佐渡市の小学校グラウンド跡地にトレーラーハウスを活用した宿泊施設「佐渡風流~nagomi~」
トレーラーハウスを手がけるエリアノと、地元企業の佐渡精密が共同開発。
2025.9.11 14:00
株式会社エリアノ(東京都千代田区)は、新潟県佐渡市、佐渡精密株式会社 (新潟県佐渡市)と連携し、地域の課題解決や地域の活性化を目的に、廃校となった旧・沢根小学校グラウンドにトレーラーハウスを活用した宿泊施設「佐渡風流~nagomi~」を、2024年8月8日に開設しました。
■ サマリー
株式会社エリアノ(東京都千代田区)は、新潟県佐渡市、佐渡精密株式会社 (新潟県佐渡市)と連携し、地域の課題解決や地域の活性化を目的に、廃校となった旧・沢根小学校グラウンドにトレーラーハウスを活用した宿泊施設「佐渡風流~nagomi~」を、2024年8月8日に開設しました。
-トレーラーハウスを手がけるエリアノと、地元企業の佐渡精密が共同開発-
4~5名まで宿泊できるトレーラーハウスを複数台実装することで、より幅広い旅行者やビジネス客の受け入れに資する新規事業となります。
なお、本プロジェクトは、佐渡市とエリアノが内閣官房によるデジタル田園都市国家構想交付金の採択を受け、佐渡精密株式会社が宿泊事業運営に賛同いただいたことにより実現しました。
■ 計画の背景
佐渡市は、日本海で最大の面積を誇る離島で、自然、文化、歴史の多様な魅力・特徴を持つエリアです。このたび、佐渡金山がユネスコ世界遺産登録に決定したこともあり、今後、宿泊施設の不足が進行することが見込まれています。
このたび、佐渡市とともに、旧・沢根小学校グラウンドでトレーラーハウスを活用した滞在拠点を構想し、デジタル田園都市国家構想交付金に共同申請のうえ、24年3月に採択を受けました。本計画では、「廃校跡地を再活用して宿泊施設の拡充を図ること」「佐渡の観光やワーケーションを受けいれることで滞在時間、関係人口、関係企業の増加を図ること」「災害時の避難場所としての活躍」を目的としています。
そして、土地の有効活用、災害時対応、将来の土地計画へのフレキシビリティを確保するために、移設が可能なトレーラーハウスで計画いたしました。
【災害時対応も見据えた計画で設置】
今回トレーラーハウスを設置した場所は、佐渡市立 旧・沢根小学校(2018年3月31日に閉校)の跡地です。高台の立地にあるため、令和6年(2024)能登半島地震の際には、沢根小学校跡地に自主避難されてきた住民の方がいましたが、閉校していたために、受け入れの十分な対応ができず、災害時の拠点整備の必要性の声が上がっていました。
トレーラーハウスを設置することにより、災害時の拠点整備として活用することも見据えています。
■キャビン(客室)について
トレーラーハウスは、大人最大4名で、ファミリー、カップルなどの個人利用のほか、ゼミ合宿といった学生の利用、ワーケーションやオフサイトミーティングなどのビジネス利用等、幅広い利用機会を見込んでいます。
室内には、住宅設備(シャワールーム、トイレ、洗面所、キッチン)を設置し、別荘のようにもご利用いただけます。
■施設概要
佐渡風流 ~nagomi~
住所:新潟県佐渡市沢根2番地(佐渡市立沢根小学校跡地)
室数:3棟
定員:各棟 大人最大4名
面積:約25㎡
アクセス:新潟港から佐渡汽船で両津港に向かい、両津港からバス、あるいはレンタカーをご利用ください。

■佐渡精密について
佐渡精密は、1970年(昭和45年)創業し、NC旋盤加工、マシニング加工を中心とした金属精密部品加工専門の製造を強みしている会社です。本プロジェクトのグラウンドの先にある廃校を本社・工場として活用しています。島外の600社 を超える企業(メーカー‧研究所‧大学)を顧客とし、皆さんの身近にある機器の精密部品について多くの取引実績があります。このたびは、島内のIT分野のご提案・導入を行っているビジネスソリューション課の新規事業として宿泊業を開始いたしました。