2021年3月4日 12:00

ワールドクラスで活躍中! 松戸のアスリートたち

東京2020オリンピックの開幕までおよそ4カ月、東京2020パラリンピックまではおよそ5カ月となりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、全競技の選手は確定していませんが、松戸にゆかりのある多くのアスリートたちが内定、または有力候補として挙げられています。

これは「スポーツの有力校の存在」や「松戸がベッドタウンであるため、幼少期から習いごととして様々なスポーツを学べる環境がある」からではないかと推測されています。

今回は、世界を舞台に活躍している選手を中心に、松戸市にゆかりのあるアスリートを紹介します。
※掲載情報は2021年3月3日時点のものです。

高橋 礼 選手 / Rei Takahashi 【プロ野球】

1995年11月2日生まれ、25歳


画像提供/福岡ソフトバンクホークス

高橋選手は、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスで活躍する、右投げ・アンダースローの投手です。

松戸市で幼少期を過ごした高橋選手は、今年の「春のセンバツ」に出場する専修大学松戸高等学校(松戸市上本郷)出身。同校卒業後に専修大学へ進学し、ユニバーシアード(国際学生競技大会)の日本代表に選ばれ金メダルを獲得するなど、在学中に評価は上昇。2017年にプロ野球のドラフトで福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受け、2018年に同チームに入団しました。

2年目の2019年には2桁勝利に到達。先発ローテーションの一角を担い、チームの日本一に貢献しました。

日本代表・侍ジャパンにはルーキーイヤーから選出され、2019年の第2回WBSCプレミア12でも活躍。東京2020オリンピックでのメンバー入りも期待されています。

東京2020オリンピックへの意気込み

オリンピックは、1年延期になって出られる可能性もあるという立ち位置にいるので、選ばれたらWBSCプレミア12の経験を活かして、世界一になれるようにがんばりたいです。

主な戦績

2018年:2018日米野球 日本代表メンバー、ENEOS侍ジャパンシリーズ2018 日本代表メンバー
2019年:WBSCプレミア12 日本代表メンバー、ENEOS侍ジャパンシリーズ2019 日本代表メンバー、パ・リーグ 最優秀新人賞・スピードアップ賞、SMBC日本シリーズ2019 優秀選手賞


画像提供/福岡ソフトバンクホークス

 

戸邉 直人 選手 / Naoto Tobe【走り高跳び】

1992年3月31日生まれ、28歳 /日本航空株式会社所属


画像提供/日本航空株式会社

千葉県野田市出身の戸邉選手は、現在の男子走高跳の日本記録【2m35cm】を保持するアスリートです。

中学3年時に全日本中学校陸上大会で優勝するなど、学生時代から将来の活躍が期待されていた戸邉選手は、中学卒業後に専修大学松戸高等学校に入学。在学中にはインターハイと国民体育大会で優勝し、2冠の偉業を達成しました。筑波大学進学後は、2011年の2年次に第95回日本陸上競技選手権大会で優勝。大学卒業後も日本選手権での2度の優勝(2015年、2019年)、アジア大会での銅メダル獲得を果たし、2019年には13年ぶりに日本記録を更新しました。

東京2020オリンピック出場が期待される戸邉選手の「松戸市の思い出の場所」は『松戸運動公園陸上競技場』。高校のすぐ近くで、高校生の時によく練習をしていたそうです。「改修※されたので、また練習に行きたい」と語る戸邉選手の活躍が楽しみです。

※2020年9月に、日本陸上競技連盟第3種公認競技場(全天候型ウレタン舗装)としてリニューアルオープン。

東京2020オリンピックへの意気込み

東京2020オリンピックは延期となってしまいましたが、気持ちは変わらず、金メダル獲得を目指しています。松戸市にゆかりのあるアスリートとして頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。

主な戦績

2018年:セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪 優勝
2019年:IAAFインドアミーティング・カールスルーエ 優勝 日本記録樹立(2m35cm)、セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪 優勝、第103回日本陸上競技選手権大会・福岡 優勝


画像提供/日本陸上競技連盟

 

松本 潮霞 選手 / Namika Matsumoto
【ウエイトリフティング】

1992年2月7日生まれ、29歳 / 綜合警備保障株式会社(ALSOK)所属

松本選手は、ウエイトリフティング(女子64kg級)の選手です。2010年からの10年間で全日本女子選手権大会を5度も制覇し、2016年にはリオオリンピックにも出場し第9位という好成績を残しています。

