2021年6月10日 14:00

2020年度総事業高は4,462億円(前年比113.1%) 組合員数は358万人(前年比3万6,000人増)

第9回通常総代会を開催し、2020年度事業報告、2021年度事業計画などを承認可決

コープみらいは、6月10日(木)に第9回通常総代会を開催し、2020年度事業報告承認の件、2021年度事業計画・予算設定の件、定款の一部変更の件、役員選任の件の4つの議案が賛成多数で承認可決されました。2020年度事業報告、2021年度事業計画、役員体制の概要をご報告します。

2020年度事業報告について

総事業高は4,462億円、商品供給高は4,290億円、経常剰余金は114億円となりました。コロナ禍による買い物行動の変化に伴い、多くの組合員の利用が高まり、総事業高、商品供給高、経常剰余金はいずれも前年を超過しました。組合員数は3万6,000人増えて358万人、組織率(世帯加入率)は26.6%、出資金は13億円増加し683億円となりました。
※ 組織率(世帯加入率):組合員数(2021年3月20日現在)÷各都県発表の世帯数(2021年3月1日時点)

<2020年度経営実績>2020年3月21日~2021年3月20日

 

実績

予算比・差

前年比・差

総事業高

4,462億円

113.1%

113.1%

商品供給高

4,290億円

114.0%

113.4%

(宅配事業)

3,047億円

115.2%

114.7%

(店舗事業)

1,242億円

111.0%

110.4%

人件費

332億円

99.0%

104.7%

物件費

586億円

99.5%

102.5%

事業剰余金

102億円

+95億円

+73億円

事業外剰余金

15億円

+2億円

△5億円

経常剰余金

114億円

+94億円

+67億円

 

 

実績

期首差

組合員数

358万人

+3万6,000人

出資金

683億円

+13億円

 

 

【宅配事業】
コロナ禍による外出自粛などに伴い宅配の需要が高まりました。3月~5月は大幅な受注の伸長により、集品センターで対応できる限界を超えてしまい、一時欠品や注文点数の制限を発生させました。商品を継続的にお届けできるよう集品センターの対応力の強化、宅配の利用を新たに希望される方の加入受付の一時的な休止、商品カタログの一時発行中止や縮小などを行い、物流を安定させて順次対応を再開しました。
また、 ECサイト (コープデリeフレンズ) からの注文が増加しました。組合員でない方が利用を検討するために、必要な情報を分かりやすく整理したほか、注文・お問い合わせ増に対応できるよう「かんたん1分注文」や自動音声電話注文サービスのなどの継続的な改善と周知、WEBからの問い合わせ対応の充実を図りました。

【店舗事業】
コロナ禍による外出自粛やまとめ買い傾向などにより、組合員一人当たりのお買い上げ点数が高まり、商品供給高は伸長しました。組合員と職員の安全と感染症拡大防止を最優先に、店内での混雑を緩和する取り組みを進めました。緊急事態宣言の発出時(1回目、2回目)は、営業時間を短縮し、セールチラシを一時中止しました。
SM 店を中心に17 店舗を改装しました。 年度当初計画からの改装店舗の追加や既存店舗の施設環境の整備を進め、老朽化した施設の刷新や新たな売り場の導入で競争力を高めました。

【福祉事業】
福祉事業では、コロナ禍によって通所介護事業 (デイサービス) に利用自粛などの影響が出たほか、看護小規模多機能ホーム「コープ夢みらい四街道」、小規模多機能ホーム「コープ夢みらい北本」 のサービスにも影響がありました。利用者への感染防止に最大限取り組み、 感染症予防の取り組みも進めました。

【保障事業】
コロナ禍により対面で商品をおすすめする活動が難しくなり、 WEBの活用を進めました。共済ホームページの「マイページ」の利用者数に応じて、医療従事者を応援する取り組みをコープ共済連とともに進めました。

【サービス事業】
外出自粛、イベント中止などの影響で、 コープデリチケットでは販売したチケットの返金やキャンセル対応などが多く発生しました。 また葬祭事業も葬儀の縮小などの影響がありました。 くらしのサービス事業は順調に推移しました。コープみらいカルチャーは、講座の中止を余儀なくされました。 感染症拡大防止対策を施し、感染状況や講座内容を踏まえながら対応しました。

【エネルギー供給事業】
「コープデリでんき」の利用件数は6万5,000件を超過しました。 「コープデリガス」は利用件数は1万6,000件でした。2020年6月から、 コープデリでんき、ガスともにWEB からの利用申し込みを可能にしました。

