~日本の科学技術をリードする青少年育成の夏合宿講師に参画~ 「創造性の育成塾」 第17回夏合宿にキリンホールディングスが登壇

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2023.8.4 11:00

~ヘルスサイエンス研究所 藤原所長が、プラズマ乳酸菌の発見・事業化を通して科学の楽しさを発信~

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典、以下キリン)は、特定非営利活動法人ネットジャーナリスト協会(理事長 高島 正之)主催の「創造性の育成塾」第17回夏合宿に登壇し、8月1日(火)に講義を行いました。当日は、ヘルスサイエンス研究所 藤原所長が、プラズマ乳酸菌の発見に至るまでの経緯や、科学技術を事業化につなげる楽しさなどを講義しました。

■創造の育成塾とは

 日本の科学技術をリードする青少年の育成を目的とし、全国から選抜された理科好きの中学2年生を対象とした夏合宿です。ノーベル賞受賞者をはじめ一流の科学者が講師となり、研究内容だけでなく研究を志した経緯や苦労した話なども聞くことができる貴重な機会となっています。開催17回目となる今年は、7月30日(日) ~8月3日(木)の期間に行われ、40名の生徒が参加しました。

 創造の育成塾ホームページ http://juku.netj.or.jp/

■キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所所長 

 藤原による講義内容

【内容】

・プラズマ乳酸菌の研究のきっかけとなった発想
・世界初※、pDC活性化乳酸菌の発見
・最新の研究成果
・研究成果を世の中に届けるために伝えたいこと

※ ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された乳酸菌(PubMed及び医中誌Webの掲載情報に基づく)

■藤原からのメッセージ

研究で発見したものは世の中に届けて、初めて完結します。発見した後の工程を投げ出すのではなく、最初から“お客様に届ける”ところまでイメージしながら研究を行えば、おのずと研究時のアプローチも変わってきます。講義当日は、キリンがプラズマ乳酸菌を発見・研究し、事業化した経緯の、始まりからゴールまでのストーリーをお伝えしました。加えて、参加された中学2年生の皆様が、科学を学び続けていく上で大切にしてほしいこともお伝えしました。私の講義が、近い将来、日本を再び科学技術立国として競争力ある国にするために、未来を担うであろう参加者の啓発に役立てることを願っています。 

■参加した生徒のコメント

これまで“免疫ケア”に関連する商品を飲んだことはありましたが、今回の講義で実際に免疫が働く仕組みや免疫系の細胞のことも知ることができ、知識の幅が広がって良かったです。

(穐山 愛悠さん)

キリンはビールやキリンレモンの会社というイメージがありましたが、経営のためだけでなく世の中の人のためにプラズマ乳酸菌の研究を行っている点が素晴らしいと思いました。

(内山 瑞基さん)

 当社は、当社が35年以上にわたる免疫研究で培った知見を通して、健康に毎日を過ごせるよう、幅広い世代のお客様に対する「免疫ケア」啓発活動を実施してきました。今後の日本を担う若年層の健康対策として、2021年から「免疫ケア」に特化した学校授業を展開し、22年は日本全国の約1万人の小学生がこの授業を受けています。

今回の育成塾では、「免疫ケア」に対して、学校授業よりもより専門的・科学的な観点から授業を行い、「免疫ケア」の重要性をお伝えするとともに、免疫研究科学の楽しさを発信しました。

当社はこれからも免疫研究科学の楽しさを発信し、日本の科学技術をリードする青少年の育成に貢献します。また、「免疫ケア」をしながら生活する児童一人ひとりを支援し、明るく健康で生き生きと過ごせるような社会の実現を目指します。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

参考:藤原大介プロフィール

2010年に「プラズマ乳酸菌」を発見。食品免疫学研究の第一人者
キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス事業本部 ヘルスサイエンス研究所所長。

東京大学大学院農学生命科学研究科修了。
農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科非常勤講師。免疫学の研究者として、「令和5年度全国発明表彰 恩賜発明賞」「第11回技術経営・イノベーション大賞 文部科学大臣賞」「ジャパンレジリエンスアワード第1回STOP感染症大賞」「日本農芸化学会 技術賞」「日本生物工学会 生物工学論文賞」ほか受賞多数。

■経歴

1995年     東京大学大学院 農学生命科学研究科 修了
1995年     キリンビール株式会社 基盤技術研究所 入社
1999年     博士号(農学)取得
2005年     理化学研究所免疫アレルギー研究センター訪問研究員
2005~07年    カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部ポストドクトラルフェロー
2014年~      東京大学大学院農学生命科学研究科非常勤講師
現在       キリンホールディングス・ヘルスサイエンス事業本部 
        ヘルスサイエンス研究所所長

■賞罰   

1999年    日本生物工学会 生物工学論文賞
2000年    日本生物工学会 生物工学奨励賞(江田賞)
2004年    フジサンケイグループ 先端技術大賞特別賞
2016年    日本農芸化学会 技術賞
2020年    日本食品免疫学会 産業賞
2021年    ジャパンレジリエンスアワード第1回STOP感染症大賞
2023年    第11回技術経営・イノベーション大賞 文部科学大臣賞
2023年    令和5年度全国発明表彰 恩賜発明賞