ボルグワーナー、ハイブリッド車向けeヒーター供給契約を 世界的な大手自動車メーカー(OEM)2社と締結

• 高電圧クーラントヒーター(HVCH)技術は両自動車メーカーすべてのハイブリッド車用プラットフォームに組み込まれる予定

• 室内暖房およびバッテリーヒーターとして機能し、快適な走行体験とシステム全体の性能向上に寄与

• 伝統的な自動車メーカーのハイブリッド車プラットフォーム向けとして、ボルグワーナにとって初となるHVCH受注実績

革新的で持続可能なモビリティソリューションを提供するグローバル製品リーダーのボルグワーナー(NYSE:BWA/本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジョセフ・ファドゥール/Joseph Fadool)は、プラグインハイブリッド車(PHEV)向けプラットフォームに搭載される高電圧クーラントヒーター(HVCH)技術の供給契約を、2社の大手グローバル自動車メーカー(OEM)と締結しました。

このうち1件は、伝統的な自動車メーカーのハイブリッド車向けとして、ボルグワーナーにとって初のeヒーター受注となり、同社との既存ビジネスをさらに拡大するものです。同社OEMのPHEVプラットフォーム全てに使用される予定の400V技術は、2028年の生産開始が計画されています。また、別のグローバルOEMとの800V HVCH契約も獲得しており、これは長年にわたるパートナーシップの延長線上に位置づけられ、ピックアップトラックを含む複数の小型PHEVプラットフォームへの技術展開を目指すものです。こちらも2028年より生産開始の予定です。

ボルグワーナーのHVCHはコンパクトなモジュール設計を特徴とし、小型化と軽量化に大きく貢献しています。この技術は抵抗加熱素子とスマートコントローラーを搭載しており、クーラントへの効率的な熱伝導を実現することで、寒冷環境下における車室内の暖房およびバッテリーの加熱を可能にします。低熱容量、高出力密度、高効率により、加熱・冷却時間が短縮され、走行体験およびシステム性能の向上に寄与します。さらに、HVCHはバッテリー温度の最適化にも貢献し、理想的な熱環境の維持を通じて急速充電をサポートします。

このHVCHは、15,000時間以上の耐久性を誇る厚膜加熱素子を搭載しており、長寿命を実現しています。また、高い機械的耐久性、耐振動性、難燃性も備えています。さらに、万一の過熱などの熱トラブルを防止するための機能安全設計が施されており、異常検知時には自動でシステムを停止する機能も搭載されています。

ボルグワーナーの副社長兼ターボ・サーマルテクノロジーズの事業本部長であるフォルカー・ウェング博士は、「これらの契約獲得は当社にとって重要なマイルストーンであり、バッテリーおよび室内ヒーターに関する技術的リーダーシップと専門性が認められた証です。今回の2社との契約について、一社は当社にとって初となるeヒーターの供給であり、もう一社では新規プラットフォームへのHVCH供給拡大で既存の関係を強化するものとなります」と述べています。

ボルグワーナーについて
ボルグワーナーは、130年以上にわたり、モビリティのイノベーションを成功に導く、変革的なグローバル製品リーダーであり続けています。すべての人にとってよりクリーンで健康的、かつ安全な未来を築くために、世界のeモビリティへの移行を加速させています。
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