2021年11月8日 14:00

プラスチックごみ問題の解決へ向けた取り組み

①宅配チラシ包装用フィルム薄肉化で年間58tのプラ削減②卵パックの薄肉化で年間5.6tのプラ削減③ミニコープのレジ袋をバイオマスプラスチック配合に切り替え

コープデリ生活協同組合連合会は、プラスチック使用量削減のため、宅配サービスで使用しているチラシセット包装用フィルムを11月度生産分より薄肉化いたします。

また、店舗向けに製造している「コープ産直たまご10個入」の鶏卵パックも11月中旬頃から薄肉化いたします。さらに、現在ミニコープで取り扱っているポリエチレン製のレジ袋を、11 月中旬頃からバイオマスプラスチック配合の袋に切り替えます。

  
左から、チラシセット包装用フィルム、「コープ産直たまご10個入」パック、バイオマスプラスチック配合レジ袋

①チラシセット包装用フィルムの薄肉化
コープデリ連合会に加盟する7生協の宅配サービスでは、商品を掲載しているチラシを個人別にセット・包装し、組合員の皆さまにお届けしています。この包装に使用しているフィルムを11月度生産分より薄肉化。これにより、年間約58tのプラスチック削減を想定しています。

②「コープ産直たまご10個入」鶏卵パックの薄肉化
店舗で販売している「コープ産直たまご10個入」のパックを、11月中旬頃から、たまごが入る凹凸部分と仕切り形状の見直しを行った上でA-PETの厚みを減らすことにより、年間約5.6tのプラスチック削減を想定しています。現行品と比較しても同等以上の卵の割れ防止を期待できます。

③全店のレジ袋をバイオマスプラスチック配合に切り替え
現在ミニコープで取り扱っているポリエチレン製のレジ袋を、11 月中旬頃から順次バイオマスプラスチック配合(サトウキビを原料とした植物由来プラスチックを25%使用)のレジ袋(1枚3円・現行2円)に切り替えます。今回の切り替えで、店舗事業で販売するレジ袋が、全てバイオマスプラスチック配合素材に切り替わります。なお店舗では1990年代からマイバッグ持参を呼びかけており、レジ袋辞退率は87.3%(2021年3月時点)に上っています。

コープデリ連合会は、これからも生協としてSDGsの実現に向け、プラスチックごみ問題の解決へ向けて取り組んでまいります。組合員とともに進めるプラスチックごみ削減の具体的な活動内容につきましては次ページをご参照ください。

■ 「コープデリグループのサステナビリティサイト」 (URL:https://sustainability.coopdeli.coop/about.html

組合員とともに進めるプラスチックごみ削減の具体的な活動内容

コープデリ連合会は、2025年の目指す姿として、ビジョン2025「食卓を笑顔に、地域を豊かに、誰からも頼られる生協へ。」を掲げ、1都7県の7会員生協、500万人を超える組合員とともに、つくる人・つかう人、その人たちをつなぐ立場から、様々なくらしの問題、社会課題の解決に向け、長年取り組みを進めてきました。昨年7月にレジ袋が有料化されるなか、プラスチックごみの問題は、SDGsが課題解決を目標とする地球温暖化や海陸の環境汚染、生態系への影響、資源の有効活用に直結する問題です。この問題の解決に向けて、組合員と毎日接する店舗や宅配(配達)の場で、プラスチックを資源として正しく回収するための啓発と実践に取り組んでいます。

【容器包装プラスチックの削減(4R+R)】
①Refuse:レジ袋の削減、マイクロプラスチック配合商品の取り扱い中止
店舗では1990年代からマイバッグ持参の呼びかけを行い、レジ袋辞退率は87.3%(2021年3月時点)に上っています。また、洗顔料・歯磨き粉などの研磨剤としてマイクロビーズが配合された商品の取り扱いを禁止しています。
②Reduce:コープ商品に使用する容器・包装の軽量化・仕様見直し、ノントレー商品の開発
容器包装の厚みを薄くする、サイズをコンパクトにする、不必要な包装をやめるなど、商品の仕様を一つ一つ見直し、商品の安全性確保・品質保持・分別リサイクルのしやすさなどを考慮しながらプラスチックの使用量を減らしています。また、トレーを使用せず、簡易包装(ノントレー)にすることで、プラスチックの使用量を削減しています。
③Reuse:詰め替え用商品の推進
洗剤・シャンプーなど、本体ボトルに詰め替えることで、プラスチックの使用量を削減します。詰め替え用商品の開発のほか、組合員に積極的な利用を呼びかけています。
④Recycle:再生プラスチックの活用
回収したペットボトルを再資源化し、コープ商品の容器包装などに再利用しています。再生プラを使用した商品はエコマーク認定を取得しています。
⑤Renewable:植物由来プラスチックの活用
石油ではなく、とうもろこしやサトウキビなどの非可食部分を原料として生産したプラスチックをコープ商品の容器包装に使用しています。対象商品はエコマーク認定を取得しています。
【効率の良い回収ルートの確立】
組合員から回収したリサイクル資源物を運ぶトラックは宅配センターや店舗に商品を納品した後の帰りの便に載せるため効率が良く、運搬時のCO2削減にもつながっています。また、エコセンターで資源物を選別することでリサイクルに活用しやすくし、圧縮することでその後の輸送効率を上げています。
【海洋プラスチックごみ問題への対応】
沖縄県最北端の島・伊平屋(いへや)島で、砂浜に流れ着いたプラスチックごみを回収する「美(ちゅ)ら島(しま)応援もずくプロジェクト」を2010年に発足し、コープで販売する伊平屋島特産のもずく商品1点の購入ごとに1円を「美ら島応援基金」に寄付しています。11年間の寄付金累計額は1,573万円となりました。

<報道関係の方からの取材の申し込み、お問い合わせ先>
生活協同組合コープみらい コープデリ生活協同組合連合会
コミュニケーション推進部  足立、鈴木 TEL:048-839-1430 / FAX:048-839-1859