ボルグワーナー、ステランティスの 新型「ハリケーン4ターボ」エンジン向けに 可変タービンジオメトリー(VTG)ターボチャージャーを供給

  • ・高性能可変タービンジオメトリー(VTG)技術と高機能ウェイストゲートを組み合わせ、排出ガス浄化効率やエンジン性能を向上させる革新的なターボチャージャー
  • ・新型4気筒ガソリンエンジン「ハリケーン4ターボ」に採用、新型ジープ®グランチェロキー2026年モデルに搭載(発売後に追加予定)
  • ・ジープチェロキー向けプラットフォームにはeVCT技術を供給予定

革新的で持続可能なモビリティソリューションを提供するグローバル製品リーダーのボルグワーナー(NYSE:BWA/本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジョセフ・ファドゥール/Joseph Fadool)は、ステランティス(Stellantis)に対し、同社の新型「ハリケーン4ターボ(Hurricane 4 Turbo)」4気筒ガソリンエンジン向けに、50mm可変タービンジオメトリー(VTG)ターボチャージャーを供給する契約を締結したと発表しました。

「ハリケーン4ターボ」は、2026年モデルの新型ジープ®グランドチェロキー(Jeep® Grand Cherokee)に初搭載される予定です(発売後に追加予定)。また、ボルグワーナーは、ステランティスのジープ・チェロキーに搭載されるEP6型4気筒エンジン向けに、電動可変バルブタイミング(eVCT)技術も供給します。

ボルグワーナーのVTGターボチャージャー技術は、高性能ターボと高機能ウェイストゲートを融合させることで、排出ガス浄化効率およびエンジン性能の両面を向上させます。VTGとウェイストゲート技術を融合させた唯一のターボチャージャーであるため、ウェイストゲートはコールドスタート時のより迅速な触媒昇温を可能にし、VTGはより正確なブースト制御を実現します。さらに、VTG技術は高ミラーサイクルを可能にし、広いエンジン回転域にわたって性能を最適化します。低回転域ではブースト圧を下げて燃費を向上させつつ圧縮を抑制し、高回転域ではブースト圧を高めて出力を向上させます。

ボルグワーナーのeVCT(電動可変カムタイミング)技術がジープチェロキーのEP6エンジンに採用されるのは、ステランティス製エンジンとして初めてのことです。この技術により、燃費と性能の大幅な向上に加え、排出ガスの低減も期待されます。従来のシステムとは異なり、eVCT技術はより広範囲の位相で作動し、油圧に依存せず独立して動作するため、高度な燃焼制御が可能となり、効率および排出浄化能力がさらに向上します。

ボルグワーナーの副社長兼ターボ・サーマルテクノロジーズの事業本部長であるフォルカー・ウェング博士は、「これらのエキサイティングなプロジェクトの立ち上げに際し、ステランティスと再び協業できることを大変嬉しく思います。当社はこれまでもステランティスに対し、多数の車種向けにターボチャージャーを供給してきましたが、本プロジェクトは次世代ターボへの移行を示す重要な節目となります」と述べています。

ボルグワーナーについて
ボルグワーナーは、130年以上にわたり、モビリティのイノベーションを成功に導く、変革的なグローバル製品リーダーであり続けています。すべての人にとってよりクリーンで健康的、かつ安全な未来を築くために、世界のeモビリティへの移行を加速させています。
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