2022年3月15日 14:00

業界初!ペットボトルキャップを再利用した買い物カゴを導入

バージンプラスチック原料を30%削減

コープデリ生活協同組合連合会は、加盟するコープみらい・コープながの・コープぐんまの20店舗において、ペットボトルキャップを再利用した買い物カゴを、2022年3月より順次導入いたします。

今回導入する買い物カゴは、株式会社スーパーメイト(所在地:岐阜県羽島郡笠松町、代表取締役:山下 定良)が独自に開発したものです。1つのカゴに対してリサイクルペットボトルキャップを97個分(重量からの換算値)使用しており、通常のカゴと比較してバージンプラスチック原料を30%削減できます。2021年12月に開発された商品で、業界初の導入となります。 
また、このリサイクル原料として、コープデリグループの宅配サービス、全店舗※で組合員から回収したペットボトルキャップが一部使用されています。
※コープクルコを除く。またコープにいがた、コープクルコは店舗がございません。

導入店舗は、コープみらい千葉エリア6店舗(コープ鎌ケ谷店・コープ八千代店・コープ南流山店・ミニコープ松が丘店・ミニコープ常盤平店・ミニコープ芝山店)、同埼玉エリア7店舗(コープ久喜店・コープ春日部店・コープ南浦和店・コープ武蔵藤沢店・ミニコープ領家店・ミニコープこぶし店・ミニコープ東大宮店)、同東京エリア5店舗(コープ上北台店・コープ葛飾白鳥店・ミニコープ滝野川店・ミニコープ荻窪店・ミニコープ成瀬店)、コープぐんま1店舗(コープみさと店・5月開店予定)と、コープながの1店舗(コープ安曇野豊科店)の計20店舗です。

コープデリグループは、これからも生協としてSDGsの実現に向け、プラスチックごみ問題の解決へ向けて取り組んでまいります。

組合員とともに進めるプラスチックごみ削減の具体的な活動内容

コープデリ連合会は、2025年の目指す姿として、ビジョン2025「食卓を笑顔に、地域を豊かに、誰からも頼られる生協へ。」を掲げ、1都7県の7会員生協、500万人を超える組合員とともに、つくる人・つかう人、その人たちをつなぐ立場から、様々なくらしの問題、社会課題の解決に向け、長年取り組みを進めてきました。2020年7月のレジ袋有料化、2022年4月プラスチック資源循環促進法が施行予定となるなか、プラスチックごみの問題は、SDGsが課題解決を目標とする地球温暖化や海陸の環境汚染、生態系への影響、資源の有効活用に直結する問題です。この問題の解決に向けて、組合員と毎日接する店舗や宅配(配達)の場で、プラスチックを資源として正しく回収するための啓発と実践に取り組んでいます。

【プラスチックの削減(4R+R)】
①Refuse:プラスチック製カトラリーの素材切り替え、レジ袋削減、マイクロプラスチック配合商品の取り扱い中止

店舗では、無償提供のストロー・スプーン等を、プラスチック製から紙製・木製に、既存の在庫が無くなり次第切り替えています。レジ袋削減は、1990年代からマイバッグ持参の呼びかけを行っており、レジ袋辞退率は87.3%(2021年3月時点)に上っています。販売するレジ袋はバイオマスプラスチック配合素材を使用していますまた、洗顔料・歯磨き粉などの研磨剤としてマイクロビーズが配合された商品の取り扱いを禁止しています。

②Reduce:コープ商品に使用する容器・包装の軽量化・仕様見直し、ノントレー商品の開発

容器包装の厚みを薄くする、サイズをコンパクトにする、不必要な包装をやめるなど、商品の仕様を一つ一つ見直し、商品の安全性確保・品質保持・分別リサイクルのしやすさなどを考慮しながらプラスチックの使用量を減らしています。またトレーを使用せず、簡易包装(ノントレー)にすることで、プラスチックの使用量を削減しています。

③Reuse:詰め替え用商品の推進

洗剤・シャンプーなど、本体ボトルに詰め替えることで、プラスチックの使用量を削減します。詰め替え用商品の開発のほか、組合員に積極的な利用を呼びかけています。

④Recycle:再生プラスチックの活用

回収したペットボトルを再資源化し、コープ商品の容器包装などに再利用しています。再生プラを使用した商品はエコマーク認定を取得しています。

⑤Renewable:植物由来プラスチックの活用

石油ではなく、とうもろこしやサトウキビなどの非可食部分を原料として生産したプラスチックをコープ商品の容器包装に使用しています。対象商品はエコマーク認定を取得しています。

【効率の良い回収ルートの確立】
組合員から回収したリサイクル資源物を運ぶトラックは宅配センターや店舗に商品を納品した後の帰りの便に載せるため効率が良く、運搬時のCO2削減にもつながっています。また、エコセンターで資源物を選別することでリサイクルに活用しやすくし、圧縮することでその後の輸送効率を上げています。

【海洋プラスチックごみ問題への対応】
沖縄県最北端の島・伊平屋(いへや)島で、砂浜に流れ着いたプラスチックごみを回収する「美(ちゅ)ら島(しま)応援もずくプロジェクト」を2010年に発足し、コープで販売する伊平屋島特産のもずく商品1点の購入ごとに1円を「美ら島応援基金」に寄付しています。11年間の寄付金累計額は1,573万円となりました。

ペットボトルキャップの売却益は開発途上国でのワクチン支援活動に役立てられています
コープデリグループでは、2012年からペットボトルキャップの回収に取り組んでおり、リサイクル原料として売却した利益を「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」へ寄付しています。JCVでは東アジアを中心とした開発途上国の子どもたちにワクチンや関連機器を届ける活動を行っており、子どもたちの未来を守る活動に役立てられています。2020年度までの累計で4億8,611万個(重量からの換算値)を回収し、JCVへの寄付金総額は1,215万3,100円となっています。

■「コープデリグループのサステナビリティサイト」(URL:https://sustainability.coopdeli.coop/about.html

<報道関係の方からの取材の申し込み、お問い合わせ先>
生活協同組合コープみらい コープデリ生活協同組合連合会
コミュニケーション推進部  足立、鈴木 TEL:048-839-1430 / FAX:048-839-1859