松戸スイーツ・コレクション2020

パン、フルーツと続いた「“食欲の秋”の松戸市PR LETTER3部作」のラストは「スイーツ」

5つ星ホテルで活躍していたパティシエのお店、近い将来に松戸の名物になるかもしれないスイーツ、控えめな甘さでファンの胃袋をつかむ街の名店、高さ約30cmのパフェ、6月のオープン以来人気上昇中の台湾カステラ、そしてこの冬にオープンする今後注目の北欧テイストの焼き菓子店の6つをご紹介します。

※1 掲載情報は2020年10月21日時点のものです。
※2 価格は税別で表記しています。

 

Pâtisserie Hayato Yamada(パティスリー ハヤトヤマダ)

5つ星ホテルで培った経験を松戸で発揮!行列のできる、若きパティシエの洋菓子店

平日週末問わず、多くの人でにぎわう大人気洋菓子店『パティスリー ハヤトヤマダ』は、世界有数の5つ星ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」などで約20年間パティシエとして活躍した山田隼人さんが、2018年12月にオープンしました。

幼少時から甘党で、とくにあんこが好きだった山田さんは、18歳で八丈島から上京し製菓学校に入学。和菓子と洋菓子の両方を学ぶうちに、クリームを塗ったり絞ったり、ケーキを組み立てたりする楽しさを覚え、洋菓子職人の道を選びました。卒業後は都内の名門洋菓子店で修業を重ね、2007年のザ・ペニンシュラ東京のオープンと同時に入社。著名なパティシエのもとで、約10年間に渡り、研鑽と経験を積みました。

いよいよ独立開業を決めたとき、出店地として候補に挙がったのは奥様の実家に近い市川と松戸でした。物件を見て回る中、新興住宅街・秋山の大通りに面したひとつの建物が、自身の描いていたイメージと合致。こうして同地に、自らの名を冠した洋菓子店をオープンし、独立開業の夢が実現しました。「印象的だったのは、松戸の人のあたたかさです。開店準備期間中に気さくに話しかけてくれたり、店の存在を口コミで広めていただいたりしました」。そのおかげもあり、オープン初日から大盛況で行列ができたそう。いまも人気は上昇中で、近隣からだけでなく、市川市や流山市、東京都葛飾区からも、山田さんの手がけたスイーツを求めて来店客が絶えません。

山田さんのつくるスイーツの特徴のひとつは、”素材へのこだわり”。実父の工場で粉末加工された、地元・八丈島の名産品の明日葉を練り込んだガレットやマドレーヌのほか、季節の旬のフルーツを使用したタルトもラインアップされています。また、松戸市のレモン農家・鵜殿シトラスファーム産の新松戸レモンを使用した焼き菓子「松戸レモン」も販売しています。年明けには、ザ・ペニンシュラ東京時代に出会い、感銘を受けた茨城県鉾田産のイチゴを使ったスイーツもデビュー予定です。ほかにも、マンゴープリンやショートケーキ、モンブランなどの定番商品も根強い人気です。

スイーツへの探求心の尽きない山田さんの今後の目標は、「松戸の農産物を使ったスイーツづくり」だそう。松戸が誇る若きパティシエの挑戦は、これからも目が離せません。

<女性に人気の商品>
[左上]シャインマスカットのフルーツタルト:苺、桃、ブルーベリー、シャインマスカットなど、季節の旬のフルーツを使用(750円)。※価格は使用するフルーツによって異なります。
[左下]ルージュ:イチゴとライチローズをブレンドしたムースの中に、ピスタチオとライチローズのジュレを閉じ込めた逸品。ローズの香りが、より華やかさを演出(580円)。
[右]ネージュ:アールグレイのミルクチョコムースとアールグレイクリームに、黒糖のフランと刻んだヘーゼルナッツををタルトに入れました(550円)。

黄色いシェードが印象的な店舗外観。

山田隼人さん

【Information】
住所:松戸市秋山1-16-2 DAICHI B.L.D秋山1F
電話番号:047-382-6897
営業時間:10時~18時
定休日:火曜、水曜
アクセス:北総線「秋山駅」から徒歩約1分
Webサイト:http://patisserie-hy.com/
Facebook:https://www.facebook.com/Patisserie-Hayato-Yamada-174835420094588/

 

Cinq pièce dor (サンク ピエス ドール)

