコノミー化する」

最終的には「生徒の心理をデジタルで伝えるアプローチ」「フードロスを未然に防ぐIoTアプローチ」「IoTを活用した外部連携による安心・安全対策」など多様なアイデアが生まれました。実際にifLinkオープンコミュニティメンバーがIoTデバイスを使ってその場で「お菓子を取るとアラートが鳴るスナックボックス」を実践すると生徒から歓声が上がるシーンも。

 

たくさんのアイデアを発想し、プレゼンテーション

約4時間と長時間の授業でしたが、終始賑やかな雰囲気で進行し、今後のHISにおけるサーキュラーエコノミー実装への興味を深めていただく機会になりました。

参加した生徒からのコメント(抜粋)
「ifLinkは初めて聞きましたが、IF/THENカードを使って、考えているうちに、段々と楽しめました。みんなでアイデア出しをし、自分が思っていたより多くのアイデアが出てきて、すごく楽しかったです。」
「みんなで話しながら、HISでの問題を出したり、解決策を練ったり、過去のことでは無く、未来のことを考えるのがとても楽しかったです。講師の皆さんはすごくフレンドリーで、私達でも分かりやすく説明していただいて、とても助かりました。」

HIS先生からのコメント(抜粋)
「このワークショップを通して、IoTの身近さを感じました。私達スタッフは、生徒と一緒にワークショップに参加することができ、みんなで今の学校の課題を考える素晴らしい機会でした。サーキュラーエコノミーのシステムをHISで実現するための大きな第一歩だと思っています。」
「ワークショップは現実的でありながら、生徒の年齢に応じたプロセスを提供してくれたことに感謝しています。楽しくて、魅力的な方法で、生徒をifLinkのやり方に引き込むことができました。 スタッフの方々も素敵でした。」

■実施概要
・日程:2022年11月21日(月)12:30-17:00
・場所:一般財団法人白馬インターナショナルスクール(長野県白馬村)
・参加者:HIS生徒19名、HIS先生7名、CDS.講師2名、ifLinkオープンコミュニティ講師6名
・授業内容:
①サーキュラーエコノミーとは何か(講師:CDS. 祐川 幸子)
②IoTとは何か(講師:ifLinkオープンコミュニティ 梅原 正教)
③HISをIoTでサーキュラーエコノミー化するワークショップ

■一般財団法人白馬インターナショナルスクール  https://www.hakuba-is.jp/
2022年9月に開校した白馬インターナショナルスクールは、プロジェクト型学習・社会性と情動の学び・アウトドア活動を柱に、サステナビリティ教育を推進する中高一貫のインターナショナルボーディングスクールです。(中学校は各種学校、高校は国際バカロレアの認可ならびにインターナショナルスクールの国際認定組織CISの認定を申請予定。) 白馬という自然豊かな地の利を活かしたアウトドア活動、システム思考、心へのアプローチである「社会性と情動の学習」を取り入れた新しい学校を目指しています。

■CIRCULAR DESIGN STUDIO.  https://cdstudio.jp/

「サーキュラーエコノミーで世界をあかるく、たのしく変える。」をテーマに、社会課題の解決に取り組む共創型のプロジェクトチームです。GREEN WORK HAKUBAでは、第1回の立ち上げから全体のプロデュース、クリエイティブワークを担当。

■GREEN WORK HAKUBA  https://www.vill.hakuba.nagano.jp/greenworkhakuba/
長野県白馬村の地域活性化を目的としたサーキュラーエコノミーをテーマにしたプロジェクト。白馬村では、近年大きな変化が起きています。その一つが気候変動による雪不足問題です。この危機的状況をうけ、2019年9月20日「グローバル気候マーチ」を地元高校生が企画。さらにそれを受けて白馬村が、2019年12月に白馬村気候非常事態宣言を発令しました。このような経緯を経て、気候変動に対抗するためにGREEN WORK HAKUBAプロジェクトがスタート。これまでに300名以上が参加、50名を超える第一人者・実践者の方にご登壇いただきました。
2021年度グッドデザイン賞を受賞しています。

■ifLink  https://sites.google.com/view/iflink
様々なIoT機器やWebサービスをモジュール化することで、ユーザーが自由に組み合わせて便利なしくみを簡単に実現することができるIoTプラットフォームです。機器を動作させるのにプログラムは必要ありません。アプリで誰でも簡単に、IFとTHENのルール(レシピ)を設定できます。メーカー、業界を横断して、さまざまな機器やサービスとの連携が可能です。

■一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ https://iflink.jp/
さまざまな企業・団体に所属する人々がその垣根を超えてオープンに交流しながら「誰もがカンタンにIoTを使える世界」を目指すオープンコミュニティです。