トレーサビリティシステム「SmartBarcode」ー (株)LOZI
2021.6.18 19:20
物流トラッキングを事業領域としたスタートアップの株式会社LOZIは、主に国内、国際物流会社等とサプライチェーンの可視化ソリューションとして、スマートフォンとQRコードのみを用いるトラック&トレースシステム「SmartBarcode(R)」の開発を行っている。
「SmartBarcode(R)」は、QRコードとスマートフォンにより、どの事業者がトラッキングしても物流チェーンの可視化が可能なサービス。通常のQRコードと違うのは、荷物に貼ってあるバーコードひとつで、読み込む利用者、場所、時間によって違うデータにアクセスさせることが特徴となっている。
コロナ禍により、大手企業の新規事業連携やEC加速化を背景とした共同配送が広がっているという。
今は国内中心にサービス展開しているが、RCEP(自由貿易)協定がアジア間で締結されたことによる日本からの輸出量増加も見据え、今後は台湾、シンガポール、ルクセンブルクといった海外展開を狙っている。
物流の仕組みはレガシーなものが多いなか、物流業界各社は、デジタル系スタートアップと組んだ新しい事業にも積極的に取り組み始めており、同社ではトレース&トラック(追跡)の領域における、貨物×パレット、パレット×コンテナ、貨物×トラックといった紐づけをし、ペアリングを使った業務効率化を自社独自ソリューションとして展開している。
現在サプライチェーンの背骨を担っている物流は、輸送量が急激に増えている反面、ラストマイルでの宅配クライシスやドライバー不足など深刻な課題を抱えており、分断されているサプライチェーンをつなぎ合わせ、一気通貫で可視化することは、生活者に安心を与えるだけでなく、事業者の業務効率化やコストダウンにも直結すると考える、と同社は話す。