グローバル・コンパクト・ネットワーク・インドネシアのもと、 APPとMTGが熱帯林コミュニティの女性1,000人の社会進出を支援する合同取り組みを実施

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2018.9.28 00:00

【2018年9月24日、ニューヨーク】 本日、国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact)のインドネシア・ネットワークは、世界最大級の紙パルプ会社であるアジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)と化粧品や植物を原料とした薬品のトップメーカーであるマーサ・ティラー・グループ(MTG)がパートナーシップを組むことを発表しました。二社はこのパートナーシップのもと、森林コミュニティの女性1,000人を対象に、薬用植物の保全と自給自足の企業家となるための教育を行います。

このパートナーシップを通じ、女性たちは価値ある地域の植物を識別・加工する方法を学びます。これによって、地域レベルの起業家精神が生まれ、、女性たちとその家族は持続可能な代替生計手段を得られるようになります。このパートナーシップの目標は2020年までに1,000人の女性が自立した企業家となることです。

「女性社会進出プログラムは、事業における人権や水、子どもの権利などとともに私たちが重点的に取り組んできた分野です。このパートナーシップにより、ほかの組織間でも同様に各SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて協働する機運が高まれば幸いです」とグローバル・コンパクト・ネットワーク・インドネシアのY.W.ジュナルディ氏は述べました。

APPとMTGはそれぞれ企業の持続可能性取り組みの活動歴が長いものの、この機会に両社が協働して資源とノウハウを分かち合うことができれば、より多くの女性の利益につながるとグローバル・コンパクト・ネットワーク・インドネシアはみています。

APPの画期的な森林保護方針には総合森林農業システム(Integrated Forestry and Farming System/IFFS)プログラムが含まれていますが、このプログラムは従来の自然林伐採から持続可能な農業ビジネスに移行するよう森林コミュニティを促すものです。IFFSは現在までに200近くの村で実施され、14,000世帯が恩恵を受けています。

MTGは1970年の創立以来、女性の社会進出に尽力し続け、インドネシアにおける不正取引問題を解決すべく取り組んできました。MTGは現在までに、専門のセラピスト、健康ハーブ飲料の起業家、財務管理者など、様々な分野において7,500人以上の女性を教育してきました。

APPとMTGの協働により、IFFSのコミュニティで暮らす女性に対する教育が実施されます。KaDO(Kampoeng Djamoe Organik/環境学習センター)によって行われるこの教育では、自生するハーブの持続可能な識別/保全/使用方法が伝授されます。

APP役員のゴー・リン・ピャオ氏は次のように述べました。「MTGと協力して森林コミュニティの女性達の社会進出のお手伝いができることは、APPにとって光栄なことです。MTGにはインドネシアの女性を教育し、自立に向けた支援を行ってきた実績があります。このプロジェクトは、自然林を保護するとともに、持続可能でない土地の利用の要員のひとつである貧困を緩和するというAPPの使命を補完するものです」

MTGの創設者であり、2018年のSDGパイオニアでもあるマーサ・ティラー氏は次のように述べました。「これはMTGにとって、社会進出プログラムを拡大し、今まで関わることのなかったコミュニティのお手伝いができる良い機会です。森林を農地に転換せざるをえないという森林コミュニティへの圧力を軽減し、代替生計手段を確立したいというAPPの希望は、私たちのプログラムと共鳴するものであり、今回の協働は自然な流れです」

この協働プログラムは国連の持続可能な開発目標に沿ったものであり、特に、「1. 貧困をなくそう」「5. ジェンダー平等を実現しよう」「8. 働きがいも経済成長も」「17. パートナーシップで目標を達成しよう」の目標に関連した取り組みです。