松戸の新名物候補 No.1! ベテランパティシエによる、くちどけなめらか絶品スイーツ

北総線「北国分」駅から徒歩約20分、JR・新京成線「松戸」駅からバスで約20分、住宅街にあるスーパーマーケットの一角に、フランス語で“5枚の金貨”を意味する『サンク ピエス ドール』はあります。

決してアクセスのよい場所ではない、こじんまりとしたお店に並ぶ人たちのお目当ては、イタリアのお菓子“ズコット”をモチーフにしたスフレタイプのチーズケーキ「松戸ドーム」です。口に入れた瞬間に溶けるような不思議な食感と、ボリューム満点で甘さ控えめなスイーツは、多くの人たちを惹きつけています。

他に類を見ないこのスイーツを生み出したのは、パティシエ歴45年の大ベテラン・古田修さんです。元々コックを目指していた古田さんは、郷里の九州から大阪に出て調理師学校に入学。卒業後、コックになるため帝国ホテルの門をたたいたものの、人員は足りていたため採用の枠はありませんでした。しかし、「洋菓子部門であればすぐにでも」と求められたため、パティシエになることを選びました。「菓子づくりは学校でごくわずかしか教わらなかったため、その後に移ったホテルオークラも含めて、現場で徹底的に学んだ」という古田さんは、約20年のホテル勤務を経て1996年に独立。数年間住んでいた松戸市内に、自らがオーナーを務める洋菓子店「ゼフィール」をオープンしました。

二十世紀が丘で20年以上に渡り人々から愛されるも、今年2月に惜しまれながら閉店。約5か月間の休止期間を経た8月に、店名を改め、二十世紀が丘にて再出発を果たしました。

「いつの間にか、自分の人生の半分を松戸で生きています」と語る古田さんに、看板商品・松戸ドームになぜ「松戸」の地名をつけたのかを尋ねたところ、「私の洋菓子店を長年にわたり支え続けていただいた松戸の人たちに“長く愛されるスイーツになってほしい”という願いを込めた」とのこと。多くの人たちが松戸ドームを求めて訪れ、行列をつくるほど人気である様子を見ると、どうやらその願いは届いてるようです。

「松戸ドーム」は、6号(直径18cm、1,389円)と4号(直径12cm、741円)の2種類。6号は大人6、7人くらいでようやく食べきれるサイズでボリューム満点。焼きたてはふわふわトロトロ、冷やすとしっとりとした食感を楽しめます。

パティシエ歴約45年のオーナー・古田修さん

【Information】
住所:松戸市二十世紀が丘中松町98
電話番号:047-711-8839
営業時間:10時~18時
定休日:月曜、火曜のほか、月によって異なる
アクセス:北総線「北国分」駅から徒歩約20分、JR常磐線(快速・各駅)・新京成線「松戸」駅東口からバスで約20分
Instagram:https://www.instagram.com/cinq_piece_dor/

 

pâtisserie ma-sa(パティスリーマーサ)

甘さ控えめ、100%フレッシュな生クリームを使用した素材の味を楽しめる北小金の名店

『パティスリーマーサ』は、地元・北小金出身でパティシエのオーナー・菅家昌信(カンケ マサノブ)さんが、自らの名前を冠した洋菓子店です。宅地や商業施設などの開発が進み、人口が増え続ける北小金エリアにとって、なくてはならない“街のオシャレな洋菓子店”です。

菅家さんの祖父母は、京成本線・堀切菖蒲園駅エリア(東京都葛飾区)で、およそ70年以上も続くパン・ケーキ・和菓子の店を経営していました。幼少期からその手伝いをしていた菅家さんは、いつしか菓子屋になることを目指し始めました。製菓学校卒業後、ホテル勤務などを経て、2006年に地元・北小金に同店をオープンしました。

『パティスリーマーサ』のケーキの特徴は、甘さ控えめで、コクがあるにもかかわらずしつこくないフレッシュクリームを使用している点です。理由は、「食べた後に甘さだけが残るのではなく、フルーツや生地など素材の味を楽しんでもらいたいから」。ボリュームのありそうなケーキも、甘さが控えめであるため、その見た目に反して軽々と食べることができます。

ケーキの種類は常時約20種類ほどで、モモやマンゴー、メロンなど旬のフルーツを使用した期間限定商品も頻繁に開発しています。現在はシャインマスカットを使用した「タルト」や「パンナコッタ」のほか、通常の「モンブラン」、「和栗のモンブラン」、「紫芋のモンブラン」、「かぼちゃのモンブラン」と、モンブランの品揃えが充実しており、ひとつずつ購入する方もいらっしゃるそう。また、土台の部分をメレンゲではなくタルトにしたり、ラム酒を使用しないなど、作り手の好みとこだわりが反映された逸品です。

