2024年3月4日 10:00
~ 清和文楽の魅力発信と共に熊本地震からの創造的復興を目指す ~
熊本県(知事:蒲島 郁夫)は、熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が描く人気漫画「ONE PIECE」と連携した熊本地震からの復興プロジェクトの一環として、「ONE PIECE」と人形浄瑠璃「清和文楽」がコラボレーションした「超馴鹿船出冬桜(ちょっぱあふなでのふゆざくら)」の定期公演を開始します。
定期公演の初演は2024年3月30日(土)31日(日)で、インターネットおよび清和文楽館窓口にてチケットを販売中です。
2022年11月に熊本県立劇場で上演し、好評を博した「ONE PIECE」とコラボレーションした特別公演を、清和文楽館の会場規模に合わせて新たにリメイクし、定期公演として上演します。若年層や訪日外国人など新しいファン層を開拓し、山都町を含めた県内全域への交流人口の拡大を図り、創造的復興を進めます。
併せて、県重要無形文化財である「清和文楽」の新たな魅力を引き出し、担い手の確保および後継者育成等につなげていきます。
※定期公演は2022年11月に熊本県立劇場で上演した特別公演とは規模が異なります。
※特別ゲストなどの出演もありません。
・日程:2024年3月30日(土)、31日(日)13時30分開演
・場所:清和文楽館(熊本県上益城郡山都町大平152)
・料金:【全席指定】高校生以上3,500円、小中学生2,500円(※税込価格、障がいのある方は1割引き)
・購入方法:以下インターネット、または窓口にて発売中
インターネット(https://t.livepocket.jp/p/lkowm?eid=271383)
清和文楽館窓口(電話 0967-82-3001)
・制作:清和文楽新作制作事業実行委員会
(一般財団法人清和文楽の里協会、清和文楽人形芝居保存会、山都町、山都町教育委員会、熊本県)
・ティザー動画:https://www.youtube.com/watch?v=pzS_f-i75yg
・清和文楽館HP:https://seiwabunraku.com/
※その他詳細、4月以降の公演スケジュールは、清和文楽館HPをご覧ください。
1961年東京生まれ。神奈川県立厚木高校時代在学中に演劇と出会い、処女作にて高校演劇コンクールに出場。卒業後、その時の演劇部員だった六角精児らと劇団を旗揚げする。(現・扉座)劇団活動と並行して、外部作品も多数手がける。なかでも三代目・猿之助とのスーパー歌舞伎の脚本執筆は、四代目時代に入って『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』へとつながり、今やライフワークとなっている。ミュージカルなど外部への作品提供多数。令和4年11月5、6日に熊本県立劇場で上演した『ONE PIECE』×人形浄瑠璃 清和文楽「超馴鹿船出冬桜(ちょっぱあふなでのふゆざくら)」にて脚本・演出を手がける。’92年、第36回岸田國士戯曲賞を『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』で受賞。 ’99年『新・三国志』で大谷賞を史上最年少で受賞。2015年スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』で大谷賞を再び受賞。
<ホームページ>https://tobiraza.co.jp/yokouchi |
初代山本邦山に師事。東京藝術大学卒業、同大学院音楽研究科修了。安宅賞、江戸川区文化功績賞、松尾芸能賞新人賞、「季(TOKI)-冬-」で平成30年度文化庁芸術祭優秀賞、KOBUDO-古武道-として台湾・金曲奨(Golden Melody Awards)「最優秀編曲賞」、令和二年度(第71回)芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞。これまでにCD、映像作品等多数リリース。伝統音楽の演奏活動及び研究を行うと共に、「藤原道山×SINSKE」の他、チェロ・ピアノとの「KOBUDO -古武道-」や尺八アンサンブル「風雅竹韻」といったユニット活動、さまざまなミュージシャンとの共演を積極的に行う。映画『武士の一分』にゲスト・ミュージシャンとして参加したほか、熊本県立劇場で上演した『ONE PIECE』×人形浄瑠璃 清和文楽「超馴鹿船出冬桜(ちょっぱあふなでのふゆざくら)」にて総合演出、『敦』『マクベス』(野村萬斎演出)、『ろくでなし啄木』(三谷幸喜演出)の舞台音楽、吉永小百合氏の朗読アルバム「第二楽章 福島への思い」の音楽監修も手がける。小学及び中学音楽教科書 (教育芸術社)の執筆・編集及び出演や後進の育成など普及・教育活動にも力を注ぐ。現在、都山流尺八楽会所属・大師範。都山流道山会主宰、日本三曲協会、江戸川邦楽邦舞の会会員。東京藝術大学音楽学部准教授。
<ホームページ>http://www.dozan.jp |
約170年前(江戸末期)、清和村(現山都町清和地区)を訪れた淡路の人形座から地元の農家が習い覚えたのが始まりです。盛衰を繰り返しながら、農村芸能として受け継がれてきました。
昭和40年代に太夫・三味線が途絶え、時代の変遷もあり公演機会が減少しましたが、昭和54年に熊本県重要無形文化財に指定されたのを機に文楽の里づくりで清和文楽の再生を果たし、平成4年に九州唯一の人形浄瑠璃専用劇場として、清和文楽館が完成しました。
平成6年には太夫・三味線が復活し年間180回程度の公演を行ってきました。
現在、太夫・三味線2名と人形遣い11名で清和文楽館での定期公演・予約公演の他、これまでに国内(九州・関西・関東他)、海外(アイルランド・イタリア・ギリシャ・韓国他)でも公演を行っています。
また、令和3年には、疫病を鎮めるとされる妖怪アマビエを題材にした新作人形浄瑠璃、熊本県立劇場プロデュース「肥後アマビエ戀歌異聞(こいうたいぶん)」を発表しています。
清和文楽館 東、飯星 TEL 0967-82-3001