八ヶ岳エリアにおける資源循環への取り組みについて

~ 生分解性樹脂「BioPBS」使用の紙コップがFOOD AGRI NEXT LABで採用 ~

 三菱ケミカルグループ※1(以下「当社グループ」)は、植物由来の生分解性樹脂「BioPBS™」を使用した紙コップが、八ヶ岳エリアで資源循環型システムの構築を目指す地域商社、FOOD AGRI NEXT LAB株式会社(以下「FANLAB」)に採用されたことをお知らせします。

FANLAB採用の紙コップ(輸入・販売:株式会社スマイル)

 このたび採用された10万個の紙コップは、FANLABが運営する子供向け教育プログラム「N=Yatsugatake 体験型サステナブルプログラム」で食事提供の際に使用され、堆肥施設で食品残渣や落ち葉などと一緒に堆肥化されます。同プログラムでは、その堆肥を用いて育てられた野菜も提供される予定です。

 2023年11月20日には、「N=Yatsugatake 体験型サステナブルプログラム」のPRを目的に、長野県諏訪郡の富士見パノラマリゾートにて、落ち葉収集やBioPBS™採用の紙コップを用いた堆肥製造の体験イベントが開催されました。爽やかな秋晴れのもと、地元の高校生などが参加し、日常生活で何気なく使用している紙コップなどの資源循環・有効活用について考えました。

11月20日のイベントの様子:落ち葉や紙コップなどを堆肥化

 
 当社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、これからもBioPBS™の展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

※1三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。

【ご参考】

●BioPBS™について

BioPBS™は、三菱ケミカル株式会社が開発、基本特許を有し、タイPTT Global Chemical社と折半出資するPTT MCC Biochem Company Limitedで製造する植物由来の生分解性樹脂です。自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されます。また、他の生分解性樹脂に比べ、低温ヒートシール性・柔軟性などで優れた性能を有しています。

●FOOD AGRI NEXT LAB株式会社について

所在地:山梨県北社市大泉町西井出1743
代表者:八木橋 晃
設立:2017年
WEBサイト:https://foodagrinextlab.jp/

八ヶ岳エリアにおける「環境先進循環型地域」の構築を目指し、都市と地域を繋ぎ継続的な交流を創出する事業を手掛ける地域商社です。当社グループとは、2020年より八ヶ岳エリアにおけるBioPBS™を起点とする資源循環型システム構築プロジェクトを共同で開始しました。

‐2021年10月25日付プレスリリース

「第9回プラチナ大賞において三菱ケミカルの『生分解性樹脂 BioPBS™と地域資源を用いた循環型社会の構築』が優秀賞を受賞」:https://www.m-chemical.co.jp/news/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/10/25/20211025biopbsplatinumvisionaward.pdf