現在は北小金のほか、商業施設・テラスモール松戸(松戸市八ケ崎)1階に、2号店『ma-sa de plus』も出店しています。今後の『パティスリーマーサ』の展開にご期待ください。

[上段左]いちごのショート(450円):人気の定番商品はケーキの王道。フレッシュなイチゴとブルーベリーが、甘さひかえめの生クリームと絶妙にマッチ。
[上段右]シャインマスカットのタルト(500円):季節のフルーツを使用した限定のタルト。各種のベリーなど、季節ごとにフルーツのラインアップは異なります。
[下段]紫芋のモンブラン(480円):定番のモンブランのほか、和栗を使用したもの、さくらを使用したものなど、季節の素材のモンブランも人気。

季節やイベントによってアレンジを変える店内。現在は紅葉やハロウィーン仕様。

【Information】
住所:松戸市小金きよしケ丘3-10-9
電話番号:047-316-1234
営業時間:10時30分~19時
定休日:木曜
アクセス:JR常磐線(各駅)「北小金」駅南口から徒歩約12分
Webサイト:http://www.ma-sa.net/
Facebook:https://www.facebook.com/masa0473161234/

 

レストラン ST (エス・ティー)

アメリカンなレストランの人気メニュー、高さ約30cmのパフェが眼前にそびえ立つ!

1983年11月にオープンした『レストラン ST』は、新松戸エリアの住民で知らない人はいないと言われるほど、高い知名度を誇っているレストランです。店主の齋藤久雄さんが「自分が好きなテイストにこだわった」という店内のモチーフは、アメリカ西海岸。アンティークグッズが並び、ヴィンテージ感あふれる雰囲気のよいウッド調の内装の飲食店は、当時の新松戸や松戸駅周辺にはなかったため、早くから評判となり、週末には行列が絶えませんでした。

大人気にひと役買っていたのが『きまぐれパフェ』です。オープン当初は、いたって普通のサイズのパフェだったものの、アルバイトをしていた大学生の男性スタッフが、女性客の気を引こうと多めに盛り、サービスして提供。厨房でひたすら調理していた齋藤さんは、その行動にしばらく気づかなかったそう。さすがにフルーツの量まで異なるのはいけないということで量と種類に決まりを設け、商品名も『きまぐれパフェ』に変更。高さは約30cmまでに達しました。隣のテーブルの人がパフェを食べているのを見て、「私もパフェを食べたい」と注文する人が多く、ST人気に大きく貢献しました。

パフェの一番人気は『きまぐれフルーツパフェ』(630円、画像) 。リンゴ、バナナ、メロン、パイナップル、グレープフルーツ、ミカン、キウイが、アイスクリームと生クリームの上に、ところ狭しとトッピングされており、いろどりもボリュームも楽しい一品です。※注文時は2人以上でのチャレンジをオススメします。

【Information】
住所:松戸市新松戸北1-3-4
電話番号:047-344-5657
営業時間:11時~21時30分
定休日:月曜、火曜
アクセス:JR常磐線(各駅)・武蔵野線「新松戸」駅から徒歩約12分
Webサイト:http://w01.drive-net.jp/~x016003767/index.files/index.html

 

CasTealla (カスティーラ)

ふんわり・しっとりの台湾カステラと、濃厚でコクのあるチーズティーがベストマッチ!

長きに渡って地元で愛され、今年4月に閉店した洋菓子の名店『パティスリ・シノー』と同じ場所にオープンした台湾カステラの専門店。6月の開店以来、店には台湾カステラの美味しさと、香港出身のオーナー・傅鴻紛(フ ホンフェン)さんの人柄に魅了された老若男女がひっきりなしに訪れています。

日本のカステラは密度の詰まったみっちりとした食感が特徴である一方、台湾カステラの特徴はふんわり・しっとりとした食感。口どけがよく、あっさりとした味わいを楽しめるスイーツです。CasTeallaの台湾カステラは、毎日手作りで、当日焼いたもののみを販売しています。味のラインアップは、素材そのもののおいしさを味わえるシンプルで人気No.1の「プレーン」、台湾でも人気の「チョコレート」、コクのある甘さを楽しめる「チーズ」、芳醇な香りと柔らかな渋みを堪能できる「八女茶」、松戸産の和かぼちゃ“松戸白宇宙かぼちゃ”を使用した期間限定の「かぼちゃ」の5種類です。プレーンのみ毎日発売され、それ以外は曜日ごとに販売日が異なります。

