物流施設+共創の力で、次世代拠点を築くー野村不動産株式会社

2025.4.10 13:30

物流施設ブランド『Landport』を展開し、全国で先進的な物流拠点の開発・運営を手掛け、企業感共創コンソーシアム「Techrum」を展開する野村不動産株式会社。

今回が関西物流展 初出展となる同社は、物流賃貸施設のLandport(ランドポート)を展示。2026年以降、関西や九州エリアにおける物流施設の供給が順次拡大する予定であり、その新規物件の魅力や特長を来場者に紹介している。

西日本エリアでの開発では、市街化調整区域でのプロジェクトが増加しており、細やかな折衝や地域との調整が欠かせない。そのような複雑な案件にも積極的に取り組む姿勢が、野村不動産の開発力の強みを示している。  

加えて、同社は物流施設の“使い勝手”をさらに高めるための新たな取り組みとして、ソリューション事業「Techrum(テクラム)」を展開中だ。これは、物流会社や荷主企業が抱える物流課題をヒアリングし、他のパートナー企業とマッチングすることで、課題解決をサポートする仕組みである。テクラム自体がシステムを構築するわけではなく、あくまで橋渡し役に徹しながら、異なる企業同士の協業によって新たなソリューションが生まれる場も育んでいる。「物流業界の発展や自動化の推進に、間接的ながらも貢献できる存在でありたい」と担当者は語る。

同社はこれまでLandport(ランドポート)の賃貸がメインだったが、「倉庫開設の不安と手間は、デベロッパーと共に解決する時代だ」というキャッチコピーのもと、ハードとソフトの両面から物流拠点の価値向上を進めている。施設の提供にとどまらず、入居テナントへのサービス強化も進行中だ。

今後ますます増える関西・九州エリアでの開発とあわせて、野村不動産の物流ソリューションに注目が集まっている。