地下水膜ろ過システムが2024年10月開業の長崎スタジアムシティにおいて運用開始 ~災害による断水時でも施設全体に安定的に水を供給~

 三菱ケミカルグループ※1 は、三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社(以下、MCASMCAS)の地下水膜ろ過システム(以下、本システム)が、2024 年10 月14 日に開業する長崎スタジアムシティ(長崎県長崎市、事業主:ジャパネットホールディングス、企画・運営者:リージョナルクリエーション長崎)に導入され、運用を開始することをお知らせします。 

 本システムは、くみ上げた地下水を高度な膜ろ過処理で安全・安心な飲料水として供給する分散型自家用水道システムです。平常時は公共水道と併用することでコスト削減に貢献し、災害による断水時は代替水源として安定的に飲料水をはじめとした生活用水を確保できます。人工透析で継続的に水を使用する必要がある医療機関など国内で約1, 4 00 件の導入実績があり、近年では南海トラフ地震に備えて事業継続を重視する食品工場や商業施設などにも導入が進んでいます。また、2016 年に発生した熊本地震の際には公共水道が断水した地域において、本システムを導入していた施設から近隣住民に生活用水を供給した事例もあり、社会貢献に資する事業としても注目されています。

 

 このたび本システムを導入する長崎スタジアムシティは、JR 長崎駅から徒歩約10 分の場所に立地し、サッカースタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスからなる大型複合施設です。開業当初から多数の来客が見込まれており、特にイベント開催時に水の使用量が集中する際には、本システムと公共水道の併用によってコストを抑えながら安定的に給水することが可能です。また、本システムは非常用電源系統に接続されており、災害による停電時・公共水道断水時でも各施設に給水を継続できる能力を有しているので、長崎スタジアムシティ全体のレジリエンス強化にも貢献します。

 三菱ケミカルグループの水関連事業は、本システムをはじめとして浄水器、工場排水処理、純水装置、分離精製など、上水から排水までワンストップで製品・ソリューションを幅広く展開しており、今後も水資源に関わる社会課題の解決に向けて技術開発を進めていきます。


■地下水膜ろ過システム 製品サイト
https://www.wellthy.co.jp/water/about/


■長崎スタジアムシティ 公式サイト
https://www.nagasakistadiumcity.com/

三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社は、長崎スタジアムシティHAPPINESS ARENA ARENA(ハピネスアリーナ)をホームとする長崎ヴェルカ(B リーグ B1 所属)をシルバーパートナーとして応援しています。

※1 三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。