第一線で活躍する建築家が選ぶ、優れた建築を生み出すことに貢献しうる建材・設備製品 「みらいのたね賞」10製品と「ゲスト選考賞」1製品を決定!
住宅・建築関連専門展示会「Japan Home&Building Show 2023」で表彰・展示
2023.10.30 15:00
日本最大級の住宅・建築関連専門展示会「Japan Home&Building Show 2023」(2023年11月15日~17日、東京ビッグサイト)を主催する⼀般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、同展の開催を前に、優れた建築を生み出すことに貢献しうる優れた製品、未来への布石となる製品に贈られる「みらいのたね賞」10製品と「ゲスト選考賞」1製品を決定しました。
同賞は「Japan Home&Building Show」の公式アワードで、建築分野で活躍する選考員が、毎年、同展の出展製品を対象に、テーマに基づき優れた建材・設備製品を選出しています。
7回目となる今年は、ゲスト選考員として西田 司氏(オンデザイン/東京理科大学) を迎え、「スモールイノベーション」をテーマに、「Japan Home&Building Show 2023」の出展製品約300点の中から「みらいのたね賞」10製品を決定しました。「ゲスト選考賞」はゲスト選考員が注目する1製品を決定しました。
今回受賞した製品は、「Japan Home&Building Show 2023」の各受賞企業ブースに展示されます。
11月16日には、選考員による選評や建材を主としたトークセッションを実施。選考員らとともに受賞企業のブースを巡る「みらいのたね賞ツアー」も毎日開催します。
実施スケジュールなどの詳細は、「Japan Home&Building Show 2023」公式サイトにてご案内いたします(https://www.jma.or.jp/homeshow/)。なお、本展をご取材につきましては7ページの詳細をご確認いただければ幸いです。
■「みらいのたね賞」受賞製品(順不同) ※3~6ページで製品詳細、選評を紹介
製品名 |
会社・団体名 |
ブース番号 |
リフトロックキャスター |
株式会社石黒製作所 |
1-B01 |
リノベライナー工法 |
いずみテクノス株式会社 |
2-E19 |
ZIPcurtainR W |
株式会社SHY |
1-K16 |
囲柱ラーメン木構造 |
有限会社ライン工業(岐阜県木材協同組合連合会) |
1-U16 |
HIROMA |
クリナップ株式会社 |
2-H11 |
2段筋かい 新・つくば耐力壁 |
株式会社タナカ |
1-J12 |
ボルトラス |
ポラテック株式会社 |
1-E04 |
堀商店建具金物kuroシリーズ |
合資会社堀商店 |
2-K14 |
ころやわR |
株式会社Magic Shields |
1-A16 |
Roof-1(ルーフワン)/ Home-1(ホームワン) |
株式会社モノクローム |
2-Y10 |
■「ゲスト選考賞」受賞製品 ※6ページで製品詳細、選評を紹介
VanAir / ヴァンエアー |
チャネルオリジナル株式会社 |
1-E03 |
「みらいのたね賞」概要
「みらいのたね賞」は、建築家が選ぶ、優れた建築を生み出すことに貢献しうる優れた製品、未来への布石となる製品に贈られる賞です。一般社団法人HEADが開催してきた「HEADベストセレクション賞」を継承して、一般社団法人日本能率協会が「Japan Home&Building Show」の公式アワードとして2017年にスタートさせ、今年で7回目を迎えます。
毎年ゲスト選考員を迎え、出展製品の中からテーマに基づき、約10製品
を選定、表彰しています。
1.選考員
ゲスト選考員 |
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1976年 神奈川県生まれ。使い手の想像力を対話型手法で引き上げ、住宅からパブリックスペースまでどの規模でもオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン創業者。 |
選考員 |
