省人化と環境に配慮した鉄道コンテナ輸送 ー(公社)全国通運連盟

2021.6.17 14:00

全国通運連盟とJR貨物は、経済性、安全性、環境性の側面から、一つの輸送方法として鉄道コンテナ輸送を提案している。

コロナ禍では、テレワークに伴い人の流れが変わり、それに伴ってモノの流れも変わってきた。
物流の流れも toC、toBの流れと2種類あるが、toCにおいてはテレワークや巣ごもりで物流が増えたが、toBにおいては減少傾向にある。
その結果、toBを担う鉄道コンテナ輸送についても右肩下がりとなっている。

鉄道コンテナ輸送においては、1列車、10tトラック65台分に相当する荷物を運べる。

トラックであれば65人のドライバーが必要なところ、1列車1人の人手で対応が可能。今後を考えると、引き続き非接触型の人の流れ、モノの流れが必要となり、ドライバー不足や省人化の流れが出てくると考えられ、その側面でも鉄道輸送は効果を発揮できる。
また、環境面においても、CO2の排出量でいくと、トラックにくらべて、トンキロベースで、約1/13の排出量に抑えられる。コンテナの種類によっては、常温の荷物だけでなく、冷蔵・冷凍品にも対応。他の輸送方法と変わらない輸送体系を保つことが可能。

しかし、顧客の物流担当者においては、なかなかこの「鉄道コンテナ輸送」自体の利用の流れが理解されていない実態がある。
全国通運連盟では「鉄道コンテナお試し輸送」などのキャンペーンを活用してもらうことで広く入口を設け、認知拡大と利用促進を目指している。