防災の日に考える、災害時の「トイレ問題」

過去の教訓を活かし、平時も活躍する防災の新たな形。移動式トイレの可能性

9月の防災月間を機に、災害時に深刻化する「トイレ問題」について考えました。断水や衛生環境の悪化という課題に対し、日常でも非日常でも役立つ「フェーズフリー」な備えが注目されています。その具体策として、移動可能で衛生的な超節水型トイレトレーラーを紹介します。

過去の大規模災害では、仮設トイレの設置の遅れや劣悪な衛生環境が大きな課題となっていました。

この問題を解決するのが、普段使っているものを災害時にも役立てる「フェーズフリー」という考え方です。

株式会社エリアノが開発した「超節水型トイレトレーラー」は、この考え方を具現化したものです。主な特徴は以下の通りです。

  • 機動性: 必要な場所へ迅速に移動できます。

  • 自立性: 断水・停電時でも使用可能です。1回の洗浄水量が非常に少なく、多くの回数利用できます。

  • 快適性: 衛生的で快適な空間が保たれます。

平時には公園の公衆トイレなどとして活用し、災害時には防災拠点として機能します。これは、建築型の公衆トイレを設置するよりもコストを抑えられるという利点もあります。

いつ起こるかわからない災害に備え、日常的に利用できる形で備えることの重要性が高まっています。