「建設現場から排出される廃プラのケミカルリサイクル実証事業」に着手
環境省「令和7年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」に採択
2025.11.13 11:00
鹿島建設株式会社(社長:天野裕正)、株式会社竹中工務店(社長:佐々木正人)、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:堀切智)のグループ会社である日本通運株式会社(社長:竹添進二郎)、株式会社リファインバースグループ(社長:越智晶)、株式会社あおぞら(社長:藤井邦彦)、三菱ケミカル株式会社(社長:筑本学)の6社は、2025年8月19日、環境省の公募事業「令和7年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」に採択され、「建設現場から排出される廃プラのケミカルリサイクル実証事業」(以下、本事業)に着手しました。
建設現場から排出される廃プラスチック(以下、建設系廃プラ)は、資材搬入時の梱包材や床・壁を保護する養生材、現場作業時の端材など多種多様であることに加え、汚れの付着も多いことが特徴です。そのため、分別や不純物除去に手間がかかることから、そのほとんどが熱回収(サーマルリカバリー)や焼却、埋立処分されています。
そこで6社は、廃プラスチックを分解し、油に戻して再利用するケミカルリサイクルに着目しました。
本事業では、建設系廃プラのケミカルリサイクルにおいて、プラスチックの再資源化率向上や建設業界全体への水平展開に向けたサプライチェーン構築などを図る上での課題を環境性および経済性の両面から評価し、解決策を立案します。
なお、建設現場は各地に点在しているという特性を踏まえ、環境性については収集運搬に伴うCO2排出量を考慮したLCA(ライフサイクルアセスメント)※分析を実施し、CO2排出量の削減効果を算出することで、脱炭素の観点からも総合的に評価します。
※ 製品の原材料調達から製造、流通、使用廃棄・リサイクルに至るまでの過程(ライフサイクル)における環境負荷を定量的に評価する手法

(参考)
環境省ホームページ 「令和7年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業の公募採択事業について」
https://www.env.go.jp/press/press_00418.html
