Withコロナ時代の商業施設の新たな形 「テラスモール湘南」にて殺菌灯搭載ロボットの実証実験を実施

お客様に安全安心を届ける商業施設運営のモデルケースとして業界へも貢献

テラスモール湘南(神奈川県藤沢市/運営:住商アーバン開発株式会社)は、神奈川県との取り組みである「かながわロボタウン」事業の一環として、大型ショッピングモールでの「殺菌灯搭載ロボット」の稼働と有効性の検証を目的に、サービスロボットを開発する株式会社スマートロボティクス(本社:東京都千代⽥区、代表:⾼⽥ 進⼀朗)による実証実験を行いました。
テラスモール湘南では、本取り組みを通じ、施設の清掃業務における衛生面・コスト面での効率化を検証するとともに、withコロナ時代の安全安心な商業施設運営のモデルケースとなることで商業施設業界への貢献を目指します。

【実証実験の概要】
■開発企業:株式会社スマートロボティクス
■実 施 ⽇:2020年12⽉15⽇      
■実施時間:来店客および店舗スタッフがいない閉店後に実施
■エ  リ ア:テラスモール湘南3F(共用部通路、エレベーター、潮風キッチン内(フードコート)、お客様用トイレ、従業員休憩室・トイレ)
■内   容:対象エリアにおけるロボットの稼働(⾛⾏、UV-C照射)
■効   果:照射前後の効果検証をするために、ATP拭き取り検査(A3法)
「ルミテスターSmart」※1と「UVラベル」※2を使用

※1:ルミテスターSmartとは、食品取扱現場や医療現場の衛生検査にも使用されている「ATP拭き取り検査(A3法)が行える検査ツールです。※2:UVラベルとは、紫外線の照射を検知するインジケータです。照射量に応じて白から色が変化するシールです。※今回の操作は、株式会社スマートロボティクススタッフが実施。照射前後の計測含めて、トータル約2時間の実証実験を実施。
注:今回のUV-C照射の効果は、「新型コロナウイルス」の不活性化(殺菌効果)を測定したものではありません。

【殺菌灯搭載ロボット実証実験動画】
・限定公開中 動画
https://youtu.be/Rq6bnn88NVo

【結果】
今回の実証実験では、1Fの防災センターから3Fの『殺菌灯搭載ロボット』を遠隔操作しました。「⼈が近くにいないか」「⽬指す場所に的確にUV-C照射が実⾏されているか」等、操作画⾯(モニター)上で常時確認しロボットを稼働。特にしっかりと照射をしたいポイントについては、2分間停止して照射を実施しました。
2分間の停止照射を行った以下(グラフ参照)のポイントについては、UV-C照射前後でルミテスターの拭き取り検査を行いました。全てのポイントにおいて、照射前後で計測数値が減少し、最大で78%の改善が見られました。

将来的に商業施設で「殺菌灯搭載ロボット」が実用化されることでお客様やテナント従業員、また、事前のロボット走行により清掃スタッフの安心安全対策につながることを期待します。今後もテラスモール湘南はwithコロナ時代において安全安心な商業施設運営を目指し感染症予防対策に取り組んでまいります。

「かながわロボタウン」とは
神奈川県では「さがみロボット産業特区」が目指す「ロボットと共生する社会」の実現に向けて、辻堂駅北口周辺を 「かながわロボタウン」と位置づけ、多くの人が様々なロボットの活躍する姿を見て体験できるイベントや試用・実証を展開していくことで、ロボットの有用性を実感する取り組みを行っています。

「殺菌灯搭載ロボット」とは
株式会社スマートロボティクスが開発した『殺菌灯搭載ロボット』は、殺菌効果のある殺菌線(紫外線 UV-C 波⻑254nm)を照射する殺菌灯を搭載したロボットです。紫外線 UV-C 波⻑ 254nmの照射は、古くから、様々な細菌において不活性化の効果が認められています。⼀⽅で、直接⼈体に照射すると⽬の痛みや⽪膚の炎症を起こす原因となり、ロボットを稼働させるには運⽤⾯で細⼼の注意が必要です。そのため、株式会社スマートロボティクスは⼈の⽬で安全を確認しながら操作ができる遠隔操作を採⽤しています。
安全性を最優先に考え、施設内の離れた場所や⾃宅から遠隔操作ができ、紫外線 UV-C照射のON/OFFも遠隔にて対応可能な仕様になっています。万が⼀、殺菌照射中に⼈が近づいてきた際には、素早くUV-C照射をOFFさせることができるので、安⼼です。