次世代光通信向け有機電気光学材料を開発する米国NLM社に出資
~AIデータセンター向け光インターコネクト材料分野における三菱ケミカルのポジション強化~
2026.9.9 13:00
三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:筑本 学、以下「当社」)はコーポレートベンチャーキャピタル子会社のDiamond Edge Ventures, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:カーティス・シックナー)を通じて、次世代光通信向け有機電気光学(Organic Electro-Optic:OEO)材料を開発するスタートアップであるNLM Photonics(本社:米国ワシントン州、CEO:ブラッド・ブース、以下「NLM社」)に出資しました。
NLM社は、ワシントン大学で20年以上にわたる有機電気光学(OEO)材料研究を基盤として設立されました。同社の「Selerion™」材料はシリコンフォトニクスデバイスへ適用され、従来の無機材料を用いた方式と比べて高速かつ低消費電力で光を変調できるシリコン・有機ハイブリッド型フォトニック集積回路(PIC)を実現します。
NLM社のシリコン・有機ハイブリッド型フォトニック集積回路(PIC)
このたびの出資は、Pangaea Venturesが主導したNLM社のシリーズA2資金調達ラウンドの一環として実施されました。
生成AIの急速な普及により、データセンターにおけるデータ通信量は飛躍的に増加しており、高速かつ低消費電力なデータ伝送を実現する光インターコネクトの重要性が高まっています。その中で、光変調器に用いられる材料はデバイス性能を左右する重要な技術として注目されています。
・Diamond Edge VenturesのCEOカーティス・シックナーのコメント:
「光インターコネクトは、AIインフラにおける重要なボトルネックの一つです。その中核を担う光変調器材料こそが、今後さらなる性能向上を実現するための鍵です。NLM社は、有機電気光学(OEO)材料を研究段階から実用化へと進め、半導体業界で実際に用いられる製造プロセスに適用可能であることを示しました。その高い技術力と実用化への取り組みを評価し、本ラウンドへの参加を決定しました。」
当社は経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」において、「データ処理と通信の高度化」を注力事業領域のひとつに位置付けています。今後も光電融合をはじめとする次世代情報通信分野における知見を深めるとともに、自社の材料技術を活かした事業機会の創出に取り組んでまいります。
