日本生協連の協働プロジェクトによりASC認証を取得した インドネシアのブラックタイガーエビにASCラベルを付けて発売

~ASC認証を取得した養殖池で、認証後初収穫したエビを商品化~

 日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、コープのエビ商品取引先である、インドネシアのエビ加工会社、WWFインドネシア、WWFジャパンと協働して、持続可能なエビ養殖業の実現をめざし、「インドネシア・エビ養殖業改善プロジェクト」を行っています。本プロジェクトの取り組みによりASC養殖場認証※1を取得したジャワ島中部ジャワ州の養殖池で、認証後初めて収穫されたブラックタイガーエビにASCラベルを付けた「殻付ブラックタイガー※2」を2024年10月21日より発売します。※販売生協はコープデリ連合会会員生協店舗の一部。
※1ASC(Aquaculture Stewardship Council)認証:
環境と社会に配慮した責任ある養殖により生産された水産物に与えられる国際的な認証。
※2現地で加工・凍結したバルク原料を日本生協連が輸入し、ASCのCoC認証※3を取得している生協の委託加工先で販売用に包装しています。※3CoC認証:認証水産物が消費者に届くまで、加工・流通など全ての過程において適切に管理されていることを示す認証。

 日本生協連は、コープ商品「責任ある調達基本方針」に沿って、コープ商品で扱うブラックタイガーの主要産地であるインドネシアで、2018年よりエビ養殖業改善プロジェクトをすすめています。本プロジェクトでは、組合員に人気のブラックタイガーについて、環境と社会に配慮した持続可能な養殖業への転換に向けて、ASC認証の基準に基づき生産方法の改善を行ってきました。プロジェクトの取り組みから、協働先の一つである中部ジャワ州のミサヤミトラ社が、プロジェクトに参加する生産者の養殖池において2024年3月29日付でASC養殖認証を取得しました。
ご参考:2024年4月18日発表 日本生協連の協働プロジェクトによりインドネシア・ジャワ島のブラックタイガーエビ養殖業がASC認証を取得

 初回生産には収穫から加工まで日本生協連の職員が立ち合い、養殖の生産方法、収穫や加工のプロセスを確認しました。今年3月に池入れされた稚エビは、人工飼料の給餌や抗生物質などの投薬を行わずに育てられ8月に収穫しました。収穫した養殖池から工場まで鮮度にこだわって輸送し、生から加工・凍結(産地一回凍結)をしたため、エビ本来のプリプリした食感と風味をお楽しみいただけます。

 
ASC認証養殖場でブラックタイガーを収穫する様子


「殻付ブラックタイガー」パッケージラベル

 本プロジェクトの活動を通じて、インドネシアのブラックタイガーエビ養殖業がASC認証を取得し、ASCラベル付きのブラックタイガーエビを組合員にお届けできることは、「持続可能な生産と消費」をサプライチェーンに関わるステークホルダーが協力して推進していく上で重要な取り組みになります。引き続きプロジェクトの活動を通じて、持続可能なブラックタイガー養殖業の拡大を進めていきます。

 日本生協連は、今後も環境や社会に配慮した商品の開発と普及に努めてまいります。