日本生協連、 2023年度「子どもの貧困」支援活動への応援助成贈呈式を開催

~過去最多52団体の応募の中から15団体へ合計614万円を助成~

 日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、2024年3月12日(火)に2023年度「子どもの貧困」支援活動への応援助成贈呈式を開催しました。

 「子どもの貧困」支援活動への応援助成は、日本生協連の通販事業「くらしと生協」と、貧困をはじめとする子どもの問題を社会の問題としてとらえ、学び、考えることから、共感の輪を広げていく運動「子どもの未来アクション」が連携して2020年度から開始したもので、今年度は4年目となります。「経済的な問題だけでなく、虐待・孤立などの家庭的な問題、関係性や機会の貧困など様々な困難に苦しむ子どもたちを地域で支える活動」を助成の対象としています。
※ 2019年度までは「くらしと生協」30周年記念事業の寄付プロジェクト「福島子ども子育て応援」として3か年実施。

 2023年度は、過去最多52団体の応募の中から、厳正な審査を経て、15団体へ合計614万円の助成が決定しました。

 贈呈式は、会場とオンラインをつなぐハイブリッド形式で開催し、助成先団体への目録・賞状の贈呈のほか、助成先団体の代表者による活動内容の紹介が行われました。式典後、情報交換の場として交流会を行い、団体間の交流を深めました。

 日本生協連が全国の67生協、47都道府県生協連を対象に実施したアンケートでは、62生協、32都道府県生協連が子どもの貧困・生活困窮者支援に関する取り組みを行っていることがわかりました。子ども食堂、学習支援、フードバンク、フードドライブなど多様な活動に加え、経済的な支援として、子どもたちの成長を支える伴走支援型の奨学金制度や助成金制度を提供する生協もあります。生協は、これらの活動を通じて、子どもたちが将来、社会の一員として自立し、活躍できるよう、これからも支援を続けていきます。

 日本生協連としても、子どもの未来アクションと本助成などを通して、子どもの貧困問題の解決や自立に向けた団体への支援の取り組みを広げてまいります。

【2023年度「子どもの貧困」支援活動への応援助成贈呈式 概要】
日時:2024年3月12日(火)13:30~14:30
会場:コーププラザおよびオンライン
内容:
・開会挨拶
・助成先団体の発表
・代表団体への目録贈呈
・助成先団体活動報告
・審査委員からの総評
・閉会挨拶


コーププラザでの贈呈式の様子


オンラインで参加した助成先団体

【参考資料】助成先団体のコメント(会場参加団体)

一般社団法人 つるかわ子どもこもんず
東京都町田市で子ども支援活動を2021年から開始しました。無料塾、食事サポート、不登校の子どもたちのための無料のフリースクールを実施しています。不登校の子どもの学習の空白期間や、学習障害など学びの困難に対応するため、学びを支援するサポーターを育成するための講座に今回の助成金を充てさせてもらいます。
 

川越子ども応援パントリー
埼玉県川越市で、お寺とコラボしてフードパントリー、学習支援、子どもの居場所作りを行っています。2年前からは高齢者・障がい者を支援している団体とコラボし、子どもの居場所作りをしました。障がい児や外国にルーツのある子どもなど様々な困難を抱えている家庭や子どもに支援の幅を広げていくために、助成金を活用したいと思います。
 

日本語支援活動としま
日本に来たばかりの子どもたちなどに向けてマンツーマンの日本学習支援を実施しています。2023年からは東京都豊島区と共催で子ども日本語サークルを定期的に開催しています。マンツーマンの学習支援では、使用できる場所が少ないのが課題です。貸し会議室を借りるときや、ボランティアの交通費に助成金を活用し、増加しているニーズに応えていきたいです。

 

2023年度助成先団体