新型コロナウイルス感染症についてのアンケート(2023年6月実施)

感染症対策のために「控えていることはない」が41.2%まで上昇 ~外出時のマスク着用は年代別に意識の差が大きい結果に~

日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋 敏夫)は、2023年6月に行った「新型コロナウイルス感染症に関するアンケート調査」結果の傾向を取りまとめましたのでご報告いたします。(組合員有効回答数 N=6,406)

本アンケートは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下新型コロナ)の流行による暮らしや購買に関する影響について明らかにすることを目的に、組合員モニターからの回答を集約しています。

日本生協連では、新型コロナの感染拡大時期である202011月から定期的にアンケート調査を行っています。今回は、5類感染症へ移行して約1ヶ月経過後の調査となりました。前回調査時の「withコロナ」の様相に対して、「アフターコロナ」の様相に明らかに変化していることが分かりました。

~調査結果の主なトピック~

【感染症対策のために控えていること】

■「控えていることはない」が41.2%まで上昇。新型コロナ以前の生活に近づいていることが伺える結果に。

感染症対策のために控えていることを尋ねたところ、「控えていることはない」が41.2%まで上昇し、前回調査時(202211月)と比較して、29.4%(11.8%→41.2%)アップしました。アフターコロナの動きとして、コロナ以前の生活に近づいていることがうかがえる結果となりました。そのような中でも「3密(密閉、密集、密接)の場所に行く」ことを控えていると回答した人は約4割という結果となりました。

 

【感染症対策のために行っていること】

■外出時の感染症対策としてのマスク着用は、年代別に意識の差が大きい結果に。

マスク着用について尋ねたところ、「常に・ほとんど着用している」が52.8%、「場所やシーンによって着用したり、しなかったりする」が42.0%となりました。「全く、ほとんど着用していない」は全体では5%未満でしたが、若年層(20代・30代)では10%前後で、年代別に意識の差が大きい結果となりました。

 

■「手指消毒」「物の消毒」「体温測定」「オンライン通話・電話の活用」については大きく減少

感染症対策のために行っていることを尋ねたところ、すべての項目で実施率が減少しました。「手洗い」「うがい」などの基本の対策は引き続き継続率が高く、「手洗い」は94.6%、「うがい」は59.6%となりました。「手指消毒」「身の回りの物の消毒」「体温測定」「オンライン通話・電話等の活用」については大きく減少しました。「マスクの着用」は10%ほど低下しましたが、依然として86.9%の方が継続していることが分かりました。

 

【再開したいこと、頻度を増やしたいこと】

■新型コロナ流行の影響により控えていたことが、5類感染症分類になったことで、旅行、食事会、外出、など意識が「外へ」と向き始めていることが明らかに。

感染症法上の位置づけが5類に移行したことに伴い、再開したいことや、頻度を増やしたいこと(すでに始めている場合も選択)を尋ねたところ、「国内旅行・レジャー(1泊以上)」が38.0%、「友人・知人と会っての食事会・飲み会」が37.5%、「外出」35.1%といずれも3割以上の方が選択する結果となりました。

■調査概要
「新型コロナウイルス感染症に関するアンケート調査」
調査方法:インターネット
調査対象:組合員モニター
有効回答数:6,406サンプル
実施期間:202366日~612