米国管理会計士協会、「会計ファイナンス人材カンファレンス2026」に登壇

本企業におけるFP&Aの重要性とUS-CMAの役割を提唱

米国管理会計士協会(IMA®; 所在地:米国ニュージャージー州、日本支部共同代表:石橋 善一郎、小西晋也、以下「IMA」)日本支部は、2026年7月5日に都内で開催された「会計ファイナンス人材カンファレンス2026」にて、ブース出展および特別セッションへの登壇を行いました。

事業向け会計およびファイナンス分野のプロフェッショナルの国際的な協会である、米国管理会計士協会(IMA®; 所在地:米国ニュージャージー州、日本支部共同代表:石橋 善一郎、小西晋也、以下「IMA」)日本支部は、2026年7月5日に都内で開催された「会計ファイナンス人材カンファレンス2026」にて、ブース出展および特別セッションへの登壇を行いました。

セッションは、IMA日本支部共同代表の小西晋也の進行のもと「US-CMA資格とFP&A」と題して実施しました。主に、日本におけるFP&A(Financial Planning & Analysis)人材の需要や、AI時代におけるファイナンス・プロフェッショナルの役割について、登壇者がそれぞれの視点から議論を展開しました。

セッション ハイライト

日本企業におけるFP&A需要とUS-CMAの最新動向 (登壇:石橋 善一郎 / IMA日本支部 共同代表)

石橋は、日本の上場企業約1600社のうち、CFO(最高財務責任者)というタイトルを持つ役員がいるのは約500社にとどまり、さらにその多くが「経理財務担当役員」の役割に留まっている現状を指摘しました。事業戦略と財務を連動させるFP&Aが不在であることが、日本企業の課題であると警鐘を鳴らしました。

「日本企業には実質的なCFOやFP&Aがおらず、財務会計偏重の管理(財管一致)が企業価値向上の大変な障害になっています。経営者と経営管理者の役割の中心には、事業戦略を正面から捉え、実行し、事業価値を上げるための『経営管理プロセスを設計・運営すること』があるのです」

また、売上高を出発点としたローリング予測や統合事業計画を回すことの重要性を説き、そのFP&A人材を育成する枠組みとして、日本語での受験が可能となったUS-CMA資格の有用性を強く訴えました。

  1. AI時代における管理会計担当者の成功に向けたIMAの支援

 (登壇:Peter J. Dolan〈ピーター・J・ドーラン〉 / IMAグローバル理事会 名誉会長)

Peterは、世界中のファイナンス・リーダーが関心を寄せる「AIが財務機能に与える影響」について解説しました。AIの導入により、これまで多くの時間を割いていたデータ収集や集計作業が自動化され、より高度な予測やリスク管理に注力できるようになる未来像を語りました。

「データの収集や集計に費やしていた時間をAIによって削減し、データが示す意味の理解や意思決定に注力すべきです。AIの時代において違いを生むのは、『クリーンなデータと強力なガバナンス(コントロール)を持ち、AIを正しく活用できる組織かどうか』に他なりません」

AIの時代にこそ、質の悪いデータを排除する人間の判断力と倫理観、そして継続的なスキル向上が求められることを強調し、IMAがその教育的基盤を提供していることを共有しました。

  1. US-CMA資格とともに歩んだキャリア

(登壇:Nina Michels-Kim〈ニナ・マイケルズ=キム〉 / IMAグローバル理事会 理事)

Ninaは、スイスの製薬業界でFP&Aおよびコントローリングのキャリアを築き上げた自身の経験を共有しました。フルタイムで働きながらUS-CMAを取得したことが、グローバルな環境における専門性と信頼性の証明となり、より広範な責任とリーダーシップの機会につながったと振り返りました。

「US-CMAで学んだことは、単に数字を分析することだけではなく、その意味を経営判断につなげて説明する力でした。我々FP&Aは『CFO whisperer(CFOの課題を深く理解し、意思決定につなげるパートナー)』です。数字や分析をインサイト(洞察)に変え、ビジネスとファイナンスの橋渡しをする重要な役割なのです」

FP&Aは将来CFOを目指す上での通過点にとどまらず、それ自体が組織全体を支える極めて重要なリーダーシップ・ポジションであると語り、参加者にエールを贈りました。

「FP&A人材フォーラム」の共同設立を発表

本カンファレンスでIMA日本支部は、CPAエクセレントパートナーズ株式会社との戦略的提携を発表し、コミュニティ「FP&A人材フォーラム」を共同設立したことを報告しました。本フォーラムは、一橋大学CFO教育研究センター長の伊藤邦雄氏を委員長に迎え、国内主要企業のCFOやリーダー陣が参画します。日本企業において需要が高まるFP&A実務の定着と、US-CMA資格の普及を通じた経営管理の高度化を目指します。詳細はこちら(https://cpass-net.jp/lp/fpna-forum/)をご参照ください。

米国管理会計士協会(IMA®)について

IMA®は、会計・財務・ビジネス戦略の交差点に位置するグローバルな団体であり、労働人材全体の財務能力の新たな標準を確立し、より良いキャリアとビジネスの成果の実現を推進しています。専門家による質の高いコンテンツ、業界に認められた資格認定、グローバルなプロフェッショナル・コミュニティを通じて、IMAはキャリアのあらゆる段階にある組織や個人に対し、キャリアの発展と持続的な成功に必要な知識・ツール・つながりを提供しています。IMAは、IMAコンピテンシー・フレームワーク、継続教育、および各種資格認定を通じて将来を見据えたスキル開発を支援しており、その資格にはCMA®(米国公認管理会計士)、CSCA®(戦略・競争分析認定)、FMAA™(Financial and Managerial Accounting Associate)が含まれます。The Accountant/International Accounting Bulletinにより2度「Professional Body of the Year(年間最優秀専門団体)」に選出されたIMAは、150カ国・約125,000名の会員と200を超える専門・学生支部からなるグローバルネットワークを有しています。米国ニュージャージー州モンベールに本部を置き、南北アメリカ、中国、ヨーロッパ、中東・北アフリカ、インド、アジアパシフィックの6つのグローバル地域を通じて地域に根ざしたサービスを提供しています。IMAの詳細は https://www.imaglobal.org/ を、US-CMAの詳細は https://www.imanet.org/cma-campaign-japanをご覧ください。