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1969年 島根県生まれ、1995年 東京大学大学院修士課程修了。1995-2002年 槇総合計画事務所、2002年 ビルディングランドスケープ設立 共同主宰。2002年-2007年 東京大学大学院建築学専攻 助手、2007年-2009年 東京大学大学院建築学専攻 助教、2010年-2018年 大連理工大学 建築与芸術学院 客座教授、2017年-2018年 芝浦工業大学建築学部建築学科 特任教授、2018年- 芝浦工業大学建築学部建築学科 教授、「Slanting CAVE」で2007年東京建築賞 第33回建築作品コンクール 戸建住宅部門 最優秀賞、「みやむら動物病院」で2016年第19回木材活用コンクール 林野庁長官賞、2017年東京建築賞一般一類 優秀賞、2019年(平成30年)ウッドシティTOKYOモデル建築賞 最優秀賞、「甲佐町住まいの復興拠点施設」でプロポーザル最優秀賞など。 |
山本想太郎設計アトリエ |
1966年東京生まれ。1991年早稲田大学大学院修了。1991~2003年坂倉建築研究所勤務。2004年山本想太郎設計アトリエ設立。現在、東洋大学・工学院大学・芝浦工業大学 非常勤講師。日本建築家協会デザイン部会長。HEAD研究会理事。主な建築作品として、南洋堂ルーフラウンジ、日本橋大伝馬町プラザビル、来迎寺本堂・庫裏、妻有田中文男文庫、越後妻有清津倉庫美術館など。主な著書・訳書として、『現代住居コンセプション』(共著、INAX出版)、『建築家を知る/建築家になる』(王国社)、『イラスト解剖図鑑 世界の遺跡と名建築』(監修・訳)など。主な受賞歴として、オーストラリア建築家協会賞、AACA賞、東京建築賞など。 |
2.選考方法
みらいのたね賞は「スモールイノベーション」をテーマに、「Japan Home&Building Show 2023」出展製品約300点の中から、1次選考で選考員が34点に絞り、ゲスト選考員を加えた最終選考で10点を決定しました。ゲスト選考賞はゲスト選考員の注目する1製品を決定しました。
3.「みらいのたね賞」受賞製品 (※順不同)
「リフトロックキャスター」 |
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「試作を重ね、数年がかりで誕生した「リフトロックキャスター」は、弊社オリジナルのキャスターです。 取付ボルトと同軸に降下するポリウレタン製ストップパッドを装備。車輪ではなく本体を固定するので、グラつきません。フリーロール付で車輪の向きを変えずに高さ調整が可能。通常タイプの他に、ビックレバータイプ、Φ60の大型径タイプ、細い脚の家具に対応したスリムタイプも仲間入り!」 |
【選評】 |
「リノベライナー工法」 |
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「リノベライナー工法」は、埋設された排水管の更生に最適な工法です。形状記憶型の硬質塩ビ管が、高熱の蒸気で円筒状に戻り、管内部にピッタリ密着。新しく高品質・高耐久な管を形成します。更生管の内径は塩化ビニル樹脂の肉厚分だけ縮小しますが、塩化ビニル樹脂は平滑性が高いため流下性能は低下しません。リノベライナー工法は、地面を掘り返さない非開削工法なので、施工がスピーディーで工期短縮とコストの削減が図れます。 |
【選評】 |
「ZIPcurtainR W」 |
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ZIPcurtainR Wは操作音がとても静かなダブル仕様のカーテンレールです。ファスナーを使った新技術のランナーを使用。従来のカーテンレールに比べ、操作音を大幅に軽減。昨年グッドデザイン賞を受賞しましたZIPcurtainの進化版で、1本のカーテンレールでカーテンをダブル仕様にできます。病院や図書館等のカーテンの操作音が気になる場所に最適です。空間デザイン・リフォームにもご利用ください。 |
【選評】 |
「囲柱ラーメン木構造」 有限会社ライン工業(岐阜県木材協同組合連合会ブース内)(ブース番号:1-U16) |
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一般流通スケール(120角)のヒノキ製材4本を専用金物で締結し、座屈に強く、強靭な「囲柱」を形成します。柱頭仕口ならびに柱脚の剛性をバランス良く上げ、耐力壁に頼らない木質ラーメンを構成、梁継手を鉄骨造のようにブラケット形式にし、力学的合理性と施工性・意匠性を併せもちます。 連続した大開口・大空間が、木造で可能となり、事務所・商業施設・コミュニティ施設等に採用されれば、人の営みを豊かにしていきます。 |
