専修大学 昭和レトロなデータベースが専修大学に! 国産中型コンピュータ「OKITAC-5090C」が 国内最後の一台として情報処理技術遺産に認定!

~約60年前の企業と情報教育を支えたコンピュータ~

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2019.3.29 00:00

専修大学(住所:東京都千代田区、学長:佐々木重人)では、本学の情報教育の発展のために58年前の1961年に導入した国産中型コンピュータ「OKITAC-5090」が2019年3月15日(金)、情報処理学会 第81回全国大会(主催:一般社団法人情報処理学会)にて情報処理技術遺産に認定されました。
今日、国内に1台のみとされる同機は、翌年開設した経営学部の授業で使われ、新機種導入をきっかけに1971年に役目を終えた後、倉庫で保管されていました。しかし、2001年に歴史的価値を評価した本学センター事務部長の発案により、本学情報科学センター受付前に展示されており、本学学生に存在感を与えています。

現在のOKITAC-5090
現在のOKITAC-5090

情報処理技術遺産は、日本のコンピュータ技術発達史上の重要な研究成果や、影響を与えたコンピュータ技術や製品などを次世代に継承していく上で重要な意味を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図ることを目的とした認定制度で、毎年、情報処理学会が認定しています。
情報処理技術遺産の表彰式では、本学情報センター長でネットワーク情報学部の松永賢次教授に認定証が授与されました。今回の認定を受けて松永センター長は「専修大学が文系の学生への情報教育を、先駆けて行っていたことを示す貴重な遺産であり、本認定をきっかけとして、人工知能等の新たな情報教育を文系の学生に積極的に展開していきたい。」と述べました。

同機はラインプリンタ、カードリーダ、磁気テープなどの端末機器との接続に力を入れた沖電気工業が誇る中型高性能機であり、国産機では初のコアメモリを採用するなど、IBM機に対応できる数少ないコンピュータでした。
現在は、本学生田キャンパス(川崎市多摩区)の9号館4階に保存・展示しています。
認定証を受け取る松永情報科学センター長
認定証を受け取る松永情報科学センター長

1960年代に使用していた当時の様子1960年代に使用していた当時の様子
1960年代に使用していた当時の様子

 

■情報処理技術遺産に認定について

認定機器:OKITAC-5090C
認定機器の特徴:国産機初のコアメモリ採用、演算素子はトランジスタ、ダイオードを使用。高速ライン・プリンタ、カード装置、磁気テープ装置などの入出力装置が一貫した設計。
本学運用期間:1961年11月~1971年11月
導入目的:経営学部設置に向けた取り組みとして
スペック:内部プログラム記憶方式、10進法、2桁で1文字構成、記憶容量4,000語

 

「情報処理技術遺産認定証授与式」

日時:2019年3月15日(金)15:00~15:30
場所:福岡大学 七隈キャンパス 第1イベント会場A棟A20(福岡県福岡市城南区七隈8-19-1)