ケアネットグループが挑む「ドラッグ・ラグ/ロス」解消への新モデル【3社長座談会】

海外で承認されながら日本では未承認の医薬品は約70%にものぼります。この日本の患者さんだけが治療の選択肢を失う「ドラッグ・ラグ/ロス」は、深刻な社会課題であり、ケアネットグループはこの課題に真正面から取り組む新たなビジネスモデルを打ち出しました。

深刻化する「ドラッグ・ラグ/ロス」

「ドラッグ・ラグ/ロス」の背景にあるのは、新薬開発に必要な莫大な費用とリスクです。臨床試験から製薬・販売までの過程には巨額の投資が必要となり、患者数が限られる薬では採算が取れないこともしばしば。結果として「必要とされているのに、つくられない薬」が生まれてしまいます。

藤井 勝博・ケアネット代表取締役社長「もし⾃分の家族が病気になり、⽇本で治療が受けられないとなったら、海外に⾏ってでも治療させてあげたいと思いますよね。だからこそ⽇本で処⽅できる医薬品を揃えて、国内の病院で治療ができるようにしたいという想いがありました。」

ケアネットグループの解決策

そこでケアネットグループは、新薬のシーズ発見から販売までを一貫して行う新しい仕組みを構築しました。

海外の製薬企業が開発した有望な新薬の種(シーズ)を発掘する「LinDo」、製薬企業から委託を受けて臨床試験を実施するCRO事業を担う「クレイス」、そしてMR(医薬情報担当者)の派遣を通じて医薬品の販売・情報提供を行う「ケアネットパートナーズ」。それぞれの強みを持つグループ会社が連携し、新薬開発のプロセスを一気通貫で進められる体制です。グループ内で役割を分担し、シームレスに連携することで、これまで“費用対効果の壁”に阻まれてきた新薬の普及を可能にしています。

また、ケアネットが長年にわたり築いてきた医師とのネットワークも大きな強み。多忙な医師へ効率的に新薬情報を届けることができ、必要とする患者さんのもとへ迅速に医薬品を届けられる基盤となっています。

脇丸 俊郎・ケアネットパートナーズ代表取締役社長「LinDoが見つけたシーズをクレイスが開発し、ケアネットパートナーズが医師に届ける。グループ内で完結できる仕組みは、今までにない挑戦です。」

社会課題に挑み、未来の医療をつくる

ケアネットグループの取り組みは単なるビジネス拡大ではありません。目指すのは、「ドラッグ・ラグ/ロス」という日本の医療に横たわる構造的な課題の解決です。

川﨑 臣人・クレイス代表取締役「大手製薬メーカーが作れない薬を、ケアネットなら作れる。そこに私たちの社会的な存在意義があります。」

シーズの発見から臨床試験、製薬・販売までを一貫して担える企業は、日本ではほとんど存在しません。だからこそ、ケアネットグループは希少疾患や市場規模の小さな分野でも、患者さんに必要な新薬を届けられる可能性を広げています。

この挑戦は、社会にとって大きな意義を持つだけでなく、働く社員にとっても特別な意味を持ちます。自分の関わる仕事が患者さんの命を救い、未来の医療を変えていく。その実感は、他のどの業界でも得られない大きなやりがいにつながります。

2026年に創立30周年を迎えるケアネットグループ。これまでデジタルマーケティング支援を主軸として成長してきましたが、今や医薬品開発という新たなフィールドに挑戦し、業界そのものを変革する存在となろうとしています。

 

座談会の全文は株式会社ケアネット採用ページに掲載されています。

https://carenet.co.jp/recruit/crosstalk/