2022年9月1日 13:00

鹿島臨海工業地帯におけるカーボンニュートラルの実現に向けた戦略的パートナーシップ協定の締結について

茨城県(知事:大井川 和彦)と三菱ケミカルグループ1の三菱ケミカル株式会社は、鹿島臨海工業地帯における循環型コンビナートの形成や茨城臨海部を拠点としたカーボンニュートラル産業拠点の創出に向けて、2022912日(予定)に戦略的パートナーシップ協定を締結することをお知らせいたします。 

茨城県に位置する鹿島臨海工業地帯は石油精製、石油化学、鉄鋼の基礎素材産業を中心とした国内有数の産業集積拠点です。国内製造業において重要な位置づけにある一方で、温室効果ガスの排出削減など、カーボンニュートラルへの対応が今後の課題となることから、茨城県は2021年に「いばらきカーボンニュートラル産業拠点創出プロジェクト」を立ち上げ、官民学の連携基盤となる協議会の設置や総額200億円の基金の創設など、様々な取り組みを推進しています。

三菱ケミカルグループでは、2050年のカーボンニュートラル達成をめざし、国内事業所・工場におけるエネルギー転換の実施や、植物由来原料を用いたエチレン、プロピレンなど基礎化学品の事業化検討などを進めています。特に、茨城事業所(茨城県神栖市)では、ENEOS株式会社と共同で国内最大規模となる年間2万トンの処理能力を備えたケミカルリサイクル設備を建設中で、2023年度に廃プラスチックの油化を開始することを目指しています。

 今後、本協定のもと、茨城県と三菱ケミカルグループがより密接に連携・協力を行い、鹿島臨海工業地帯を中心に、競争力の高いカーボンニュートラル産業拠点の創出をめざしてまいります。

 
【本協定の概要】
■目的
鹿島臨海工業地帯における循環型コンビナートの形成や茨城臨海部を拠点としたカーボンニュートラル産業拠点の創出に向け、連携・協力を図ることにより、地域経済の持続的な発展と、わが国における循環型社会及びカーボンニュートラルの実現をめざします。

■連携・協力事項
本協定の目的を達成するため、以下の事項について連携・協力して取り組みます。
(1) ケミカルリサイクルによるプラスチック資源循環に関すること
(2) 化石燃料由来からバイオ由来の原材料への転換に関すること
(3) コンビナートから排出される二酸化炭素(CO2)の原料化に関すること
(4) 新エネルギー及び再生可能エネルギーの確保に関すること

■調印者
茨城県知事 大井川 和彦
三菱ケミカル株式会社 代表取締役 池川 喜洋

 1三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社を指します。

<お問合せ先>
茨城県政策企画部地域振興課 鹿行グループ
TEL:029-301-2730
茨城県産業戦略部技術振興局科学技術振興課
研究開発推進グループ
TEL:029-301-2499

三菱ケミカルグループ株式会社
コーポレートコミュニケーション本部
メディアリレーション部
TEL:03-6748-7140