2023年2月16日 16:00

「ふくしまの未来と女性応援ファンド」 助成団体との交流会をオンライン開催

生活協同組合コープみらい(本部:埼玉県さいたま市、理事長:新井 ちとせ、事業エリア:千葉県・埼玉県・東京都)は、2月15日(水)に「ふくしまの未来と女性応援ファンド」助成団体との交流会をオンラインにて実施いたしました。

交流会では、「ふくしまの未来と女性応援ファンド」で助成しているNPO法人など7団体のうち3団体が参加し、福島県内での活動の様子などをご報告いただきました。あわせて福島県男女共生センター、一般財団法人ふくしま百年基金からも福島県内の現状や課題等についてご講演・ご報告いただきました。コープみらいからは組合員理事・ブロック委員※が参加し、福島での復興の取り組みやコロナ禍でいっそう困難に直面している女性への支援活動を知るとともに、今後の支援について考え合いました。

コープみらいでは、「忘れない、伝える、続ける、つなげる」を合い言葉に、被災された方々のニーズに寄り添いながら、一日も早く平常の生活に戻られることを願い、今後も支援活動を続けてまいります。

※地域でのさまざまな活動をサポートするコーディネーター役を担う組合員

「ふくしまの未来と女性応援ファンド」 助成団体との交流会 概要

日時: 2月15日(水)10:00~12:00 ※オンライン(Zoom)
開催目的: 助成団体とコープみらいの組合員との交流、福島県の現状と課題についての学習
参加助成団体: NPO 法人コーヒータイム、NPO 法人ビーンズふくしま、NPO 法人 Commune with 助産師
講演・報告: 福島県男女共生センター、一般財団法人ふくしま百年基金

登壇者の主なコメントは以下の通りです。 

NPO 法人コーヒータイム(事業地域:浪江町) 橋本 由利子様】

「もともと浪江町で精神障がい者のための居場所づくり・就労者支援の拠点として喫茶店を経営していましたが、震災と原発事故により避難を余儀なくされました。201111月に二本松市で再開したものの、遠距離で毎日の通所が困難だったり、住まいの仮設住宅が狭いなどの課題があり、今回の助成により20227月に浪江町にて喫茶店を再開することができました。ありがとうございます。障がい者だけでなく、地域の皆さんの居場所となっています。震災で失ったものはたくさんありましたが、応援してくれる全国の皆さんとのつながりをたくさん得られています。」

NPO 法人ビーンズふくしま(事業地域:福島市) 加藤 恵美様】

1997年の設立以降、子育て支援を中心に、子どもや若者を取り巻くさまざまな課題の解決を目指してきました。震災後は、環境の変化に不安を抱える親子が集える居場所づくりや親子のケアを行っています。ふくしまの未来を支える子どもを大切に育てるためにも、母親1人ひとりが尊重され自信を持てるよう、悩み・悲しみ・苦しみに寄り添っていける場づくりが大切だと感じています。多様なニーズに対応したプログラムは、皆さんの力をお借りしてできたことです。これからも、声を上げられない人への支援に力を入れていきたいと思います。」

NPO 法人 Commune with 助産師(事業地域:いわき市・周辺地域) 岩﨑 早苗様】

「女性が孤立しないための同世代・多世代交流企画や健康支援を実施しています。企画に参加した方からは『1人でモヤモヤしていたので、いろいろな話を聞くことができてよかった』といった感想がありました。地域での連携を含め、これからも子育て世代が地域の同世代・多世代と交流ができ、健やかな妊娠、出産、赤ちゃんの育ち、子どもの成長を地域全体で支え合い、すべての人が健康で幸せな社会づくりを目指したいと思います。」

【一般財団法人ふくしま百年基金 奥山 有二様】

「この間復興は大きく進展しましたが、継続的な関わりが必要な地域や課題も多くあります。残された課題として、『福島+女性』をキーワードに、今回の事業を実現することができました。コープみらい様のご支援に感謝いたします。引き続き多くの皆様に関心を持っていただき、継続的な支援をお願いいたします。」 

講演:福島の現状について 【福島県男女共生センター 水野 史恵様】

「コロナ禍により生活に困難や不安を抱える女性からの相談が増えています。平時からの働きかけが重要です。県内で女性支援のさまざまな団体が活動しているのは大変良いことと考えています。これからも、男女共同参画社会の実現を目指し、取り組みを進めていければと思います。」

【生活協同組合コープみらい 理事長 新井 ちとせ】

「震災から間もなく12年となりますが、コープみらいは震災直後からさまざまな支援を行っており、その想いは現在の『ふくしま復興応援募金』に引き継がれています。ふくしまの復興への道筋を確かなものにするために、『忘れない、伝える、続ける、つなげる』を合い言葉に、現地の皆様の知恵をお借りしながら、さらなる取り組みを進めてまいりたいと思います。」

「ふくしまの未来と女性応援ファンド」について

「ふくしま復興応援募金」の寄付先の1つである「一般財団法人ふくしま百年基金」は、地域や賛同する企業の寄付(資金)とNPOなどの活動団体をつなぐハブ的な役割を果たす団体です。ふくしま百年基金では、「ふくしま復興応援募金」を原資に「ふくしまの未来と女性応援ファンド」を設置し、福島の復興、とりわけ昨今のコロナ禍でいっそう困難に直面し取り残されている、あるいは取り残されるおそれのある女性への支援活動等を助成する事業を開始しました。助成団体は毎年公募・選定され、2022年度の助成団体として7団体を選定、総額516万円の助成を行っています。

助成団体: 一般社団法人tenten NPO 法人コーヒータイム
NPO 法人福島就労支援センター NPO 法人ウィメンズスペースふくしま
子育てサロンこはるびより NPO 法人ビーンズふくしま
NPO 法人Commune with 助産師

 2023年度助成団体を公募しております。詳細はふくしま百年基金の下記URLよりご確認ください。
https://cf-fukushima.org/

「ふくしま復興応援募金」について

コープみらいは、東日本大震災発災直後から被災地の要請に応じた災害復旧・復興ボランティアの派遣、福島県内の生協と連携し原発事故で町ごと埼玉県へ避難した双葉町民への支援、福島の農地に必要な対策を取るために放射線量を調べる「土壌スクリーニングプロジェクト」への支援、「福島の子ども保養プロジェクト」への支援など、さまざまな活動を継続してきました。

2019年度まで実施してきた「東日本大震災復興支援募金」は、2020年度から「忘れない、伝える、続ける、つなげる」の想いを引き継ぎ、東日本大震災と原発事故からの福島の復興の取り組みを応援するため、「ふくしま復興応援募金」として実施しています。募金の一部は、ふくしま百年基金に寄付し、「ふくしまの未来と女性応援ファンド」を通じた支援を行っています。

実施期間: 通年(2022年度分は2022年3月21日から2023年3月20日まで)
募金方法: 宅配サービス「コープデリ」の注文による募金、ポイントを使った募金 ※ポイントは1ポイント=1円
店舗に設置した募金箱、ならびにレジ精算時の募金、ポイントを使った募金、
組合員施設「コーププラザ」募金箱での募金
募金の寄付先: 福島県「東日本大震災ふくしまこども寄附金」、
一般財団法人ふくしま百年基金「ふくしまの未来と女性応援ファンド」

<報道関係の方からの取材の申し込み、お問い合わせ先>
生活協同組合コープみらい コープデリ生活協同組合連合会
コミュニケーション推進部  足立、鈴木 TEL:048-839-1430 / FAX:048-839-1859