千葉県船橋市出身の松本選手は、高校の進学先として、県内でも珍しいウエイトリフティング部のある千葉県立松戸国際高等学校(松戸市五香)を選びました。そんな松本選手の「松戸市の思い出」は、高校時代の部活の帰り道。「焼き鳥を食べたり、(高校の最寄り駅の)新八柱駅前で毎日メロンパンと牛乳を買って帰るのが日課」だったそうです。もしかすると、この日課がいまの松本選手の強さにつながっているのかもしれません。

東京2020オリンピックへの意気込み

リオオリンピックの時には、松戸市の皆様から温かい応援メッセージをいただき、とても嬉しかったです。東京2020オリンピックに出場し、松戸市をより一層盛り上げたいです!応援よろしくお願い致します。

主な戦績

2010年:全日本女子選手権大会 優勝
2011年:全日本女子選手権大会 優勝
2014年:全日本女子選手権大会 優勝
2015年:全日本女子選手権大会 優勝、世界選手権大会 出場
2016年:全日本女子選手権大会 優勝、リオオリンピック 出場
2018年:全日本女子選手権大会 優勝、世界選手権大会 出場
2019年:全日本女子選手権大会 第3位、世界選手権大会 出場

 

皆川 博恵 選手 / Hiroe Minagawa【レスリング】

★東京2020オリンピック出場内定!

1987年8月19日生まれ、33歳 /クリナップ株式会社所属


画像提供/クリナップ株式会社

2017年から松戸市内に在住している皆川選手は、レスリング(女子フリー76kg級)代表として、東京2020オリンピックへの出場が内定しています。

皆川選手がこれまでに獲得した栄冠は数知れず、中学・高校・大学と各世代で全国制覇を成し遂げてきました。明治杯全日本選抜選手権の初戴冠は2012年(72kg級)で、以降2019年まで現在8連覇中です(2012年・2013年:72kg級、2014年~2017年:75kg級、2017年~2019年:76kg級。2020年は中止)。また、世界選手権では2017年から3大会連続でメダルを獲得し、昨年2月に開催されたアジア選手権では5年ぶりに優勝。オリンピック本大会でも、皆川選手の快進撃が期待されます。

東京2020オリンピックへの意気込み

2017年に引っ越してきたばかりですが、松戸市の皆様にも応援してもらえるよう、頑張ります!!

主な戦績

2012年:明治杯全日本選抜選手権 優勝、2012年から2019年まで8連覇中
2017年:世界選手権銅メダル
2018年:世界選手権銅メダル
2019年:世界選手権銀メダル ※この大会の結果によって、東京2020オリンピックへの出場が内定
2020年:アジア選手権 優勝

 

須﨑 優衣 選手 / Yui Susaki【レスリング】

1999年6月30日生まれ、21歳 / 早稲田大学 在学中

松戸市出身の須﨑選手は、小学1年生の時に地元のレスリングクラブでレスリングを始めました。瞬く間に上達し、小学3・5・6年生の時に全国大会で優勝。中学時代は国内外全ての試合に勝利するなど著しい成長を続け、東京オリンピック強化選手に中学生として唯一選ばれました。快進撃は高校時代も続き、高校2・3年で全日本選抜レスリング選手権大会を2連覇し、3年時には世界選手権でも優勝。大学でも数多くの大会を制してきました。

国内での熾烈なオリンピック出場争いを乗り越えた須﨑選手は、4月にカザフスタンで開催されるアジア予選に挑みます。ここで2位以内に入れば、いよいよオリンピックの出場が内定します。多くの松戸市民が、須﨑選手の出場権獲得を願っています。

須﨑選手の松戸の思い出の1つは、寿司店の「金太楼鮨」です。 「寿司もサイドメニューもオススメ」と須﨑選手が語る同店には、レスリングを始めた頃から通い始めたとのこと。練習後にランチで行くことが多く、いまでも松戸に帰ってきたときに必ず立ち寄るそうです。

東京2020オリンピックへの意気込み

4月のアジア予選で2位以内に入賞することができたら、オリンピックの代表に決まります。優勝して、絶対にオリンピック代表を決めたいと思います。そして、8月のオリンピックでは絶対に金メダルを獲得し、今まで支えてくれた全ての人に恩返しをできるように頑張ります。応援よろしくお願いいたします!