【選評】 中大規模木造建築の先進的な取り組みは増えているが、依然として非住宅の分野においては、一階建、二階建てであっても鉄骨造などでつくられるケースが大半である。これは生産や施工技術の問題もあるが、設計者が対応できていない部分も大きい。この製品のようにシステム化され、評定も取得した工法が増えることで、中大規模木造建築が取り組みやすくなる意味は大きい。一般流通材を金物で繋いで隙間のある囲い柱とする構造形式もユニークであり、梁との接合も合理的である。開発者は鉄工所であるが、異業種が木造の世界に進出することで革新が生まれる可能性を感じることができる。(山代悟) |
「HIROMA」 |
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HIROMAは、キッチンメーカークリナップと、家具メーカー飛騨産業がコラボレーションした新しい考え方の「テーブルキッチン」です。間取りに暮らしを合わせるのではなく、暮らし方に合わせてフレキシブルに発想。「家事は省力化し、無理をしない暮らし方」といった現代のライフスタイルに合わせ、リビング・ダイニング・キッチンそれぞれの要素・機能をバラバラにして、合理的に再構築した空間を。そんな思いで誕生しました。 |
【選評】 キッチンメーカーと老舗家具メーカーである飛騨産業がタッグを組みリリースした本提案は、機能性と居住性のデザインが素晴らしい。家具を買うようにキッチンを選ぶ時代が来ており、HIROMAのラインナップを見ると、ワゴン収納やチェアなど、キッチン周囲にあるダイニング家具も一体でブランディングされており、世界観を空間に展開できるのが良い。キッチンという機能が、場所として、空間としてデザインされていくと、ダイニング・リビング・アウトドアと水平展開していく未来までも想像してしまう。(西田司) |
「2段筋かい 新・つくば耐力壁」 |
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新・つくば耐力壁は壁幅(450mm・455mm・500mm)で運用できる狭小耐力壁です。許容応力度計算をすることで、一般的な壁と同等以上の耐力(相当壁倍率:4.13倍/m~6.91倍/m)が確保できます。プランニングの自由度と空間設計の可能性を拡げ、大開口や壁の少ないリビングの演出、狭小敷地でも余裕をもったガレージなどが実現できます。筋かい耐力壁ですので取り付けも簡単で、初めての職人さんでも迷わずに施工ができます。 |
【選評】 |
「ボルトラス」 |
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一般的な木造トラスは複雑な木材加工が必要となり、納期・工期に影響が出てしまうケースがあり、木造の大空間は難しいと判断されるケースも多くありました。「ボルトラス」は従来の木造トラスと違い、引張材にボルトを使用することで合理化かつ標準化したトラスを構成しています。一般流通材の長さ・大きさの梁、オリジナルの金物と自由設計で、安全かつスピーディーに大空間の実現をすることができます。 |
【選評】 これまで鉄骨造の採用が大半であったスパンの大きな空間であっても、木造を検討したいという案件は増えている。トラス形式を採用すれば設計は可能であるが、木造で行う場合、材の種類、樹種、強度、断面、そこで用いる接合金物の選択など選択肢は多く、その組み合わせは膨大である。それらをシステム化し、個別の案件に応じた設計支援と製造をパッケージ化することは、設計者の後押しとなり、中大規模木造の採用事例を増やすことにつながるだろう。引っ張り材など木材を採用する際に接合部の設計や施工の難易度が上がる部分にボルトを採用したり、ビス貫通式の鋼板金物接合とするなど、木材と金属のそれぞれの良さを活かした組み合わせも好ましい。(山代悟) |
「堀商店建具金物kuroシリーズ」 |
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一部商品で展開していた黒クローム仕上げに新しいラインナップを追加しました。 |
【選評】 |
「ころやわ®︎」 |
