2022年6月17日 14:30

エシカル消費対応商品の21年度供給高が2,036億円に

~エシカル消費対応商品全体を拡大し、22年度は2,137億円を目指す~

日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、この度、2021年度のコープ商品のエシカル消費対応の進捗状況をまとめ、2022年度の目標を決定しましたので、発表いたします。

日本生協連は、20186月に採択した「コープSDGs行動宣言」に基づき、身近に取り入れやすいエシカル消費対応商品の開発に注力しています。

2021年度実績】
エシカル消費対応商品の21年度供給高(売上高)が2,036億円(前年比101%)

 2021年度のコープ商品のエシカル消費対応商品の供給金額(売上高)は前年比101%となる2,036億円となりました。
既存商品のプラ製容器・紙製品の環境対応が進み、エコマーク認定商品(前年比134%)とFSC認証1商品(前年比116%)の供給金額が伸長ました。

 コープのペットボトル飲料の中でも主力商品の「COOP ラベルのない麦茶(国産六条大麦使用)600ml×24本」を、202110月から再生プラスチックを100%使用したペットボトルに変更しました。これにより、再生プラスチックを使用したペットボトル飲料として、国内初となるエコマーク認定を取得しました。また、コープ商品に使用する全ての紙(製品・容器包装・段ボール)について、再生紙またはFSC認証紙の使用を進めており、今年度は全体に占める使用率が87.5%に到達しました。
※1:責任ある森林管理の普及を目的とする非営利組織で、国際的な、森林認証制度を運営している。

 <プラ製容器例>

左から
CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング 500ml
CO・OP ラベルのない麦茶(国産六条大麦使用)

<紙製品例>

左から
CO・OP 未晒しキッチンペーパー 150300枚入
CO・OP 未晒し原料を再利用したトイレットペーパー≪紙パッケージ≫ 200m×4ロール

2022年度目標】
エシカル消費対応商品全体を拡大し、総供給高2,137億円を目指す
2022年度はエシカル消費対応商品全体を拡大し、総供給高(売上高)は2,137億円(前年比105%を目指します。
具体的な取り組みとして、水産分野のエコラベル認証ロゴ付商品の拡大と、マスバランス(MB)ランクのRSPO認証パーム油の利用を拡大します。

【水産分野のエコラベル認証拡大】
水産分野のエコラベル認証魚種の取り扱いを拡大していきます。2022年は、国産のしらす、かつお、サーモンなどMEL認証※2ロゴ付き商品及び、エビ、サーモンのASC認証※3ロゴ付商品を順次発売いたします。
※2: (一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会が運営する日本発の漁業と養殖業の認証で、資源と生態系の保全に取り組む日本の生産者を認証している。
※3: ASC(水産養殖管理協議会)認証を取得した環境と社会に配慮した責任ある養殖場で育てられた水産物。

RSPO認証パーム油の利用拡大】
 日本生協連では、RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)が定めた認証であるRSPO認証パーム油の利用を拡大しています。RSPO認証は、持続可能で、労働環境など働く人にも配慮した栽培基準を正しく守って育てられたパーム油を使った商品に表示できます。

 冷凍かき揚げなどでマスバランス(MB4)ランクのRSPO認証パーム油の利用拡大を進め、2025年「パーム油を主要原料とする食品のMB比率50%以上」という目標に対し、主力品を切り替えることで40%超を目指します。

※4: RSPO認証の1つ。認証油が流通過程で非認証油と混合されるが、最終段階まで比率が記録される。認証油の相当量のみを認証油とみなす。製造過程で認証油と非認証油が混合されたもの。

 日本生協連は、今後も環境や社会に配慮し、豊かな食と地域のつながりをつくる、エシカル消費対応商品の開発と普及に努めてまいります。