都市型物流に対応した短尺トレーラと中継輸送で、2024年問題に挑むー日本トレクス株式会社
2025.4.9 15:00
トレーラやトラックボデーなど輸送用機器の製造・販売を手掛け、物流業界の効率化と安全性向上に貢献する日本トレクス株式会社。
同社は都市部の配送ニーズに応える新型トレーラ「フレキシブルショートトレーラ」を出展。この新モデルは全長を抑え、都内や大阪市内といった市街地でも小回りの利く設計となっている。
通常のトラックより2パレット多く運べる。
トレーラの外板にはFRP(繊維強化プラスチック)を採用。この素材は、耐食性と強度に優れ、傷がつきにくいことから、中継輸送におけるトラブルを最小限に抑える狙いがある。内装にはステンレスが使われ、耐久性と衛生面にも配慮されている。また、一般の冷凍車が断熱材を上下でアルミ材をサンドイッチにする構造であるところ、ヨーロッパから導入した最新の断熱技術を搭載し、発泡注入による構造で冷気の保持力を高めている。その反面、為替や供給リスクもあることから、将来的には国内での生産体制確立を目指しているという。
また、2024年問題を背景に、物流業界ではドライバーの労働時間制限という大きな課題がある。それに対し中継輸送に着目する同社は、トレーラに事前に荷積みをしておくことで荷待ち時間なしで運行することができるという。また、もうひとつの課題となるドライバー不足への対策として、自社でのドライビングスクールも開講。物流を支える次世代の育成にも力を注いでいる。