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「ころやわ︎®︎」は転倒による骨折や頭部外傷リスクを低減するために必要な「衝撃吸収性」と、リハビリや移動時にはしっかりと歩ける「歩行安定性」の両立を実現した、転んだ時だけ衝撃を吸収する新しい床材です。 床材でありながら、椅子やベッドからの転落、車椅子への移乗時や歩行からの転倒時には大きく床が沈み込み、衝撃を吸収。「転ばせないための対策」から「転んでも骨折や外傷リスクを低減する環境づくり」を実現。 |
【選評】 |
4.「ゲスト選考賞」受賞製品
「VanAir / ヴァンエアー」 |
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VanAirは、ドアそのものが通気経路となり、かつ防音性能を持つ新発想のプロダクトです。縦方向に設けたスリットによって、部屋上部に溜まりやすいCO₂や匂い、湿気を含めた汚染物質を素早く排出します。また、空気が一定方向に安定して流れるため、換気不足になりがちな居室間の換気を常時促すことが可能です。新鮮な空気に満たされ、プライバシーも守られる快適な住まいづくりをサポートいたします。(特許取得製品) |
【選評】 |
5.「みらいのたねトークセッション」開催概要
・開催日:2023年11月16日(木) 14:10~15:10
・会場:東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場) 東2ホール内 JHBSステージB
・登壇者:西田司氏、山代悟氏、山本想太郎氏
・申込方法:https://www.jma-exhibition.com/autumn/jp_jhbs/registration_seminar.php
からの事前申込制(無料)
6.「みらいのたね賞 ツアー」開催概要
・開催日:2023年11月15日(水)11:40〜12:40
11月16日(木)15:20~16:20
11月17日(金)11:00~12:00
・同行者:西田司氏(16日のみ)、山代悟氏、山本想太郎氏
・参加方法:会場内みらいのたね賞ツアー集合場所にお集まりください。
(参加無料・事前予約不要)
「Japan Home&Building Show 2023」開催概要
総称 Japan Home & Building Show 2023
展示会名称
●第45回 ジャパンホームショー ●第18回 ふるさと建材・家具見本市
●第9回 店舗・商業空間デザイン展 ●第9回 トイレ・バス・キッチン空間・設備フェア
●第7回 団地・マンションリノベーション総合展 ●第9回 トイレ産業展
●第6回 イノベーションオフィス総合展 ●第2回リノベ展
●Stone Fair Tokyo 2023 ●フローラル・イノベーション2023
主催 一般社団法人日本能率協会
共催 一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会/一般社団法人リビングアメニティ協会
一般社団法人住宅生産団体連合会/公益社団法人日本建築家協会
後援 外務省/経済産業省/国土交通省/林野庁/独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)/
独立行政法人住宅金融支援機構(順不同)
協賛 関連130団体(予定) 会 場 東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場) 東展示棟
会期 2023年11月15日(水)~17日(金) 10:00~17:00
出展規模 260社/510ブース(10月23日現在)
公式サイト https://www.jma.or.jp/homeshow/
来場方法 https://www.jma-exhibition.com/autumn/jp_jhbs/registration.phpから事前登録をお願いします
来場予定者数 約25,000人(同時開催展含む)
同時開催 第42回JAPANTEX 2023/第8回アジア・ファニシングフェア
【展示会に関するお問い合せ先】
一般社団法人日本能率協会 産業振興センター 展示会ヘルプデスク
E-mail:helpdesk@k3c.co.jp ※件名に「展示会名」を入力してください。
TEL:03-6809-1635 (受付時間9:30 〜18:00 土・日・祝日を除く)