2023年12月6日 09:00

コリアーズ「2024年 グローバル・インベスター・ アウトルック」レポートを発表

2024年、アジア太平洋地域全体で投資活動が堅調に増加すると予測

 大手総合不動産コンサルティングサービス・投資運用会社であるコリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社(代表:小笠原 行洋、本社:東京都千代田区、NASDAQおよびTSXCIGI、以下コリアーズ・ジャパン)は、2024年 グローバル・インベスター・アウトルック」を発表しました。

 当レポートによると、市場環境の不確実性が後退し、売り手と買い手のギャップが縮小しました。そのため、アジア太平洋地域では、より多くの投資家が資金の投入に動くことで、2024年を通じて投資活動が活発化すると予想しています。

 

 2024年の見通しは2023年よりも明るいと予想されます。投資先を求める多くの資本が蓄積しており、アジアのほとんどの市場では、資本は厚く、多様化しています。アジア地域の政府系投資機関は、今後数年間で不動産への配分を大幅に増やす意向を示しています。

 投資家は、インドや韓国などの急速に成熟しつつある市場の回復力と成長機会を認識しています。今後は、迅速に行動し、市場に深く入り込んで価値を見出し、生産的なパートナーシップを築くことが、この地域の復活を最大限に活用するための鍵になると予想しています。

 アジア太平洋地域の投資家の約6割が、地域の経済成長が不動産の投資環境にプラスに働くと期待しています。調査結果はまた、不動産への資産配分を増やすことを計画している投資家の割合が増加していることも示しており、アジア太平洋地域の回答者の75%が将来的に運用資産の5~20%を不動産に割り当てることを計画し、これは現在の64%よりも多くなっています。

 また、アジア太平洋地域を拠点とする調査回答者のうち66%が2024年にアジア太平洋地域に投資する計画を立てており、これは2023年の62%からの増加となり、地域内の投資家によって投資活動が主導されると予想されます。しかし、商業用不動産の見通しが改善し、より多くの機会が出現するにつれて、アジア太平洋地域の主要投資家は引き続き資本を海外に向けることが予想されています。

 世界的にオンショア投資が増加傾向ではあるものの、2023年上半期において、シンガポールは世界の不動産への最大の資金投入国であり、その大半がアジア太平洋地域外へのオフショア投資でした。また、日本も世界の不動産における主要な資金源として地位を高めており、上半期の上位5地域全体でアジア太平洋地域外からの投資が60%を占めました。

 2024年においても、北米と欧州の投資家がアジア太平洋全域で投資戦略を展開し、地域を超えた不動産投資が継続するとみられます。アジア太平洋地域は2024年も世界の投資を牽引していくと予想されます。

 

その他の主なハイライトは以下となります。

投資家は、既存市場と新興市場両方を支持

オフィスとインダストリアルセクターが引き続き主導:セクター別では、インダストリアル・ロジスティクス(I&L)セクターがオフィ スを抜き、投資家の25%が優先するセクターとしてI& Lを挙げたのに対し、オフィスセクターは23%でそれに続き、集合住宅/BTR(14%)、リテール(11%)、ホテル(11%)が続きました。

ESGが価値を高めると認識が高まる:アジア太平洋地域の回答者の28%が、保有資産のESGパフォーマ ンスを十分に評価していると回答した(昨年は20%強)。また20%が、ESG要因が設備投資の意思決定を左右していると回答しました。

新たな提携と戦略転換: アジア太平洋地域の投資家の約半数は、必ずしも従来型の方法で不動産に資金を投入する必要はなく、21%が間接的なアプローチを好み、15%がプラットフォーム型のジョイントベンチャーを模索し、10%がセパレートアカウントを維持するとしています。

2024年世界投資家アウトルックレポートについて

4回目となる本レポートは、コリアーズ・キャピタル・マーケッツの専門家による見解と、国際的な投資家を対象とした調査結果をまとめたものです。本レポートに掲載されている調査結果や意見は、彼らの回答によって形成されています。グローバル・インベスター・アウトルック(英文)及びアジア太平洋地域ハイライト(英文)は以下となります。

グローバル・インベスター・アウトルック:

https://www.colliers.com/ja-jp/research/2024-global-investor-outlook

アジア太平洋地域ハイライト:

https://www.colliers.com/ja-jp/research/2024-global-investor-outlook-asia-pacific-highlights

コリアーズについて

コリアーズは、ナスダックおよびトロント証券取引所に上場する、世界有数の大手総合不動産プロフェッショナルサービス・投資運用会社です。世界66か国で事業を展開し、19,000人のエンタープライズ精神に富んだ従業員が、テナント、オーナー、投資家といった顧客企業の不動産価値を最大化するため、専門的なアドバイス・サービスを提供しています。また、当社株式を保有する経験豊富な経営陣は、28年以上にわたり、年間約20%の投資収益率を株主に提供してきました。年間売上高は45億ドル、運用資産は980億ドルです。

 

コリアーズ・ジャパンについて

コリアーズ・ジャパンは東京・大阪の拠点に100人以上の専門家を擁し、国内外の投資家・オーナー・テナント向けに、オフィス・リーシング、インダストリアル・リーシング、リーシングマネジメント、キャピタルマーケット、インベストメントサービス、プロジェクトマネジメント、デザイン・ビルド、ワークプレス・コンサルティングおよび不動産鑑定などのアドバイザリー業務を提供しています。

 

コリアーズの最新情報については、弊社のウェブサイトをご参照ください。

https://www.colliers.com/ja-jp/about

LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/colliers-international/
X(旧Twitter): https://twitter.com/Colliers
Instagram: https://www.instagram.com/colliers_japan/
Facebook: https://www.facebook.com/ColliersJP/