ボルグワーナーのバッテリーシステムがホロン(HOLON)の自動運転シャトルに搭載
2025.11.28 14:30
- ・ボルグワーナーのバッテリー技術を搭載した初の自動運転車両
- ・ボルグワーナーがベントラー・グループのホロン社と締結した初の契約
- ・バッテリーシステムは、最新世代のセル化学技術と業界標準を打ち立てる高いエネルギー密度が特徴
革新的で持続可能なモビリティソリューションを提供するグローバル製品リーダーのボルグワーナー(NYSE:BWA/本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジョセフ・ファドゥール/Joseph Fadool)は、15人乗りのレベル4自動運転フル電動シャトル、ホロンアーバン向けに、自社製バッテリーシステムを供給する契約を締結したと発表しました。これにより、ボルグワーナーが北米で生産される自動運転車両にバッテリー技術を供給するのは初めてとなります。
ボルグワーナーは、ホロンアーバン向けにリチウム・ニッケル・マンガン・コバルト酸化物(NMC)5AKM 157型円筒セル(CYC)バッテリーシステムを供給します。各車両には2基のバッテリーパックが搭載されており、それぞれに一体化された交換可能なコンタクターボックスとマルチパックコントローラーが組み込まれています。57kWhのバッテリーパックは、円筒型NMCセルを用いたモジュラー構造で、最新世代のセル化学技術と業界標準を打ち立てる高いエネルギー密度を備えています。また、ボルグワーナーのNMCバッテリーシステムは堅牢なステンレス製ケースで保護されており、コンパクトなアクティブ液冷システムを採用しています。
ボルグワーナーは、自社のバッテリーパック開発ノウハウを活かし、ホロンアーバンのスペースおよび性能要件に適合したバッテリーパックを開発しました。同パックには、ボルグワーナーが開発した最新のソフトウェアと実績のあるマルチパックコントローラーが搭載されており、サイバーセキュリティおよび機能安全の要件を満たしています。
ボルグワーナーのバッテリーシステムは、バイ・アメリカ(Buy America)法に準拠しており、「懸念される外国の事業体(FEOC)」に関する規則にも適合しています。これにより、ホロンとの契約がさらに有利なものとなります。製造は2027年第2四半期に、サウスカロライナ州セネカで開始される予定です。
ホロン社のエンジニアリング担当副社長のフラビオ・フリーゼン氏は「ボルグワーナーはホロンにとって理想的なパートナーです。同社のバッテリープラットフォームは、業界標準となるエネルギー密度に加え、堅牢な安全性、サイバーセキュリティ、保守性を兼ね備えています。モジュラー式の液冷2パックシステムは、当社のシャトルのパッケージングおよび稼働率要件に完璧に適合しており、北米での展開のみならず、欧州および中東地域のニーズにも対応します」と述べています。
ボルグワーナーの副社長 兼 バッテリー&チャージングシステム事業部長のヘンク・ヴァントーナウトは、「ボルグワーナーは、スマートかつ一体化されたバッテリーマネジメントシステムにおいて豊富な経験を有し、エネルギー密度、スケーラビリティ、堅牢な安全認証などに優れています。これらの要素は、今回の採用にあたり重要な要件でした。ホロンのような革新的な企業と協働できることは、私たちのチームにとって理想的なパートナーシップです。同社は、安全で持続可能かつ包摂的な移動ソリューションの提供を目指しており、当社の持続可能性戦略およびクリーンでエネルギー効率の高い世界を創造するというビジョンと完全に一致しています」と述べています。
ボルグワーナーについて
ボルグワーナーは、130年以上にわたり、モビリティのイノベーションを成功に導く、変革的なグローバル製品リーダーであり続けています。すべての人にとってよりクリーンで健康的、かつ安全な未来を築くために、世界のeモビリティへの移行を加速させています。
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