建設業界が直面する2025年問題~90万人の人材不足~

少子高齢化により人材不足が加速

少子高齢化が進む日本社会において、多くの業界で若手の人材不足、人材の高齢化が危惧されていますが、建築業界も例外ではありません。

国土交通省の資料によると、建設業就業者は、55歳以上が約34%29歳以下が約11%と高齢化が進行しています。
また、年齢別の就業者数を見ても、60歳以上が約80万人である一方、29歳以下が約35万人となっており、中長期的な若手人材の確保が急務となっています。

 

◎次世代を受け継ぐ職人の数にも変化

2025年度のいわゆる“労働者”ではなく、 “職人”と呼ばれる手に職を持った技能労働者数は、約286万人と試算されている一方、建設市場の今後の見通しを踏まえると、
2025年度に必要な技能労働者数は333万人から379万人と試算されており、最大で90万人以上の労働者が不足することになります。次世代を引き継ぐ職人の人材確保は建築業界の課題である事に間違いありません。

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」