2022年3月8日 14:30

低電圧過渡スパイクから超高速データラインを保護する TVSダイオードアレイ「SPxxR6シリーズ」2種を発売

モバイル機器やポータブル家電で使用されるUSB4.0などのデータ通信の保護に最適

回路保護分野におけるグローバルリーダー、リテルヒューズ・インク (本社:米国イリノイ州シカゴ市、NASDAQ:LFUS)の日本法人であるLittelfuseジャパン合同会社(本社:東京都港区)は、TVSダイオードアレイ「SPxxR6シリーズ」2種を、本年3月上旬より発売します。

本製品は4チャンネルの低容量(0.2pF)TVSダイオードアレイで、堅牢性に優れ、降伏電圧/ターンオン電圧が極めて低く、低電圧(-0.3~+0.3V)の高速データラインの保護に適しています。また、性能を低下させることなく、IEC 61000-4-2国際規格で規定された最大レベル(レベル4、±8kVの接触放電)を超える、繰り返し発生するESDストライクを安全に吸収します。

チップセットメーカーが販売するUSB4.0対応チップセットは、特に3.3V以上の電圧による損傷を受けやすいことが知られていますが、TVSダイオードアレイ「SPxxR6シリーズ」によって、繰り返し発生するESDストライクからUSB4.0などの高速インターフェースの保護を可能にします。

また、回路基板にすでに搭載されているマルチラインパッケージフットプリント(「SP33R6シリーズ」)や0201パッケージ(「SP00R6シリーズ」)を使用することで、既存の製品に比べ、パススルー電圧を10分の1に低下させることができます。

同製品は、当社の国内販売代理店を通じて販売します。

動作原理

<課題>
ベースバンドチップセットの小型化・複雑化に伴い、最先端の半導体は過電圧による損傷を受けやすくなっています。多くの超高速信号インターフェースの動作電圧は公称0.3V以下と低いため、電圧の上昇により接続されているインターフェースに損傷を与える可能性があります。

<解決策>
降伏電圧(ダイオードのターンオン)が低い「SPxxR6シリーズ」は、電子機器に損傷を与える可能性のある低電圧過渡スパイクからインターフェースを保護するのに役立ちます。例えば「SPxxR6シリーズ」では、3.3Vを超える電圧から13ナノメートル微細加工の小さなインターフェースの保護が可能です。アバランシェダイオードを使用することで、クランプ電圧とブレークダウン電圧を低減し、同時に迅速な保護を可能にします。

特長

・ESD抑制、雷サージ保護関連の多数のIEC規格に準拠
 例:IEC61000-4-2(±12kV接触、±15kV空気)、IEC 61000-4-5第2版(サージ耐性 3A 8 /20μs)

・低容量4チャンネル(I/O当たり0.2pF)により、超高速インターフェースを保護

・環境に優しいハロゲンフリー、鉛フリー、RoHS対応品

用途

USB 3.2・4.0、Thunderbolt 3.0・4.0、PCI Express 6.0などの家電製品用各種データ通信インターフェース

仕様

電気特性

SP33R6シリーズ

SP00R6シリーズ

逆スタンドオフ電圧(V)

0.3

0.3

リーク電流(μA)

1

100

ESD接触放電(kV)

-1

12

ESD空中放電(kV)

-1

15

雷耐性(8×20μs)(A)

3

3A

クランプ電圧

2V@1A

2.5V@2A

電気容量(pF)

0.2

0.2

極性

双方向タイプ

双方向タイプ

チャンネル

4

1

最小ブレークダウン電圧(VBR@IT) (V)

0.6

0.7

 

※詳細については、SP33R6シリーズの製品ページ(https://www.littelfuse.co.jp/products/tvs-diode-arrays/low-capacitance-esd-protection/sp33r6.aspx)および、
 SP00R6シリーズの製品ページ(https://www.littelfuse.co.jp/products/tvs-diode-arrays/ultra-low-capacitance/sp00r6)をご覧ください。

リテルヒューズについて

Littelfuse, Inc.(本社:米国イリノイ州シカゴ市、NASDAQ:LFUS)は、持続可能でつながりのある、より安全な世界を支援する革新的な電子部品製造会社です。15か国以上、世界各国の1万2,000のパートナーと提携し、革新的で信頼のおけるソリューションを提供しています。10万以上のエンドカスタマーに製品を提供し、いつでもどこでも、様々な産業、運送、エレクトロニクスのエンドマーケットに貢献しています。詳細についてはリテルヒューズのウェブサイトlittelfuse.comをご覧ください。

本件に関するお問い合わせ

Littelfuseジャパン合同会社

担当:宗形

TEL:03-6435-0750、FAX:03-3453-5505

E-mail:tmunakata@littelfuse.com