2021年9月17日 10:00

リサイクル性に優れた耐熱ポリスチレンシートの開発について

~弁当容器フタの製造段階の端材をリサイクル~

三菱ケミカル株式会社は、サーキュラ―エコノミー(循環型経済)や持続可能な開発目標(SDGs)実現への貢献のための取り組みとして、リサイクル性に優れた耐熱二軸延伸ポリスチレンシート(耐熱OPS®シート)を開発、量産体制を整えましたので、お知らせいたします。

三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「当社」)は、サーキュラ―エコノミー(循環型経済)や持続可能な開発目標(SDGs)実現への貢献のための取り組みとして、リサイクル性に優れた耐熱二軸延伸ポリスチレンシート(耐熱OPS®シート)を開発、量産体制を整えましたので、お知らせいたします。

OPS®は軽量ながら強度があり、透明性や成形加工性にも優れるため、弁当容器のフタなど食品包装容器として広く使用されております。OPS®を成形加工する工程では、シートを打ち抜く際に端材が発生するため、従来から原料としてリサイクルする取り組みが行われてきました。しかし、電子レンジで使用可能な耐熱性の高いOPS®は、端材を溶かしても混ぜあわせにくいため再シート化が難しく、リサイクルに適さないという課題を抱えておりました。

当社は今般、こうした顧客の課題意識を踏まえ、原料メーカーと共同で開発に取り組むことで、顧客の製造工程内でリサイクル可能な耐熱OPS®を開発いたしました。既に複数の顧客との間でサンプルワークを進め、一部で採用も決まっております。

当社は三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」のもと、サーキュラーエコノミーの推進をKAITEKI実現のキーエレメントと位置付けており、製品等のリサイクルはその重要な取り組みの一つと考えています。当社は今後も、自社だけでなく顧客における使用時のリサイクルにも配慮した製品設計を進めることで、SDGsの達成や持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※ 三菱ケミカルホールディングスグループのオリジナルコンセプトで、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表します。


従来品の製品例

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三菱ケミカル株式会社 広報本部
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