【持続可能なくらしと地域づくりの取り組み】
日常的なつながりを生かし、助け合いの気持ちで、コロナ禍によって影響を受けている組織・団体などへ、募金や寄付、食料品の提供、販売応援など必要な支援・協力活動を行いました。

 

2021年度事業計画について

組合員の生涯にわたるくらしと持続可能な社会づくりに、さまざまな取り組みを通じて貢献します。引き続き感染症対策に努め、組合員・消費者とコープのつながりをさらに深め、 コープみらいのファンになっていただける取り組みを進めます。

より便利に利用しやすく、お役立ちのできる商品やサービスの提供を通じてふだんのくらしに貢献します。多くの声に応える取り組みや信頼を高める取り組みで健全な経営を行い、ビジョン2025 の実現を目指します。

<2021年度経営数値計画概要>

 

2021年度予算

前年比・差

総事業高

4,133億円

92.6%

商品供給高

3,945億円

92.0%

経常剰余金

42億円

△72億円

 

【宅配事業】
より便利な利用制度・サービスの提供や魅力ある商品の品ぞろえ、一人ひとりの利用に基づいたクーポンの発行など、さらに利用いただける取り組みを進めます。商品案内の改善や注文書の変更を検討します。ECサイト「かんたん1分注文」 や、コンタクトセンターの自動音声案内の改善を進めます。WEBからの加入の取り組みを強化します。

【店舗事業】
SM 店を中心に、店舗改装を実施し、老朽化した施設の刷新や新たな売り場の導入で競争力を高めます。 ミニコープ久喜東店(埼玉県久喜市)の移転増床として、2022年春のコープ久喜店(仮称)出店の準備を進めます。また、さらなる出店に向けた準備を行います。アプリにポイントカード機能やプリペイドカード機能を追加し、お買い得情報をお知らせする取り組みなどを強化します。

【福祉事業】
利用者一人ひとりが、その人らしく住み慣れた場所で暮らせるように、 利用者の状態に応じて “自立を支援する”「生協10の基本ケア」 を位置付けたサービスの提供を行います。

【保障・サービス・エネルギー供給事業】
共済と保険のホームページを段階的にリニューアルし、 WEB での資料請求や共済・団体保険加入の利便性を高めます。葬祭(コプセ)のホームページをリニューアルし、「安心と信頼」「組合員メリット」が分かりやすく伝わるサイトに改善します。「コープデリでんき」 の利用者に向けて、自宅で太陽光発電設備で発電された余剰電気の買い取りサービスを開始します。

【持続可能なくらしと地域づくりの取り組み】
持続可能な未来のために、くらしを取り巻く多様な課題に向けて、学び合い、共感し多彩な活動に取り組みます。 子育て支援、貧困・格差問題、奨学金など、その実態を学び、取り組みを続けます。「低炭素社会」・「循環型社会」・ 「自然共生社会」 の3つを柱に環境保全の活動に取り組みます。事業所での太陽光発電設備の設置や、事業で使用する再生可能エネルギーの割合を高めるなど、二酸化炭素の排出量を引き下げる取り組みを進めます。 

役員体制(概要)
理事長 新井 ちとせ(重任)
副理事長 永井 伸二郎(重任)
代表理事 専務理事 熊﨑 伸(重任)
代表理事 常務理事 中村 憲治(重任)

資料:2020年度の主なトピックス

■コロナ禍の対応や支援活動について

学校休校で給食が休みになり、行き場を失った農産品や米、牛乳などの支援販売を行いました。


埼玉県に協力して新型コロナの自宅療養者へ食材などを提供しました。※写真はイメージ


日本看護協会など医療従事者に剰余金から寄付金を贈りました。

■そのほか各事業について

コロナ禍で中止になったたまねぎの収穫体験で、収穫予定だったたまねぎをフードバンクに寄贈しました。


コープデリミールキットが2013年の販売開始以来、食数換算で1億食のご利用をいただきました。


都心狭小地を有効活用した多層階の宅配センターを東京都大田区、荒川区に開設しました。


17店舗を改装しました。コープ鎌ケ谷店(写真)は売り場を拡張しました。


食品廃棄物を活用したバイオガス発電の電力調達を開始しました。コープデリでんきとして組合員にも供給しています。


商品検査センターでの食の安全に関する体験学習や地域での食育活動が評価されキッズデザイン賞を受賞しました。

<報道関係の方からの取材の申し込み、お問い合わせ先>
生活協同組合コープみらい コープデリ生活協同組合連合会
コミュニケーション推進部  鈴木、足立、二木  TEL:048-839-1430 / FAX:048-839-1859