小ロット・短期保管に応える冷凍物流ネットワークー 霞ヶ関キャピタル株式会社

2025.4.14 14:00

不動産コンサルティングを通じて、物流施設やホテル、ヘルスケア関連施設の開発を手掛ける霞ヶ関キャピタル株式会社。

冷凍・冷蔵に特化した物流不動産の開発を進めている同社は、自社ブランド「LOGI FLAG」を軸に、従来の大規模賃貸倉庫とは一線を画す新サービス「COLD X NETWORK(コールドクロスネットワーク)」を展開し、物流保管のニーズに柔軟に応えている。

同サービスは、小ロット・短期間から利用可能な冷凍保管ネットワークで、クリスマスケーキやおせちといった短期間かつ季節需要に即した商材にも対応。従来の2000坪以上の賃貸型倉庫では対応が難しかったニーズにフィットし、倉庫老朽化による建て替え時の一時的な“荷物の逃がし先”としても活用されている。

背景には、慢性的な人手不足、そして建築費高騰といった複合的な業界課題がある。霞ヶ関キャピタルは、自動化技術の導入によって建物の構造をシンプルにし、建築費の抑制と省人化を同時に実現する取り組みも進めている。例えば、自動搬送を前提とした設計により、多層階の床構造を省略し、大空間倉庫としてコストを圧縮。また同社は、冷凍保管にとどまらず、リチウムイオンバッテリーなど危険物の保管ニーズにも対応する方針を掲げ、社会課題の解決に真正面から取り組む姿勢を貫いている。

冷凍・冷蔵市場が右肩上がりになる中、預け先が足りない課題も多い。同社のサービスは「一日1ケースから使える」柔軟な運用で、同市場の物流の可能性を大きく広げている。