主な戦績

2016年:全日本選抜選手権 優勝、全日本選手権 優勝
2017年:ヤリギン国際大会 優勝、アジア選手権 優勝、全日本選抜選手権 優勝、世界選手権 優勝、全日本選手権 3位
2018年:クリッパン女子国際大会 優勝、全日本選抜選手権 優勝、世界ジュニア選手権 優勝、世界選手権 優勝
2019年:全日本選抜選手権 優勝、世界ジュニア選手権 優勝、全日本選手権 優勝

 

髙田 千明 選手 / Chiaki Takada【パラ陸上競技】

★東京2020パラリンピック出場内定!

1984年10月14日生まれ、36歳 /ほけんの窓口グループ株式会社所属

走り幅跳びと100mを専門とし、両種目の日本記録現保持者である髙田選手は、東京2020パラリンピックでのパラ陸上競技〔視覚障害T11(全盲)クラス〕の出場が内定しています。

先天性の疾患により19歳で全盲となった髙田選手が陸上を始めたのは20歳のとき。トレーニングを積むと2007年には100mで当時の日本新記録を更新しました。その後の結婚・出産を経た2016年には、初めてパラリンピックに出場。走り幅跳びで8位入賞を果たしました。2大会連続となる東京2020パラリンピックで、悲願のメダル獲得を目指しています。

なお、髙田選手は、2019年5月から聖徳大学児童学部児童学科(松戸市岩瀬)の客員教授を務めています。

東京2020パラリンピックへの意気込み

今回のパラリンピックは自国開催ということで、日本の皆様の応援を力に変えて、これまで私を支えてくださった方々の目の前で最高のパフォーマンスを発揮したいと思っています。応援よろしくお願い致します。そして、私が競技をしている姿をたくさんの方々に見ていただくことで、「障害の有無にかかわらず、少しの勇気と行動で、夢を叶えることができる」と思ってもらえたら嬉しいです。

主な戦績

2011年:IBSA世界大会(※視覚障害者の世界大会) 200m 銀メダル、100m 銅メダル
2014年:アジアパラ競技大会 走幅跳 銀メダル
2016年:リオパラリンピック 走幅跳 決勝8位入賞
2017年:世界パラ陸上競技選手権大会 走幅跳 銀メダル
2018年:アジアパラ競技大会 走幅跳 銀メダル
2019年:世界パラ陸上競技選手権大会 走幅跳 4位入賞

 

竹守 彪 選手 / Takeshi Takemori【パラ卓球】

★東京2020パラリンピック出場内定!

1993年10月10日生まれ、27歳 / TOMAX(卓球クラブ)所属

松戸市出身で現在も市内在住の竹守選手は、東京2020パラリンピックでの卓球(クラス11・知的障がい) の出場が内定しています。

ITTF(国際卓球連盟)のパラ卓球のクラス11で世界7位の竹守選手は、2大会連続のパラリンピック出場となります。前大会は、直前の4月に手術をした影響もあり、予選リーグで敗退。「結果を残せず悔しい思いをした」ことから、本大会には並々ならぬ意気込みで準備をしています。近年の大会の結果も好調であることから、初のメダル獲得も狙えそうです。

東京2020パラリンピックへの意気込み

自国開催なので、日本に希望を与えるために、努力の成果を発揮し、メダル獲得を目指して頑張ります!

主な戦績

FID(日本知的障がい者卓球連盟)チャンピオンリーグ・シングルス優勝2回、FIDチャンピオンシップ・シングルス優勝4回、ダブルス優勝5回
2014年:アジアパラ競技大会 シングルス優勝・団体戦2位
2016年:リオパラリンピック出場 予選リーグ敗退
2017年:アジア選手権 シングルス2位・団体戦1位
2018年:世界選手権 シングルス5位
2019年:アジア選手権 シングルス3位・団体戦1位、ジャパンオープン シングルス3位・団体戦2位、INASグローバルゲームズ シングルス3位・団体戦1位・ダブルス1位・ミックスダブルス3位
2020年:エジプトオープン シングルス2位・団体戦2位、ポーランドオープン シングルス2位・団体戦2位、スペインオープン シングルス2位・団体戦2位