2022年3月3日 10:00
ロシア軍によるウクライナへの侵攻が続く中、サイバーセキュリティが再び一面を飾るニュースとなっています。AIサイバーセキュリティのグローバルリーダーであるDarktraceの専門家は、侵攻が開始された2月24日、欧米メディア(テレビ、ラジオ)によるライブインタビューに相次いでコメントしました。
元CIA勤務、現在Darktraceで戦略的脅威インテリジェンスを統括(Director of Strategic Threat)するマーカス・ファウラー(Marcus Fowler)は2月24日、某米系テレビに生出演し、ウクライナを標的としたサイバー攻撃、これらの攻撃のアトリビューション(サイバー攻撃をしかけてきた相手を突き止めること)の難しさ、世界的なサイバー防御の状況について議論しました。
マーカスは次のように述べました。「サイバー空間におけるアトリビューションはいまや非常に難しく、国家は間違いなく代理組織やこれまで聞いたこともないような新しいランサムウェアグループに頼ることになるでしょう。」
マーカスは、過去2年間におけるランサムウェアの増加に関する「明るい兆し」の1つは、人工知能のような「高度で新しい技術」の提供に向けられたリソースや人材が増えていることだと述べて、インタビューを終えました。
ダークトレースの脅威分析部門の最高責任者(Head of Threat Analysis)であるトビー・ルイス(Toby Lewis)は2月24日、英国系ラジオ番組に生出演し、ロシアとウクライナにおける緊張と展開されているサイバー脅威について議論しました。最近の動向、およびウクライナを実際に襲った「ワイパー型」攻撃について、トビーは次のように述べています。
「このような攻撃は以前にも見たことがあります。ランサムウェアを装うこれらの攻撃は、コンピュータネットワークやディスクに保存されたデータにアクセスし、それを暗号化してアクセス不能にすることができるもので、非常によく似ています。現在発表されている初期の報告によると、非常に似たメカニズムがここでも使われており、実際の情報、ハードディスクに保存されているデータがワイプ(消去)され、コンピュータの電源が入らなくなり、データにアクセスできなくなっています。」