台湾カステラの品揃えだけでなく、ドリンクの種類も豊富です。なかでもイチ押しは、ドリンクの上にチーズフォームを載せた2層構造の「チーズティー」。まずは濃厚なチーズフォームを、次にお茶を味わい、最後に混ぜて楽しみます。甘さは注文時に個人の好みに調整できます。お店のオススメは「75%」で、適度な甘さが台湾カステラと見事にマッチします。1番人気は、爽やかでほんのり旨味のある四季春茶を使用した「四季春チーズティー」です。ドリンクはほかにも、柚子やハチミツを使用したフレッシュティーやラテ、ミルクティーを取り揃えています。

最近の週末はオープン時から混雑しており、台湾カステラは夕方までに売り切れてしまうことがほとんどとのこと。台湾カステラを狙う方は、早めの時間帯がよさそうです。

[下段左]定番の「プレーン〔ハーフサイズ〕」(389円)が人気。
[下段右]月曜と金曜に販売される「八女茶〔ハーフサイズ〕」(482円)。他にも、チョコレート(水曜・土曜)、チーズ(木曜)、かぼちゃ(日曜、期間限定)がラインアップ。
[上段]香り高く爽やかな味わいの「四季春チーズティー」〔甘さ75%〕(426円)。

【Information】
住所:松戸市新松戸4-152
電話番号:047-710-4279
営業時間:11時30分~19時
定休日:火曜
アクセス:JR常磐線(各駅)・武蔵野線「新松戸」駅から徒歩約10分
Instagram:https://www.instagram.com/castealla4152/

 

pikku kukka(ピック クッカ)

  1. 松戸駅そばの森にたたずむ北欧テイストの焼き菓子店が、今冬オープン予定!

JR・新京成線「松戸」駅東口から徒歩3分。「松戸ビール」脇の小さな階段を上がると、そこにはかわいらしい2階建ての古民家があります。大規模ターミナル駅がすぐそばにあるのを忘れてしまうほどの緑と静寂に包まれた地に、この冬、北欧テイストの焼き菓子店『pikku kukka』がオープン予定です。

『pikku kukka』とは、「小さな花」を意味するフィンランド語です。店を訪れた人にそっとpikku kukkaを手渡すようにお菓子やお茶を提供することで、あちらこちらに笑顔の花が咲いたら、という意味が込められています。

店主の服部さんがそんな店を始めたいと思ったきっかけは、かつてご主人と共に滞在したスウェーデンとフィンランドにありました。北欧の人たちが日常的に自宅へ客人を招き、お茶や料理でもてなす暮らしぶりに触れ、次第に「自分が作ったお菓子やお茶で、あわただしい日常の中にもホッとできるひとときを提供できたら」と思うようになった服部さん。もともとお菓子づくりが大好きだったこともあり、ほぼ独学で腕を磨きながら、帰国後の出店を決意しました。

建物は、数年間誰も住んでいなかった築60年超の一軒家で、当初は荒れていたものの、小さい頃からものづくりが大好きな服部さんと、建築士の資格をもつご主人が一緒に手を加えることで、素敵な空間になるだろうという確信があったと言います。また、自分自身の実家である松戸でこのような物件と出会えたことも、なにかの縁だと感じたそうです。通りに面しておらず、一見素通りしてしまいそうな立地ながら、一歩足を踏み入れると、外観からは想像できない、古さを活かした心地よい空間が広がり、そこには北欧アンティークの食器と共に、丁寧に作られた数々のお菓子が並びます。

現在はオープンに向けて店づくりに取り組んでいる最中。商品パッケージやロゴデザインはヘルシンキ在住のテキスタイルデザイナーEri Shimatsukaによるものです。農薬や化学肥料を一切使用しない、自然栽培によるお茶やハーブを使った焼き菓子のほか、ギフト使いもできるお茶も販売予定です。

自然栽培のお茶やハーブを使ったマドレーヌやフィナンシェ、クッキー、タルトといった焼き菓子のほか、キッシュなども提供予定。

【Information】
住所:松戸市松戸1151-2
営業時間:12時~17時
定休日:未定
アクセス:JR常磐線(快速・各駅)・新京成線「松戸」駅東口から徒歩約3分
Instagram:https://www.instagram.com/pikkukukka.jp/