2021年10月29日 11:00
地域課題解決に向けた自走可能なコミュニティ形成が高評価。長野県白馬村を「サーキュラーエコノミーのまち」としてリブランディングしました。
一般社団法人 白馬村観光局主催のもとサーキュラーエコノミーによる地域活性化を目指すプロジェクト「GREEN WORK HAKUBA」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2021年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。
■「GREEN WORK HAKUBA」とは
長野県白馬村の地域活性化を目的としたサーキュラーエコノミーをテーマにしたプロジェクト。白馬村観光局主催のもと、新東通信内のプロジェクトチーム「CIRCULAR DESIGN STUDIO.」がプロデュースしています。
「GREEN WORK HAKUBA」では、雪不足などの気候変動の問題に直面する長野県白馬村を「サーキュラーエコノミーのまち」としてリブランディング。
白馬の雄大な自然環境下にて、 3回にわたり、地域でサーキュラーエコノミーを実践するトップランナーが集結し、社会課題を解決し地域に活力を生み出すアイデアをインプット。白馬村の未来に向けたサーキュラーエコノミーの概念を取り入れたビジネスアイディアを起案する実践的なワークショップを実施。プロジェクトを通して地域のファンをつくり、村内外の事業者のコミュニティを形成しました。
プロジェクトに参加した企業はコミュニティ内で継続的な関係を構築し、白馬村での実証実験を検討するなど具体的な動きにつながっています。
GREEN WORK HAKUBAサイトURL:https://www.vill.hakuba.nagano.jp/greenworkhakuba/
白馬村観光局サイトURL:https://www.vill.hakuba.nagano.jp/
■白馬ならではの地域活性化が高評価に
自然環境に恵まれた白馬ならではのエリアブランディングとして、サーキュラーエコノミーに特化した点、コミュニティの形成によって、地域課題解決のための活動が自走する仕組みをつくった点が高い評価をいただきました。
手拭いとして活用できるプログラム、 スノーボードの廃材から作ったロゴサインなど、イベント全体でサーキュラーエコノミーを体現するクリエイティブワークにこだわりました。
<審査委員による評価コメント>
白馬村のファンづくりと地域課題の解決に取り組むコミュニティの形成。その両方がバランスよくデザインされている。自然環境に恵まれた白馬ならではのエリアブランディングとして、サーキュラーエコノミーに特化した点、コミュニティの形成によって、地域課題解決のための活動が自走するしくみをつくった点を高く評価した。
周到に準備されたプログラムはどれも魅力的なものばかり。廃棄を抑える工夫が徹底されている点も素晴らしい。自治体や地域のひとたちが、地域外の人や企業を巻き込んで地域の将来を考える。そのきっかけをつくった功績も大きい。
<受賞ページ>
https://www.g-mark.org/award/describe/52901?token=oqOxfgqcQf
■グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org/
■CIRCULAR DESIGN STUDIO.(新東通信)
「サーキュラーエコノミーで世界をあかるく、たのしく変える。」をテーマに、社会課題の解決に取り組む共創型のプロジェクトチームです。GREEN WORK HAKUBAでは、第1回の立ち上げから全体のプロデュース、クリエイティブワークを担当。
2020年1月にサーキュラーエコノミーに関するプロジェクトを開始し、2021年9月に正式にチームとして発足。自治体におけるサーキュラーエコノミーの推進に加え、サーキュラーエコノミーを目指す企業向けにワークショップ等のコンサルティングを支援。
CDSサイトURL:https://cdstudio.jp/