“ラストワンマイル”を担う無人搬送の切り札 ー 株式会社eve autonomy
2025.4.10 10:10
物流現場の自動化を支援するスタートアップ、株式会社eve autonomy
ヤマハ発動機と自動運転ソフトウェア企業ティアフォーの合弁により設立された同社は、屋外自動搬送サービス「eve auto」を展開。ゴルフカーをベースにした車両と自動運転技術を掛け合わせ、工場間や倉庫間の物資搬送を無人で実現している。
特徴は、坂道や凹凸のある地形にも対応可能な走破性と、施設側に改修を求めない柔軟性にある。導入に際しては誘導線も不要で、トラックや人の往来がある複雑な構内でも自律走行が可能だ。
物流2024年問題を背景に、ドライバー不足が深刻化する中で、門前倉庫から製造拠点へのラストワンマイルを担う存在としての期待も高まっている。ドライバーが門前まで届けた荷物を、eve autoが構内で無人搬送することで、人的資源の最適活用が可能になる。
また、後続の台車や制御システムなど付帯設備との連携にも取り組んでおり、単体ではなくソリューションとしての完成度を追求している。設立5年目ながら、すでに40以上の拠点で運用が進み、社会全体の物流効率化に寄与している。
同社は今後も、物流業界や製造現場との連携を深め、共創型の課題解決を推進していく構えだ。